福田村事件のレビュー・感想・評価
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無駄に女優を脱がせんな
差別を描く社会派ムービーじゃねえのか
なんで無駄に女優を脱がせて大御所俳優の顔に押し当てさせてんだよ
無駄な濡れ場もあります
ストーリー的に自然な流れで必要性を感じるならまだしも、「…は?」となるような極めて唐突で理解不能な場面での濡れ場
監督の性癖と男俳優への忖度しか感じねえ
てか、社会派ドラマを描く上で必要ねぇだろ
気持ち悪い
こういう男は女性への差別意識に全く自覚が無いのだろう
他者の尊厳を無視することが差別なら、この監督がやったことも女優に対する立派な差別だ
映画のため、というプロの役者に対して最も権威を振り翳す脅し文句があったなら、さらに悪質極まりない
映画自体は、福田村事件について学ぶきっかけになると思います
部落差別が100年の時を経て薄まったように、女性への差別もいつか無くなってほしい
肉体的、生理的なハンデを無視して同じ負荷の労働を強いるような男性的平等ではなく、きちんと区別を持った人間的平等がいつかなされますように
何年経っても成長していない
この事件のことは耳にしたことあったものの、映像化されたことによって、人間の恐ろしさを改めて知った。同じ日本人なのに格差感を持ち、朝鮮人に対する非情な差別は、今の日本でも変わっていないような気がする。
2023年No.1の邦画
これを観る前はパーフェクトデイズがNo.1だったが、今はこちらが間違いなくNo.1だと思う。
重い内容だが、柄にもなく深く考えさせられ、鑑賞後に心にズーンとくるものがあった。
どの国にも負の歴史はある。ただ、その負の歴史に目を背けてはならないと思うのだが、背けるどころか、小池百合子都知事を筆頭に、なかったことにしてしまう近年の日本社会には危うさを感じていた。
そんな折にこの映画。私は恥ずかしながら福田村事件を全く知らなかった。
群衆心理によって、殺人を犯してしまう愚かさ…だけではないと思う。映画にも出てくるが、日頃から新聞は事件が起きると「不逞の朝鮮人の仕業か?」などと差別意識を煽っていた。さらに国家までがその賎民思想にお墨付きを与えていた。この愚かな発想は未だに日本人には根付いており「中国人や韓国人が治安を悪化させている」などと言う者が多数存在する。
当時、賎民思想がなかったなら、いかに群衆心理といえど殺人まで犯しただろうか?「朝鮮人なら殺してもええんか⁈」というセリフに対する答えは、「いいのだ」であったのだから。
余談ながら、田中麗奈って、いい演技するんだなーって思った。
アカデミー賞
作品賞の中でこれだけなかなか映画館の場所とかタイミングが合わず見れてなかったが、このタイミングで品川でやってくれて感謝。
100年前に実際に起きた出来事。なかなかに衝撃的。みんないい演技で、考えさせられる。流言に流される怖さ、不安が生み出す狂気、差別、復讐。。普通の人が人殺しに変わる怖さ。よく描かれていたかなと思います。
噂や誹謗中傷で人は殺せる。今と変わらないじゃないか一。
噂や誹謗中傷で人は殺せる。今と変わらないじゃないか一。
昨年9月に公開され絶賛。
大手映画会社製作不可能な
日本の避けられていた黒歴史の映画化
関東大震災の後に起きた人種差別集団殺害。
今、物凄く心がどんよりと重い。
午前中に観るんじゃなかった。
でも日本人なら観るべき事実。
そして映画会社は動けないけど
役者達は立ち上がった。
素晴らしい俳優陣だ。
ちゃんとしたレヴュー書けないや、重くて。
まーでも、この感情も
レヴューのひとつか。
事件じみた俳優陣
危ういキャスティングに引き込まれる
TVの特集で、確信犯的キャスティングと言ってたが、その通りだった…
そのままの東出
普段着みたいな格好だった
似合いすぎて心に刺さる
船頭の王者ターちゃん?
そのまんま東出?
山小屋生活の賜物なのか?
鼻声で滑舌悪く、道徳的にアレだが、好きな俳優
抱かれたくは無い
そのままの水道橋
意外と小さかった
編集長ピエールさん
人生を編集中?
人生ぴえん…
もろ当事者である
削除しないで
コムアイが小雪に似てる気が
コユアイ?
そのままの役だった
なっちゃんが笠木忍に似てる気が
船の上で浮気する2人
船だけに浮かばれない…
激しすぎて大地震発生
削除しないで
木綿豆腐に指輪がキラリ
木綿に腕押し?
4人共浮かばれない…
昭和初期の戦争絡みの床事情
溜池ゴロー系? 爆
他の俳優陣も、危うくて怪しげで、濃厚で見応えあった
これだけでも観る価値がある
涙を流さず大泣きする脇役女優も居たが…
朝ドラ「らんまん」と同じ時代だが、らんまんは殆どフィクションドラマだった
らんまん実話はTVドラマ化は到底出来ない…
フィクションとしては満点なのかもしれない
脱線しないで
この映画と似てる部分もある気がする…
削除しないで
中盤やや失速
終盤、大地震からの大事件
政治・お国事情を書くと、間違いなくレビュー削除されるので書かない
この事件の証拠資料が殆ど残ってないらしいけど、それも恐ろしい事である
ヒリヒリした終盤の展開に再度、引き込まれる
F・ダラボンの「ミスト」の様な…
スコセッシの「沈黙 サイレンス」の様な…
昔レンタルビデオで観た「黒い太陽 七三一」を思い出した
人間が一番怖い
企画モノ邦画ホラーよりずっと怖い
最近の邦画にしては異色だが、観て良かった
いつでも起こり得る
福田村事件という事実があったことを教えてくれただけで、この作品は私にとって価値があります。
作中では、知識のなさが偏見を生むとの示唆もありますが、なによりも多数派に抗うことの難しさが描かれています。
多数派の者たちは、自分の考えで行動しているようでいて、何者かに扇動されていると気づいていません。
集団に抗えるのは、すでに何かしら「はみ出した者」だけです。
資産も特殊な技能もない者は、村八分にされると生きていけないので異を唱えることができません。
少数の「はみ出した者」たちは、多数派集団の暴走を止めることができません。
これは100年前の出来事ではなく、いつでも起こりうる事象だと教えてくれます。
ゆるやかにぎりぎりまで張り詰めていく緊張感は素晴らしかったです。
その分、虐殺シーンが安っぽくみえたのが残念です。
ここまできたなら容赦なく描いてほしかったです。
さした。二度もさした。日が出てないのに二度も日傘をさした。
実話を元にしたらしい。
震災のあと薬売りらが悲惨な事件に巻き込まれる話。
日本人がうんぬん、外国人がうんぬんではなく、人の愚かさを描いているという視点で見るべき作品であろう。
最初は場面や登場人物が転々として分かりづらい内容だが、終盤にはちゃんと繋がる様。
良い点
・テーマ
・演技
・サイコ顔
悪い点
・序章がやや長い
・何月何日などと書かれても覚えていられない
・字幕説明が読み終わる前に消える
その他点
・1度は日の照っているときに日傘をさしているが、日を防げていない。
・ちと砂のついた≠ちょっと砂のついた
・カメラワークが楽しげにも見える
映画的豊かさに欠けるB級映画
好き嫌いはともかく、荒井晴彦さんの脚本の映画的な表現を悉く潰して、単なる活動家のアングラ映画に成り下がってる。大衆の耳目を集める主題選びは、さもするとあざとさだけが自己主張する。あるシーンは、B級ゾンビ映画かと仰け反った。
様々な時代、様々な場所で起きてきたこと
普遍的にヒトが抱える病理、ではあるが2度と起こさせたくはない歴史
少なくとも、one child nationやact of killingで同じことを目にしてきた
もちろんナチスもそうだし、ウクライナとロシア戦争でも、パレスチナとイスラエルの戦争でも
誰しもがそうしてしまう危険性があることを学ばなければ、人は人になれない
森達也は初の劇映画ということで登場人物の多さを捌き切れてないかな、...
森達也は初の劇映画ということで登場人物の多さを捌き切れてないかな、3人の共同脚本家のうち荒井晴彦の要素(おそらく)がちょっとノイズになってるかな、という印象だけどその点差し引いてもみるべき作品だと思います。
惨劇
いまの世で言うリベラルとは日本叩きや自虐を身上とすることであり、マスコミはだいたいリベラルだと思います。
リベラルは時には自らを加害者だと告発しますが、同時に弱者(被害者or犠牲者)に寄り添うポジションに陣取ります。寄り添いポジションをとらずに省察することはありません。
この監督もイソコと組んでドキュメンタリーをつくるのでリベラルだと思います。
映画福田村事件はリベラルなのでリベラルなマスコミが絶賛し、それが世評のようになっていますが、下げ評価しにくい事件が高評を支えている──というのはあると思います。
善悪の色分けがあざといと思います。
悪はひどさが強調され、善は清らかさが強調されます。外見もぶさいくな俳優が悪に、ぶさいくでない俳優が善に設定されています。差別告発の映画でありながら映画内には美醜差別があるとオタキング氏も指摘していました。
いずれにしろ、いじめっこといじめられっこの単純さは、のび太とじゃいあんのように子供向けです。
ふつうに考えて、それを指摘しなければならないほど、観衆が映画慣れしていない──とは考えられませんが、クオリティのアラは、都合良く重い主題に隠れてしまいます。
『生き残った被害者の証言によると、関東大震災発生から5日後の1923年(大正12年)9月6日の昼ごろ、千葉県東葛飾郡福田村(現在の野田市)三ツ堀の利根川沿いで、「15円50銭」などと言わせ、休憩していた行商団のまわりを興奮状態の自警団200人ぐらいが囲んで「言葉がおかしい」「朝鮮人ではないか」などと次々と言葉を浴びせていた。福田村村長らが「日本人ではないか」と言っても群衆は聞かず、なかなか収まらないので駐在所の巡査が本署に問い合わせに行った。この直後に惨劇が起こり、現場にいた旧福田村住人の証言によれば「もう大混乱で誰が犯行に及んだかは分からない。メチャメチャな状態であった」。生き残った行商団員の手記によれば「棒やとび口を頭へぶち込んだ」「銃声が2発聞こえ」「バンザイの声が上がりました」。駐在の巡査が本署の部長と共に戻って事態を止めた時には、すでに15人中、子ども3人を含めて9名の命が絶たれており、その遺体は利根川に流されてしまい遺骨も残っていない。かけつけた本署(松戸警察署野田分署)の警察部長が、鉄の針金や太縄で縛られていた行商団員や川に投げ込まれていた行商団員を「殺すことはならん」「わしが保証するからまかせてくれ」と説得したことで、かろうじて6人の行商団員が生き残った。』
ウィキペディア「福田村事件」より
結局映画福田村事件は、事件のすさまじい重さ・むごさがクオリティの甘さをスポイルしていると思います。
そもそも映画は方言とぶっきらぼうなことばづかいによって半分以上聞き取れません。
また、描き方や立脚点が「わたしは解っていて、弱者に寄り添っている」という、贖罪を成し遂げたポジションにいて、ポストモダンな社会正義になっていると思います。
木竜麻生演じる女性記者が虫酸の走るようなイソコ的正義感を振りかざしますが、作者の代弁者とみていいと思います。
脚本には荒井晴彦が参加しており日本映画臭も強烈でした。同氏のこの国の空(2015)や瀬々敬久の菊とギロチン(2018)によく似ています。
日本人が悪いのはもちろんですが、描き手が、じぶんは朝鮮人の味方に立ちながら、日本人の悪さを告発するというスタンスがとても日本映画的・業界的・リベラルだと思います。
釜山へ持っていき「わたしは日本人を告発し贖罪・解脱を果たした日本人である」という安全圏内から韓国上映に立ち会ったというスタンスがとても日本映画的・業界的・リベラルだと思います。
史実については日本の恥だと思います。
コロナが始まってまもなく、感染者が出た会社や店舗が報道されていた頃、近所の会社に感染者が出て、未明にその会社が投石されるという事件がありました。
福田村事件とはくらべものにならないかもしれませんが、コロナの草創期、感染者にたいして抱いた心情はこの映画にでてくる官憲と大差ないかもしれません。
あのときわたしたちはたいがい感染者を「なにやってんだ」という憎悪のまなこで見ていたはずです。
わたしは日本に愛着を持ち日本を擁護しますが日本人(自分)をあまりよく思っていません。拾った財布を届けることとちゃんと列になって並ぶ以外に取り柄のない民族だと思っています。わたしは被害者でも犠牲者でもなく寄り添いもしません。わたしは言うなれば自虐型の保守です。それでもリベラルよりははるかにましです。
人間とは
人間とは,いかなるものかを
真っ向勝負で問われた映画だった。
貧しく,何かに縛られ
幸せそうには思えない日常を
何とか生きる
どこにでもいる人たち。
たがが外れた虐殺シーンでは
テレビで見た
興奮状態に陥った
猿の群れを思い出した。
猿と同じような
群衆心理による
残虐さがありうるということ。
被差別部落の人が言い放つ
「朝鮮人なら殺してもいいんか。」は
厳しい差別を受けているからこそ
真実を見抜くことができた言葉だ。
でも,それでは悲しい。
自分がその立場にいなくても
相手の立場に立てるような自分に
自分を育てていくことが大事だ。
こういう良作に出演している
大好きな井浦新さん。
奥さんを背負うときの
背中や足取りが
情けなくて温かくてたまらなかった。
秀作!
事件が起こるまでの福田村の様子、行商人の様子を丁寧に描きながら飽きさせず、とても見応えのある作品になっていた。予算が付きにくいテーマにもかかわらず、しっかりした俳優が多く出ていたのもよかった。
日本人同士が殺し合った悲劇、ではない
愛着を持つことも情報の不足も「かたより」であり、一方へ偏る重さが歪みにひずみを作り出す。それは時代に関係なく、エコーチェンバー、推活等々、まったくもって今も何も変わらない危うさを啓蒙しているとうすら寒く鑑賞した。巡る情報のスピードなど現代の方がより早く、そのぶん膨れ上がる群衆の大きさも「村」どころでないなら、なおさらだ。
史実のため物語のなりゆきについてはおおむね皆が理解しているところだが、そこへどれだけ何を詰め込み見せるのか、その部分に史実を越えた作り手のメッセージは表れるはずで、人種が違えばあやめていいのかという堂々たる問いかけや、福田村がいかに閉鎖的であるかの描写、鑑賞者を感情から引き離す第三者的視点、東京の記者の描写など、バランスのよい構成は最後まで冷静に見届けることを可能とし、より深く考えさせるようと導いていることに成功していると感じた。
なにはさておき「あやまって日本人同士が殺し合った悲劇」という誤解を与えない行き届いたシナリオの鮮やかさが(おそらくそこを一番恐れ、それこそが言いたかったことではないのとうがるが)とにかく胸に残った。
村人から見れば常識ハズレのとんでもない女だろうが、田中麗奈さん演じるシズコが一番、現代的で良識ある開かれた人物として映り、観ていてほっとする。
知(情報)の、持つことがヨシとされる場合とは、一点の深さではなく、浅くともきっと分母を増やす事なんだろうな、と改めて感じさせられた。
「村を守る」って?
水道橋博士演じる長谷川秀吉が、「村を守りたかっただけ」と言いながら、妻に抱きかかえられて涙するシーンのおぞましさに震えた。豊原功補演じるデモクラシーを語る村長が、「これからも村で生きていかなくては」と語りながら、見て見ぬふりをした自分を肯定するシーンでも吐きそうになった。それはきっと、自分の奥底にも同様の思いがあることへの嫌悪からだろう。
瑛太演じる沼田新助の「朝鮮人なら殺していいのか」という投げかけの普遍性と共に、水平社宣言の力強さが光っていた。
制作側の熱意とメッセージに共感しつつも、個人的に不要ではと感じるシーンや、説明調のセリフで冷めてしまう所もあって、3.5。
差別とは
自分があの輪の中にいたら、どっち側についたのだろうか。「殺さない」と100%言える人は少ないと思いました。そこが恐ろしい。今起こっている戦争も然り。「朝鮮人なら殺してええんかい」という台詞が深く突き刺さりました。
瑛太さんも井浦さんも麗奈さんも素晴らしかったですが、東出さんやピエールさんが普通に出演されていたのが個人的には嬉しかったです。
一番怖いのは人間
今年観たどの映画よりも怖かった。人間の脆さ、危うさを描ききった秀逸な作品だと思う。田中麗奈の演技が物凄く良かったし東出昌大も素晴らしかった。どの俳優も女優も心に迫るものがあった。決して風化させてはならない歴史、こんなご時世だからこそ尚更心に刻みたい。森監督に拍手。最近最も皆に勧めた映画だ。
全272件中、21~40件目を表示