「「アクション」ではなく『暴力』」ノー・セインツ 報復の果て よしさんの映画レビュー(感想・評価)
「アクション」ではなく『暴力』
家族を囚われた暗殺者の苦闘を描く物語。
鑑賞者を選ぶタイプの映画ですが、「バイオレンス」としてはとても良く描かれていると思います。
「凄いアクション」ではありません。主人公はタフマンでもカンフーキッドでもありません。派手なカーチェイスも、重機関銃の派手な乱射もありません。
ただ、痛さや酷さを感じることが出来る『暴力』をしっかりと映した映画です。
物語としては、やや感情移入し難いのが難点。
主人公が元々極悪非道な殺し屋・・・というのも勿論ですが・・・それ以上に、愛する息子を巻き込む恐れがあるのに、地元から早々に離れないことに納得感も説得力を感じないのが大きな理由です。
女性パートナーの係りも無理やり感が強く、個人的には物語から心が離れていきます。
因果応報を貫いた物語の芯には好感を持てるだけに、少々残念に感じる作品でした。
私的評価は普通です。
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