「Movie Magic!」バビロン 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
Movie Magic!
「ララランド」のラストは「巴里のアメリカ人」、今回はまんま「雨に唄えば」。ジーン・ケリーファンとしてはうれしいけど、長くない? よかったけど。
ラスト近く、劇場で「雨に唄えば」を観ている人たち、老いも若きも男も女も子供たちも、みんながしあわせ。
映画愛に溢れたとても良い題材なんだから、「雨に唄えば」みたいなみんなが楽しめるような作品にしてくれれば良かったのに。排泄物や子供に見せられないとこカットすれば2時間くらいに収まるだろうに。それじゃ面白くないのかな。
あまりにも映画ファン受け狙ってるというか、面白かったけど観客3人しかいなくて心配。
タイトルが出るまでのパーティの狂乱はそれはそれで興奮したけど、撮影風景が面白かったなぁ。
ピーター・ボクダノビッチの「ニッケル・オデオン」が観たくなった。
今晩は。
今作は仰る通り、デイミアン・チャゼルの映画愛が溢れすぎちゃっている映画だと思いましたね。(イロイロと溢れ出ちゃっている・・。)
マア、お下劣なシーンが数々ありましたし、何故にそこをショットで撮る??とも思いましたが、脳内で勝手に1920年代の映画製作の大変さを描こうとしたのかなと思いながら観てました。
何より、今作はマーゴット・ロビー嬢が華やかにハリウッドデビューした「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」から10年後の作品であり、この稀有な女優さんの演技と存在感に喝采を送った映画でもありました。では。