「デイミアン・チャゼルが「ニューシネマパラダイス」を撮ったら、こうなった。的な。」バビロン bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
デイミアン・チャゼルが「ニューシネマパラダイス」を撮ったら、こうなった。的な。
「サイレント」から「トーキー」への変遷期モノです。「Babylon」は「神の門 → パラマウントのゲート」を指しているのか、「混乱」という聖書の解釈からのタイトルなのかは不明ですが。どっちも合ってるよなぁ、って思います。
冒頭の、乱痴気パーティー・シーンの迫力ですよ。ものすごい数の人物が動き回るセットの中で、更に動き回るマニーとネリーと、それを追いかけるカメラ。混乱の中を、流れるように、人の合間を縫うように移動するマニー。これ、どういう演出?どうやって撮った?って驚かされます。
チャゼルらしい、ち密な作りこみはさすがだよ、って感じるし、物語にも惹き込まれる部分はあるんです。満足度も高いです。というか、シンプルに面白いです。なんといっても、金かかってるし、超豪華キャストだし。
でも、なんか、物足りなさがあるんですよ。
まぁ。あれですかね。オチが、というかラストが「ニューシネマパラダイス」過ぎだからでしょうか。設定が「雨に歌えば」過ぎだからでしょうか。またまたハリウッドでブラピとマーゴットだからでしょうか。なんか上手く言えないw
とにかく、見て損はないハリウッド大作、ではあると思いましたが。
やっぱり、ワタクシ的には、安っぽさや駄目さの残るチャンガラ映画が好きみたいです。
いずれにしても、この作品のマーゴットは最高です。マーゴットの演じるシーンの演出も最高です。暗闇に消えていくネリーのシーンなんて、最高すぎます。
良かった。
けど、期待値以上でも以下でもないと言う。
この内容で、優等生的な終わり方が物足りなかったりするけれど。
と。
物足りなさの理由が分かったわw
マーゴットよかったです。ブラピはオーラがあって素敵なのにいつも他の人より一歩下がってるタイプなのかなあ。ワンス・アポン・・・イン・ハリウッドでとってもそう思いました。役どころからしてそうなんでしょうが、そういった一歩下がりブラピにとても好感がもてます。賞欲しい~感も感じないし。