「暴走しない自信はない」福田村事件 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
暴走しない自信はない
いつもの映画館①で
月曜日に月を観たばかりだ
最近のハイペースでスタンプが6個たまり
本作鑑賞はロハ
今まではカードにスタンプを捺してもらうという
アナログスタイルで気に入っていたのだが
これからは年会費を払って
鑑賞ポイントはデジタル管理になるようだ
で映画は満点だ
起承転結の骨組がしっかりした
極めて出来のよいエンターテインメントだ
喜怒哀楽 幸福 性愛 慈愛 嫉妬 侮蔑 差別 憐憫
人生の要素が全て描かれている
過去の事件を題材にしつつ
現代社会に対して痛烈なメッセージをぶつけている
東出とかピエールとか訳あり役者陣の起用が嬉しい
あと水道橋博士も
反ポリコレの気骨というか慈愛すら感じる
出演陣は誰かに寄り掛からずに
自分の足でしっかり立てる人たちばかりだ
柄本明の息子の嫁を演じた女優の色気にはやられた
いったい誰なんだあれは
女性記者は東京新聞の望月記者がモデルではないか
コムアイとか田中麗奈 女性の強さというかしたたかさ
それに比べて男の愚かなこと
自分が生まれた村にも似たような過去があったのではと錯覚
田中麗奈が村を歩くところ
オラが初めて妻を連れ帰ったときを想起
オラは井浦新的な立ち位置なのだが
一方であんな騒動に直面してしまったら暴走しない自信はない
オラが感じたこの映画のキーワードやキーアイテム
整理できないので羅列
・差別的な感情
・排除の論理
・かつての農村の風俗
・白磁の指輪と豆腐
・扇子
・被差別部落
・お上からの通達
・流言飛語
・それぞれの名前
・水平社の決起文
これから人口減少に向かう日本
外国人を受け入れない覚悟はない きっと長いものには巻かれる
留学生 技能実習生 特定技能といった在留資格の外国人が増える
そんな世の中でこういう忌まわしい過去を思い出すのは重要だ
(ここから映画と無関係)
終了して昼の2時 雨の予報だったが何とか天気は持ちこたえて
県庁前のベンチで缶ビール2本とポテチコンソメ
アルコール3.5%を試したら確かにいつもよりダメージ小
駅前のはなまるうどんでカレーライスとコロッケ
だったら松屋でもよかったかなと
家に帰ったのが夕方5時 直後に雨が降り出した
今日もいい休みだった