「【Once upon a time…】」バビロン Chang Kohさんの映画レビュー(感想・評価)
【Once upon a time…】
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予告編だけの情報で鑑賞したが思ってたのと違って映画愛に溢れる熱い作品。プロローグの乱痴気騒ぎのパーティーシーンは怖いもの知らずに飛び込む迸る熱気と欲望渦巻くカオス感てんこ盛りで掴みはOK。『ラ・ラ・ランド』のジャスティン・ハーウィッツが手掛けた音楽も強く印象に残る。
終始刹那と焦燥が入り混じる何とも言えないワサワサした感じが過渡期にあった当時の映画業界の肌感覚だったのだろうと想像。
エピローグで映画製作の表舞台から転落した男が、ジーン・ケリーが雨中をタップダンスしながら”Singin' in the Rain“を歌う映画史に刻まれる名シーンを観ながら涙しつつも最後に笑みを浮かべる表情が、時代に乗り時代に翻弄された心の機微に触れていた。
鑑賞中はさして感じなかったが189分はちと長いかも。
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