「デイミアン・チャゼルの「←今ここ」映画」バビロン ホリグチヒトシさんの映画レビュー(感想・評価)
デイミアン・チャゼルの「←今ここ」映画
映画の中で語る映画論(映画界論かも)ってのちょっと苦手なんですよ、この映画は人がいっぱい出てきて、どんちゃん騒ぎがあって、前半カジュアルに人が死亡しちゃうのでその分は楽しめます。
3時間以上の上映時間は妥当かなぁ、チャゼルのメッセージへの共感度合いで好き嫌いは分かれそう。自分の場合はそんなに好きな作りじゃないけど、わかりやすい対比が多々盛り込まれてて、ド派手なので星3.5つけちゃいますね。
ゾウの失禁(うんこ)で始まりマニーの失禁で映画人生が終わってるので、肛門期スタートってことでフロイトの発達論が念頭にあるのかもしれない。
「自分たちは長く続く何か大きなものの一部なのだよ」と監督・脚本家が語っている(今ここ)ので、マニーが最後に泣いたのは「やらかした自分の人生」が映画界の未来に続いていることを認識できた涙、逆にコンラッドは長く続く何か大きなもの一部だったことがわかって絶望したってことだと思う。かつて作品賞が取れなかったチャゼルの心情が入っているんだとすればちょっと熱いかもですね。
エリノアとコンラッドとの会話で、これからコンラッドのようなスターは何百人も現れるってだろうってのあるんですけど、ここで鬼滅の刃の思い出したのは自分だけでは無いはず!まあ縁壱の方が偉いが。