「映画の映画は、こうでなくっちゃ!」バビロン カレーか豚カツかで悩むアラ50さんの映画レビュー(感想・評価)
映画の映画は、こうでなくっちゃ!
本国では非難轟々らしいけど、ハリウッドで期待され続ける数少ない監督デイミアンにこんだけ金を預けてみると、これほどまでにブッチギリで楽しめる作品が作れるもんなんだー、と感服しきり。
相変わらず起承転結はこれまでの作品同様、ひねりもせず、わかりやすく配置されてるものの、不思議に3時間超の時間を感じさせないのは、その境目がシームレスにつながり続けているからなんだろうと思う。ただ個人的に嫌気が刺したのは、センチなシーンで流れるテーマ曲のピアノバージョン。ララランド汁が溢れまくるメロディラインは、さすがに頂けない。しかも何度も(-0.5点)。
映画の世界(に限らないけど)は、残酷なほどに流行り廃りが激しく、気づいたら賞味期限が切れていたなんてことはザラにあるわけだけど、過去作品の4Kリマスターをスクリーンで観る幸せを噛み締めている自分としては、ジャックがエリノアと面会したシーンの台詞に、映画が永続的に続く娯楽であることの、決意みたいなものを感じてグッときた。
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