「フランス万歳!」ベルサイユのばら イオナさんの映画レビュー(感想・評価)
フランス万歳!
「週刊マーガレット」にて1972年から連載が開始された、池田理代子原作の漫画のアニメ映画化。
私が最初にはまった漫画が「ベルサイユのばら」です。
連載してた頃は知らなかったのですが、宝塚歌劇団の舞台1974年に始まると、世の中は「ベルばらブーム」に突入しました。
小学5年生頃だった私は友達と原作を何回も読みあさり、宝塚の各組の舞台を見まくり、休み時間には「ベルばらごっこ」もしてました(笑)
フランス革命はベルばらが教科書でした。
そんな大好きな「ベルサイユのばら」です💕
テレビアニメ化は、自分の中のイメージが変わって描かれてしまうので、あまり好きではなかったものの、3回くらいは見てたと思います(笑)
好きだからこそ、映画化は映画館に行く気にはなれず、Netflixに上がったので観てみました。
台詞は原作通りに作られていて、良かったのですが、やっぱり全10巻の原作を2時間でまとめるのは、無理があると感じてしまいました。
特に前半は酷いもので、BGMに乗せて映像だけで表現されていて、がっかりしました。
オーストリアの物を1つも持ち込めず、ルイ16世は錠前作りにしか興味がなくて、アントワネットは淋しさから派手な生活を繰り返していく様子や、貴婦人達の嫌がらせや、首飾り事件までも全て写真のような映像だけ。
首飾り事件がないので、ロザリーもいません。
少しだけ最後の方に、街中で子供を守るシーンだけです。
オスカルがフェルゼンに心を奪われていく気持ちも描かれてなくて、突然ドレスに身を包んで、舞踏会に行ってしまっては、初めて観る人は理解できないですよね。
とにかく歌と一緒に表現するシーンが多くて、そこはやめて欲しかったなと思いました。
それでも後半は、丁寧に作られてました。
フランス革命へ進んでいく世の中、その中で悩み苦しむオスカルとアンドレ。
2人の愛の行方、バスティーユ監獄での戦い。
オスカルが指揮を取り、バスティーユが陥落する場面は、本当に感動します。
わかってはいても、心が痛くて、締め付けられてしまいます。
アンドレが左目を失う出来事が原作と違っていることさえ、チャラにできました(笑)
出来たら宝塚みたいに、アントワネット編とオスカル編と分けてくれたら、もっと詳しく描けたのではないかと思いました。
テレビアニメ編と違って、原作の絵柄に近く、オスカルの綺麗なお顔を拝見できたので、そこは満足でした💕
家の奥にしまってある漫画を、もう一度読み返してみたくなりました。
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