「ものすごくパワフルで映画愛に満ち溢れた傑作!」バビロン Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
ものすごくパワフルで映画愛に満ち溢れた傑作!
冒頭から一気に引き込まれ、ラストまで全力疾走した印象、3時間5分の長尺を全く感じませんでした
こんなエネルギーが満ち満ちた作品は久しぶりで、すごく気に入りました
ハリウッドがサイレントからトーキーへ移行する過渡期、新時代に乗れる人達とそうでない人達との時代に翻弄される栄枯盛衰をエキサイティングに描いたドラマ、デイミアン・チャゼル監督の前作「ラ・ラ・ランド」とは全く違う作風ですが、監督はじめ作り手のハリウッド愛をすごく感じるいい作品だと思います
本作を一言で言うと"マーゴット・ロビー!!"でしょうね
マーゴットさんの演技が凄まじくパワフル、こんなすごい女優さんだったんだな、と改めて感心しました
ブラッド・ピットさんも相変わらずカッコよかったですが、完全にマーゴットさんに食われてました
パーティーシーンは圧巻!音楽もいい!!
ジョヴァン・アデポさん演じる黒人のジャズトランペット奏者シドニーの演奏もすごくよかったです
ちなみに、
最後の方で映るキノスコープ社の入口ツインゲートは本作の製作スタジオでもあるパラマウント・ピクチャーズのゲートを使ってます、6年ぐらい前に行ったので覚えていてすごく懐かしかったです
あと、トビー・マクガイアさんが出てくるくだりは全く要りませんし、本作で唯一ほんとに不快でした
最後に
上から下からの排泄シーン、淫乱な乱行パーティーとそこでのセックスシーン、、ドラッグ、バイオレンス描写とフルコースなので、その面では苦手な人も多いかと思います、でもこれもハリウッドの歴史でもありますので、目を背けず観てもらいたいと思います