「寺井も『普通』ではない。」正欲 ♪♪さんの映画レビュー(感想・評価)
寺井も『普通』ではない。
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原作からの鑑賞です。
磯村勇斗さんが出演される作品は
考えさせられるものが多くて疲れますね。笑
でも舞台挨拶で見る磯村さん、
本日も素敵でした。笑
自分にとって生きやすい世界。
それは他者にとって
生きにくい世界かもしれない。
誰もが持っている感情や癖や趣味嗜好は
普通であり普通じゃない。
多様性を知ることと理解すること、
受け入れることは別物だし
その多様性に拒否反応を示すのも多様性…。
レビューを見ても皆様感想がバラバラ…
この映画に対して正解なんてないと思うし、
どの感想も感情も正しいものだと思います。
それもまた多様性ですね。
(多様性ってとっても便利。)
映画では終始『普通』代表、
自分の理解に及ばない人間は全て
『社会のバグ』と考える寺井ですが、
原作では寺井の癖についても描かれています。
これだけ『普通』のレールに乗っていると
自負している寺井の『普通ではない一面』
についても描いていただけたら
「はてさて普通とは?」…と、
観客の考察に深みが出たのでは?と感じました。
ただ最後に桐生が逮捕された
佐々木への『普通』の伝言は
調停中の寺井への最大の皮肉だなぁと感じました。
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