正欲のレビュー・感想・評価
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ダイバーシティってお台場のことかと
ガッキーの無表情最強無敵。
ドアミラーの顔の恐ろしさ。
ゴローちゃん、夕飯がレトルトカレー、オムライス。他のおかずなし。それを普通に食べるゴローちゃん。
あれ?私がおかしいの?
奥さんヤバいでしょ。
息子が不登校だからって。
不登校ネット配信て。
世にも珍しいフェチが同じ学校に2人。これだけで奇跡だと思う。
ダンスパフォーマンスは素晴らしい。でも所詮当事者抜きのパフォーマンスなんだよね。
わーわー言ってる人間だけが目立つけど、そうじゃない。
水フェチは生きづらい?
確かに少数派だ。
でも生きづらいのは水フェチだけのせい?他の要素もあるだろう。
純粋な水フェチに不純物がまざったせいでとんでもないことになる。
ダイバーシティあるある。
ていうか、児童性愛も多様性じゃないの?
いや、ダメだけどね。
説明しすぎないのは良い。
良かったけど映画じゃなくても良かったかもしれない。
台詞が生きている
存在意識の中で
価値観や好み
そして考え方もマチマチ
普通に生きていけない人たちの
…生きづらさを描いている
普通に生きている人には
理解できないところもある
が……次第に
多様性を認めない普通に
どこか違んじゃない
と思ってしまう
その人たちの生きている
…ことばが心に響き刺さる
同じ価値観の人とつながりたい
という気持ちは奥底にはある
共有したい気持ち
感動する場面が…随所にあった
ラストも稲垣の啓喜に
結衣ちゃん夏月が
放った言葉にどう感じたのだろう
と思いをめぐらす
・・強い絆を持ち合わせているのは。
それぞれの俳優さん
素晴らしかったですね
想像させる演出も
原作者 朝井リョウ
何者でも斬新な切り口で
これからの今を描いていて
…興味をそそられます
性的少数者
生き辛さ
「生きることへの欲求」を持つために何をすべきかを描く名作
どんな話かあまり確認せずに観に行きましたが、意外にというか、かなり良い映画でした。”普通じゃない”登場人物が入れ替わり登場し、彼らの悩みや秘め事を緩やかに見せるオムニバス形式になっていましたが、”普通じゃない”彼らの行動や思考を前にして、最初のうちは正直拒絶感がありました。それが、物語展開や人物描写、俳優陣の演技のお陰で、登場人物たちがこちらの方に歩み寄って来る感じがし、それがためにこちらにも彼らに対する共感が生まれて来るように創られていたのが、何よりも素晴らしかったと思います。
”変わった人”、”普通じゃない人”、”世間に馴染まない人”というのは、何処にでもいます。かく言う私も、他人から見ればそうした人間かも知れません。でもどうにかこうにか折り合いをつけて何とか生きて行く。それがこの映画のテーマだったのではないでしょうか。題名は「正しい欲求」と書いて「正欲」でしたが、私なりの受け止めとしては「生きることへの欲求」を描いていたように思います。それが出来ずに悲しい結末に迎える人もいる訳ですが、そうならないためにはやはり人との繋がり、共感と言ったものが必要だということであり、万人に対しても出来ることではないものの、誰かに対しては自分も出来るんじゃないかと思わせてくれました。
最も印象的だったシーンは、大学の教室における神戸八重子(東野綾香)と諸橋大也(佐藤寛太)のやり取りでした。一切心を開こうとしない大也に対し、自分の思いの全てをぶつける八重子。八重子がぶっ壊れてお仕舞いかと思いきや、薄っすらと光の見える展開に、思わず泣いてしまいました💦
また、”普通”の象徴たる検察官の寺井(稲垣吾郎)と、夫が逮捕されてしまった夏月(新垣結衣)の2度に渡るガッキー対決は、ドラマとしても最高だったし、微妙な感情を表現しきった2人の演技もアカデミー賞ものでした!
さらに、純粋かつ繊細な佐々木佳道を演じた磯村勇斗も、「月」で見せた”狂気”とは対照的な役柄を、相変わらず上手に演じていました。というか、「月」で磯村勇斗が演じた昌平も、夏月のような人に出会えていたら、ああした惨劇を起こすことはなかったんじゃないかと、作品横断的に考えた次第です。それにしても磯村勇斗こそは、最近の日本映画を名実ともに牽引していると言って過言ではないんじゃないかと率直に思えますね。
唯一気になったのは、仕事から帰宅した寺井が、食卓でネクタイを締めたまま夕食を取っているシーンがたびたびあったこと。”普通”の象徴である寺井の行動なので、このシーンにも意味を持たせているのでしょうが、家に帰ったらまずはスーツを脱ぎ、ネクタイを外し、Yシャツも脱いで家着に着替えるのが”普通”なんじゃないかと思うんだけど、どうなんでしょう。昔からネクタイを締めて家の食卓で食事をするシーンをちょくちょく観ますけど、こんな人おらんでしょと思うのは私だけでしょうか?
そんな訳で、最後にネクタイに対する敵愾心を曝け出してしまいましたが、それを除けば物語、演技、映像ともに、非常に素晴らしい出来栄えの作品でしたので、評価は★4.5とします。
机上の空論‼️
映画なのか原作からなのか、この映画には大きな間違いが二つある。
まず、水フェチは生きる上で、なんの問題もないし、あかしても指弾される可能性は無い。
磯村くんは生きる気力が無く、ガツキーを含めて、他人に関心が無いのが問題なのだ。
少年偏愛指向は、殺人に等しい犯罪であり、性指向の一つに含めるものでは無いない。
もう一つ大きな問題は、まともな捜査なら磯村くんが逮捕送検されることは無い。
ライン、メール、等や、SNSから、少年偏愛指向の者と間違えられる事はあり得ない。
だから、正欲などと議論する内容では無いのだ。
水フェチは、水を盗まない限り、良いんじゃ無いか。
ただし、磯村くんは水のクラシアンのCMに出てるので、大いに笑わせられた。
ガツキーは徹夜で栗をむいているそうだが、源くんとの暮らしは映画みたいなのかな。
暇なら、どうぞ。
ダイバーシティの大安売り
第36回東京国際映画祭2冠達成の圧倒的傑作!
予告を見た時、傑作の予感がしました。ちょうど観る前に、第36回東京国際映画祭で最優秀監督賞と観客賞を受賞したことを知り、期待が高まりました。
久々に前のめりになって、映画に没入しました。
物語の内容は多様性に触れつつ、マイノリティとフェティシズムを主題に挙げていると感じました。
フェティシズムは、犯罪と紙一重だなと思います。誰もがフェティシズムを持っていると思いますが、一般人から見れば「あり得ない」と反感を買います。
マイノリティやフェティシズムについては、「人間はこうあるべきだ」と押し付けるのではなく、多角的な視点を養う必要性を問うた作品だと思います。
人間は、生まれた時から世間の常識というレールの道が敷かれていますが、脱線することもありますし、個々人が一番幸せと感じる道を法に触れない範囲で歩んでいけばよいと思います。
登場人物毎に話が構成されていて、寺井(稲垣吾郎)と桐生(新垣結衣)の話は、かなり共感しました。
水しぶきの映像の撮り方も上手く、芸術的な作品だと思います。
ダイバーシティダンス
多様化を表向きは賞賛する時代を問う問題作と感じました。
普通の人たちのように生きていかれない孤独を感じるマイノリティたちの繋がりと救済を描きながら、現実の容赦のなさが差し込まれてきます。
例えば数年前ならば、このお話のラストは、多様性を受容し罪のないマイノリティたちに救いの手を差し伸べた正義の検事が、妻と子と手を取り合って多様性ダンスを披露して喝采を浴び歌い踊りながら手拍子の中ハッピーエンドするのかもしれない。実際海外映画で観たような気もしますね。
しかし現実にはそんなことは起こらない。作中よりももっと酷いことも起こりうる。
そんなことを考えさせられました。
ラストの新垣結衣のセリフと、それを受けた稲垣吾郎の表情が心に残りました。佐藤寛太のダンスがすごく素敵でした。
ぜひ沢山の人に見てもらい、感想を聞きたい作品であると思います。
朝井リョウの同名ベストセラー小説を、稲垣吾郎と新垣結衣の共演で映画...
朝井リョウの同名ベストセラー小説を、稲垣吾郎と新垣結衣の共演で映画化。「あゝ、荒野」の監督・岸善幸と脚本家・港岳彦が再タッグを組み、家庭環境、性的指向、容姿などさまざまな“選べない”背景を持つ人々の人生が、ある事件をきっかけに交差する姿を描く。
新垣結衣演じる夏月が、最後に発する言葉ひとつひとつが、、純愛。いいね!
つながりたい気持ち
“普通じゃない”人たちが感じる生き難さ、苦しみ、劣等感、罪悪感、孤独、そんな感情が画面を通して伝わり胸が苦しくなりました。彼らのような所謂マイノリティではない私ですが、共感するところは多々あり、特に前半はとても辛かった。世の中が「普通」と定義していることが出来なかったり難しくて、普通になれない自分を追い詰めてしまう様が、大袈裟ではなく淡々と描かれているので、尚更哀しく切なかったです。
だからこそ、誰かと理解し合える喜びや、普通っぽい毎日を送れることの嬉しさが伝わる後半の展開には希望を感じました。ひとりじゃないと感じることで得られる安心感や満ち足りた気持ちって、とても素敵で貴重なものだよなぁと、改めて思います。
彼らがこれからも、一緒に生きていけますように。
投げっぱなし未回収。観た人それぞれの判断任せ。
名のある俳優の絶妙な演出
もう少し面白く出来たんじゃないかと。
何が言いたいかは分かるが、全体的に薄くて形がぼやける。
水フェチ自体より異性に興味がない事が生きにくくさせてる。何故なら"結婚して子を持ち家庭を作るのが普通だから。"...ってそんな周りの価値観をはねつけ、私は私と生きるのは難しいと感じ殻に閉じこもる。外界に触れなければ、私を否定する人と接する事ないし。それはそれで寂しく…仲間が欲しいのか。
いわゆる世間の言う普通を見せつけ見下しきた同級生の妊婦が一番気持ち悪かった。
正常と異常と偏見
東京国際映画祭の舞台挨拶付き上映会にて。小説は未読です。
登校拒否の小学生がいる家族、田舎の実家で暮らす冴えない女、男性恐怖症の女子大生。
3つの異なるストーリーを少しずつ見ていくうちに、ある共通のものを通じて絡み合っていく…
稲垣吾郎は相変わらずスカした嫌味な役が合うし(褒めてます)、覇気のないガッキーの心の変化や、今年何作出てるの?な磯村くんの空気感も良かった。
正しい欲と書いて「正欲」というタイトル。
正しいとか普通とか何をもってそう捉えるのか、マイノリティが悪なのか。
学校に行けない子供は普通じゃない?
30過ぎて未婚の女はダメな人間?
物語の主軸となるある「欲」にピンとこなくても、そこから派生するこういったことは身近であり想像しやすい。
意識高い系大学生の「私は多様性に理解あります」感は皮肉。
ラストに向けての展開に驚いたが、自分自身もそういう偏見を持っているのではないか?
と突きつけられた気分になった。
大丈夫、きっとそれはどこかには繋がっている
何もかもが真理をついていてグゥの音も出ない。ロマンチックなはずの天沢聖司が好みの系譜の隠語みたいに見えてくる。
好きなものは知らぬ間に繋がりを作っていくけど、同じ好きの中にも細かく分類があることがしんどさを生み出している。楽しみが辛さとセットってどんだけしんどいのか。
多様性の中の多数の中にも多数と少数がある事を知る。マイノリティの中でのマジョリティは多様性で認められるけど、そうでは無い人にとっては多様性という言葉すらしんどいらしいことを学んだ。
一見狂気に見えるものも、実は多様性の一つにすぎない、のかもしれない。
人との違いを個性と呼ぶけど、その個性も多数からみての常識から多くをはみ出さないことで認められている。
人の数だけ個性があるとして、それを擦り合わせて納得いく所で常識ができているのかな。
誰しも生きづらさを抱えているものだけど、こんな種類のしんどさもあるのか、と思った作品。こんな風に明日をみたことが自分はなかったな。
佳道と夏月の共有したものとは。
個人的に印象に残ったのは、部屋が水で満たされるシーン。ああこういう風に表現するのかと感動した。とても納得。こんなに満たされた気持ちになるのね。
心が満たされる状況をこんな風に目で見えるように現すのって面白いしわかりやすいなと思った。
なぜ皆んなと同じように生きられないのかと悩んでいる人たちに観てほしい。
大丈夫、きっとあなたの好きに繋がる人は必ずこの世のどこかに居るから、と伝えたい。
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