「原作を読んだ後に見るとガッカリする映画」正欲 えいとさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を読んだ後に見るとガッカリする映画
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原作では啓喜や夏月、佳道は各々自身が感じる他者との違いに違和感や違いを感じ悩むキャラクターとして生き、精一杯もがきながらも決して他人に直接攻撃的な言動、行動を起こす事が無い。映画では啓喜は嫌な父親かつ高圧的な検事となり、夏月は佳道への嫉妬?裏切りと感じた事により佳道宅の窓ガラスを割る行動をするなどの奇怪な行動を起こす。
恐らく原作では田吉が引き受けていた人間の嫌なところを思う存分発揮するキャラクターの要素を映画では引き受ける役所が無く(田吉は出てこない)各々に振り分けたからだと思う。
啓喜は自分の価値観では特殊性癖者を受け入れれないが、他者を思いやる検事だし、もう少し妻や息子への愛情を持ったキャラクターだと思う。夏月は自分の特殊性癖に対しての葛藤が映画での夏月のように自分勝手なキャラクターでは無いと思う。
正直、修は死なないと佳道と夏月の関係性を深めれないと思うのでシナリオ変更のミスだと思う。
しかし、他の方の印象はいい映画だと見受けられるので原作を読む前に観たかったと感じた。
八重子役の東野絢香さんの演技は凄く良かったと思うので彼女の他の出演作は是非見ようと思う。
シビアなレビューですが、原作通りに作るだけでは映画の良さも出ないと思うので、原作読まれる前に是非観てほしい作品だと感じました。
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