「うっすら、ミュージカル仕立てなの?と思って行ったら、歌詞にキャラが口合わせてるほどのミュージカルだったし、ダイジェスト イメージMV集だった」ベルサイユのばら AKIさんの映画レビュー(感想・評価)
うっすら、ミュージカル仕立てなの?と思って行ったら、歌詞にキャラが口合わせてるほどのミュージカルだったし、ダイジェスト イメージMV集だった
初見の率直な感想。
TVシリーズが大好きで思い入れはあるけれど、リメイクなりをするのであれば、新しい作品としてどうか、の方が気になるタイプなので、
ミュージカルならそれならそれで、という心づもりで観たかったし(でも全編通してミュージカルってわけでも無いんだよね……)、
原作とか知らずに観に来たひとはどう感じるんだろうという面では疑問。
特に前半全く感情移入出来ない。
ミュージカルでもないんだよ、ミュージカル仕立てのMVなの。
先日たまたま劇場版オペラ座の怪人を観たばかりだったから、ごめんなさい、澤野さんの曲が悪いとかでは全くないのだけど、
奥行き華やかさ荘厳さのある楽曲たちに心震えた記憶が蘇ってしまい、なおさら違いを感じてしまった。
ベルばらには、それこそ、気高さや運命やそれに抗い生きる、情熱を感じたかったんだよ…。
キャラクターに歌詞を歌わせる必要あるんだろうか。そこでちょっとひいてしまった(ミュージカル仕立てだと知ってて見てれば…と思うのはそうゆうところ)。
形式に慣れないまま、感情移入出来ないままイメージ映像をずっと見てるのはツラかった。
やるならもっとちゃんとミュージカルにしてほしかったような。(ミュージカル好きな訳ではない)
二部作三部作もよくある中、2時間1本にまとめるのは不可能では?と思っていたし、
だから省かれるエピソードは仕方ないし、そこはMVシーンで見せた、それはわかる。
でも、恋愛を描きたいのなら、心情描写は丁寧に描いて欲しかった。心情変化が唐突過ぎてついていけない。
せっかく演技のうまい声優さんばかり集めて、ひと呼吸で感情を表せるような方たちなのに、歌ですすめるのむしろもったいないし時間使い過ぎではと思ってしまった。
(アントワネットはオスカルに対して時間経過つけ過ぎな感じもしたけど💦)
逆に、エンドロールの絢香の歌声の説得力……引き込まれた。
同じ列で観てらしたおじ様が、
銃を売ったエピソードからのシーンで泣いていらっしゃったけど、
あのあたりも、原作とかの、あのシーンという、意味や背景を知ってるうえで、そこでの役者の演技のおかげなのではと内心感じたりして。
私的には流れが唐突で、新作のつもりで見てたら泣けるとこまでいけなかった。
新たな試み的な作品、ではあるんだろうね。
自分は、ラストのあたりのような、演技や美しい絵柄で(オスカルは全編通していつも美しい!!それは最高!!!!)、
心情を見せてくれる物語の進め方の方がやはり好きだ。
(……ラストのアランのあのワンショットはもう少していねいに作画描いて欲しかったのが残念……アップのそれなりに長いシーンにするなら……好きなキャラなだけにw)
さすがにTVシリーズのオスカルのラストシーンが神過ぎるんだよな……と再認識してしまい、
家に帰って観たくなったのも確かだけど。
最終的に、
ラストはしかと感情もってかれて泣けてしまったので、星、増えましたw
ただ、こうゆう個人的なレビューに惑わされず、
観てはほしいです。
好みはそれぞれなので。
(私もレビュー見てて観る気失せたんですけど、でも自分の目でちゃんと見に行ってよかった)
それに、初見の感想はこうだったけど、ある意味2度3度観れば、気にならないことだらけかもしれない(……観れるかどうかは……w)。
星つけ直したくなるかも、って気がしてきたw
これを機にあの大作である原作に行ってもらえるならそれもいいわけだし……
なんて思い始めたら、
つけた星の数のわりには周りにめちゃめちゃ勧めてしまいそう(笑)
全体的に、来られてるのはおじ様おば様多かった印象。
まぁそうなるかw
どう転んでも、池田理代子先生がやはり偉大なのだということはわかるのだった。
特典が胸アツ過ぎた。