「流言飛語に飲み込まれ侵してしまったとりかえしのつかない過ち」福田村事件 サジタリウスさんの映画レビュー(感想・評価)
流言飛語に飲み込まれ侵してしまったとりかえしのつかない過ち
映画の中の出来事が実際にあったのかどうか、もう資料の中でしか確認する事ができないが、何れにせよ、今の時代にもあてはまる事ではないか?
観ている者の胸を締め付ける
事実確認もしないまま一方的な口撃をする人達には特に観てもらいたいし、自分もそうなっていないか考えさせられる
凄く重たい題材に演者も猛者がそろっている
井浦新はじめ、東出昌大、ピエール瀧、水道橋博士、豊原功補、柄本明など一癖も二癖もある配役に痺れた
日本人なら観ておくべき作品と思う
なお、監督はオウム真理教信者達の日常を追うドキュメンタリー映画『A』を撮った方だとか(まだ見てない多分)
Wikipedia辺りでもいいから目を通しておいた方がよいとおもう
井浦新の朝鮮語の訳はパンフレットの後半の脚本の中に書かれていました
少し前にやっと時間ができたのですべて読み終わりましたが、役者による演技に関するコメントや時代背景等も書かれているのでとても有用に感じました
映画でパンフレットを購入したのはたぶんコレが初めてなのですが、深い部分を知れてよかったです
脚本読んでると、シーンのひとつづつが脳裏に蘇ります🥸
コメありがとうございます。
僕らは映画に何かを思い考えられる分、少しだけ物を知り少しだけ正しさに近づいて行くべきだろうしそうで有りたいなとか。
その角度で人生に残る映画だとか思っちゃいました。
ところで、井浦新が字幕無しで朝鮮語で何か語るシーン
あれは日本人兵士から翻訳を頼まれて銃殺される朝鮮人に向けて発せられた言葉だが、なんと言っていたのだろう
「みんな建物の中に入りなさい」的な何か?
きっと酷い事を言っていたのかもしれないが、字幕には出来ないくらいの言葉だったのだろうか
これも演出?
シーンの流れで観る者に察してほしいということなのかな
日本人独特の島国根性…いや、誰でも持っているものなのかもしれません。人種差別は白人至上主義やユダヤ人虐殺はじめ、世界中で起きてきたことだと思います。
そもそも震災前から朝鮮人を酷い扱いをしていてその怨みで毒を井戸に放り込んだの、家を焼いたのだの、事実かどうかわからないことを言いふらした人がいたことからこの酷い事が起きてしまいました。
世界でも事の発端は似ているのかもしれません。