「日本人なら必ず見るべき秀作。二度と見たくない。」福田村事件 ちはやさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人なら必ず見るべき秀作。二度と見たくない。
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公開後もレビュー点が高止まりしており、ずっと気になっていましたが、公開後3週間で漸く鑑賞。
公開館数も限られているためか、ほぼ満席状態。観客層は30代以上が多く、意外にも女性が多い印象。
⚪︎史実としての福田村事件
(多くの人がそうだと思いますが)この映画で初めてこの事件を知りました。
戦争関連の歴史は、ほとんど被害者としての史実を教え込まれます。しかし、過去の日本(政府、軍、国民)が行った「不都合な真実」を知る機会は殆どありません。
映画を通して、集団心理の恐ろしさ、を知ることができます。
⚪︎映画としての福田村事件
観客は当然、映画のラストに何が起きるかを知った状態で映画を見ることになります。
性描写が強め。「そうなるの?」と思うシーンあるもののどんな共同にも人間模様があり、それが正常(当たり前)であることが示されています。
映画前半に、そこにある生活、人間関係を写した後に、あの事件が起きてしまいます。あの事件のシーンでは、リズムの良い太鼓のシーンが流れ、「不謹慎では?」と感じましたが、これは映画。考えてみると太鼓音がなければ、もう見ていられない程の残虐なシーン。
瑛太の「朝鮮人なら殺して良いのか」、田中麗奈の「貴方はここでも何もしないつもりなの」、讃岐行商の男の子の「何でえ」の3つのセリフが胸に刺さってやまない。
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