「ラ・ラ・ランドをもう一度」バビロン 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
ラ・ラ・ランドをもう一度
象の肛門、どアップからの地獄絵図、あんな観たことも無い笑撃的な場面が終わってから遅れて多数の客が入って来た、さすがブラピ、ハーレイ・クイン、デイミアン・チャゼルではなく『ラ・ラ・ランド』の監督としての知名度と宣伝、そしてシネコンって場所!?
序盤の卑猥な乱痴気パーティーが豪華で煌びやか、あのシーンが撮りたくて本作を作ったのかと思える程に全編通して一番テンションの上がる見どころ、明らかに後半から失速する物語展開に三時間の上映時間が間伸びする感覚ヲ。
1900年代から50年代に至るハリウッドのスキャンダルを綴った映画監督でもあるケネス・アンガーの著作「ハリウッド・バビロン」を少し想起しながら、デイミアン・チャゼルがサイレントからトーキーへと移り変わる映画の歴史を捉えながら劇中の音楽も含めて『ラ・ラ・ランド』をもう一度、撮り直したような感じが個人的に!?
ジャズ・トランペット奏者のシドニー・パーマーが主要登場人物でありながら深掘りされずに物語との関わりが薄いようにも、マーゴット・ロビーが演じるからこその愛嬌でカバーできた役柄、他の女優だったらイライラするだけの最悪な女でしかない、エマ・ストーンとか?
マーゴット・ロビーが嘔吐する場面は衝撃的ながらも象の脱糞には敵わない。
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