「夢と音楽のエンタテインメント」バビロン 23さんの映画レビュー(感想・評価)
夢と音楽のエンタテインメント
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サイレント映画全盛期のスターと若き才能が、トーキーやその後の映画業界に翻弄されていく様を描く。
最近少し増えてきたように思う3時間の比較的長尺映画。
オープニングシーンで、「この映画の楽しみ方はこれか!」と思うのも束の間、次々に展開される良くも悪くも見るに堪えない映像たち。このダメージに最後まで耐え切れるか。
、、、と思いきや、終盤の畳み掛けがとんでもない。
映画という一つの時代の流れを、これも”映画”という形で表現した本作。
これからいくつでも生まれるであろう、そして必要とされているわけでも無い刹那的で破滅的なストーリーはあくまで前座。
長い時間をかけて、盛大でこれ以上なく贅沢な前振りをし、ラストは真っ直ぐな映画賛美。
見事に”してやられた”鑑賞体験だった。
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