「アン〜シャン〜レジウム〜♪」ベルサイユのばら すーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
アン〜シャン〜レジウム〜♪
ベルばらはだいぶ昔に漫画をさらっと読み、宝塚の舞台を一度見ただけのライトファンですが、フランス革命をネタにしたものは好きで本やら映画やら色々読んだり観たりしています。
画面が美麗で、アントワネットのドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)の美しさ、ベルサイユ宮殿やプチトリアノンなどの背景がきちんと描かれていたことに好感を持ちました。
演出やセリフ回しはベタベタな昭和アニメで懐かしさを覚えましたが、若い世代の方々の目にはどのように写るのでしょうね。
ストーリーは端折りすぎて初見の人はついてこれないのでは?とも思いましたが、原作の複雑な人間模様を潔くカットし、オスカルとアンドレに焦点を当てたのはかえって良かったように思います。
ミュージカル仕立てに違和感があったのは最初だけで、ちょいアングラ演劇っぽい曲調?が不思議とハマりました。
革命シーンで熱唱される歌、アンシャンレジウムをサビにもってくるとか、常人のわたしには発想が斜め上すぎてニヤニヤが止まりませんでした。
コアなファン向けというよりは、ライトなファン、もしくは一見さんにこの映画で興味を持ってもらい、原作漫画なり宝塚なりに誘導する、という道筋が想定されてるのかなと…
日比谷の宝塚劇場を横目に、そんなことを考えながら帰路につきました。
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