アムステルダムのレビュー・感想・評価
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面白い、と、面白そう、の狭間。
曲者ばかりの超豪華キャストで、実話をベースにしつつも大きく飛躍して、デヴィッド・O・ラッセルが狂騒のドタバタコメディを撮る。『アメリカン・ハッスル』が大好きな人間としては、期待せずにはいられない。実際には、これまでのラッセル作品にはないストレートで切実なメッセージ性もあって、すさまじい大傑作が生まれてもおかしくなかったはず。
ただ、残念なのはお話も映像も演技も、どれもすごく面白そうでいて、決して面白くないわけではないのだが、ただ、面白そう、がずっと続いたまま終わってしまうこと。面白い、と、面白そう、はイコールではない。
おそらく原因は、どのキャラクターも濃厚で個性的ではあるのだが、個性が確立しすぎていてゆらぎがないからではないか。物語の背景には常識や価値観を揺るがせる巨大な陰謀があり、主人公たちはさまざまな試練に見舞われる。しかし、特に葛藤するわけでも、だんだん知らなかった一面が見えてくるでもなく、ずっと同じように存在していて、物語を動かす原動力になっていない。特に善人と悪人とがハッキリわかれてしまっているのがもったいない。
それでもやはりクリスチャン・ベールの奇妙にぶっ壊れた演技は魅力的だし、マーゴット・ロビーからは目が離せないし、脇役たちもいちいち目立っている。なんだかんだで最後まで観れてしまう。あまりにもゲスト扱いすぎるテイラー・スウィフト目当てで観るのでなければ、損はしないとは思う。でもまあ、もっとやれたのではないかとも思ってしまうのもまた仕方ないことだと思う。
マーゴット・ロビーが美人
ストーリーは途中でウトウトしてしまうものの
美人がモダンでおしゃれな装いで動き回っているだけで惹きつけられる
戦争の負の部分を、重くなりすぎずに伝えていて
(片目が義眼とか、身体にひどい傷跡がたくさんとか)
考えたら、戦争から帰ってきた人たちはほとんどが負傷していたんだ
そしてずっと古傷は痛いまま
それでも元の人間らしい生活に戻ろうと
みんながんばってたんだ
エンドロールで実際の演説とデニーロの演説を
重ねることで、それが実際の出来事としてあったことがわかった
3人の主人公の話は創作だと思うけど
というか最後の演説をメインに
それまでを飽きさせないように物語を作った感じがする
最後の演説が一番言いたいことだった感じなんちゃうかなー
大戦間の狭間・・・ファシズムの台頭
第一次世界大戦直後。将軍とその娘を殺した犯人を追う、3人の男女の活躍を描く物語。
鑑賞後にWikiで確認したところ、興行成績が振るわず大赤字だったようですね。また、評論家筋の評判もあまり宜しくないようです。
残念ながら、そんなwikiの情報通りの作品でした。
贅沢な配役、名声通りの見事な演技を魅せる俳優陣。豪華なセット、二つの大戦の狭間の不穏で混沌とした雰囲気。でも、軸がなく散漫とした印象が強く、心に残りません。
サスペンスなのか、時代なのか、それとも人種間の恋愛なのか・・・すべて中途半端な映画だと感じます。
ファシズムと共産主義が台頭する混沌とした時代をしっかりと活写した方が、映画全体を締まったように感じます。
私的評価は、やや厳しめです。
そんなことを言うのか。愛した相手に。
当時、映画館で観ました🎬
これは結構な豪華キャストですよね。
メインキャラは3人でバートはクリスチャン・ベール、ヴァレリーにはマーゴット・ロビー、ハロルドにはジョン・デビット・ワシントン、他にもクリス・ロック、ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロ、ゾーイ・サルダナ、アニャ・テイラー=ジョイ、アンドレア・ライズボロー、テイラー・スウィフトまで出てるとは😳
テイラーの役どころは、ちょっと微妙でしたが😅
デ・ニーロは貫禄のある役が似合います🙂
演説中に、周りを銃弾がかすめても怯まない将軍でした🙂
クリスチャン・ベールの医者でありながら義眼の役もなかなか味がありますし、やはりマーゴット・ロビーのヴァレリーも存在感は抜群😀
ジョン・デビットのハロルドもやや静かながらも確かにヴァレリーへの愛を感じる役でした🙂
ラミ・マレックとアニャは黒幕的な感じでしたが、キャストを詰め込みすぎたせいか小粒感がちょっと出ていましたね😥
とはいえ私は最後まで楽しめました🖐️
不思議な三角関係
どこまでが実話なんだろうかとめちゃくちゃ気になる部分ではあるが、オスカー俳優勢揃いの豪華な顔ぶれに先ずは圧倒される。
始めはニュース映像だけの出演オファーをよく引き受けたなぁと思ってたロバート・デ・ニーロだが、後半になってやはり登場。貫禄の演技に見入ってしまう。彼の公演でのセリフを日本の政治屋や世界的超大金持ちに届けたい。
ラミ・マレックはフレディ・マーキュリー役以外は悪役が多く可哀想だと思うのは自分だけかなあ。それに引き換えクリスチャン・ベールは今回も見事な適役。彼の底力を感じた。彼なしではこの映画は成立しない程だ。
テイラー・スウィフト。不安定な危うい雰囲気を醸し出してたが、まさかの殺され方。犯人の近くに偶然にも行ってしまったのは運命のいたずらなのか。別の場所でも結果的に殺されていたとしても酷過ぎて目をそらしてしまう。
お金持ちにはなりたいけど、大富豪になれば人間として狂ってしまう怖さをこの映画でも感じた。庶民でよかった(笑)
アメリカの黒歴史でした
不審死を遂げた第一次大戦の英雄であるミーキンズ将軍、あろうことか娘迄殺されてしまう、冒頭からサスペンス調で引き込まれるが、大きな陰謀が暴露されるまで戦友の昔話がたらたら続くのでちょっと退屈、解説を読んで知ったのだが映画の陰謀は史実、1933年のアメリカの「ビジネス・プロット事件」だそうだ。通信、化学、新聞社、自動車会社など財界の大物たちがファシズムに傾倒し、大衆に人気があったスメドレー・バトラー少将を指導者に推したてルーズベルト政権を倒すクーデターを起こそうと目論んだ陰謀、まさにアメリカの黒歴史でした。
だから、アメリカ人にはこの再現ドラマは否応なく関心がもたれたのでしょうね、まあ、金のためなら戦争も利用する歪んだ資本主義、根が深いですね。ミーキンズ将軍はムッソリーニが子供をひき殺した事件の口封じに毒を盛られたらしい、なにやらロシアの暗殺事件と似たような独裁者の非道、時は立っても悪い奴ははびこっているのですね、やはり若者たちには、史実を知って政治に関心を深めて欲しいと願います。
役者は楽しんでそう
超豪華キャストが揃いも揃って濃〜い演技で怪演し、それをカメラが漏らすことなく映像化。漏れがなさすぎていちいち画が決まりすぎてて正直うざったい。
義眼とか内臓とかあっというまに死ぬテイラースイフトとかのチープで趣味の悪いシーン、全体を通して登場するドラッグテイスト、ぜんぜん面白くないユーモアを散りばめたセリフ回し、そして前述のキメキメ画など、観客ではなく作り手が楽しんでいる様子がありありと。
ノイズ(贅沢な)が多すぎるお陰でぜんぜんストーリーが頭に入ってこない困った映画。
これだけ手間とビックネームを投入してまったくエンタメ感や結果として反コマーシャリズムな映画を世に出したのもすごいと思う。
摩訶不思議…
豪華出演陣が勿体無いくらい、意味不明な内容だった。コメディ?サスペンス?独裁政治に反対?戦争反対平和主義的メッセージ?愛の大切さ?何が言いたいのか、眠くなってしまった。
金持ちによる金持ちのための
豪華キャストを余す所なく使っている点とそのキャスト陣にそれなりの出番を配って無駄遣い感が無いところがまずすごいなぁというのが第一にの感想。
結果全員がそれなりの主要キャストになってしまいシーン登場人物が多く複雑な映画になっちゃったのかな?
まさに幕内弁当🍱
これを混乱して楽しんで見てほしいっ!って推理エッセンスを入れてまとめて良い感じに仕上げた監督はすごいし苦労してそう。
制作費もどう見てもやたらとかかってそうだし、そうなると金持ちのしたい戦争に騙されるな!って金持ちに言われてもな〜と皮肉屋なんで思ってしまいました。
だって第一次大戦の従軍看護師も黒人兵士の扱いもこんなもんじゃないでしょ?セリフや衣装は好きだったけど色々気になる。これはこれで上流から見た都合の良い戦争の匂いがしてくる。
何度も見返してぐるぐる回って豪華なキャストと物語の構想を楽しんでほしいなリピート需要の狙いも六本木ヒルズと同じだなっ!と思ってしまいちょっと乗り切れなかった。
完全なキャステイングミス
若い頃、過酷な戦場で友情を誓った男女3人が、恩人の謎の死を解決していく推理劇、という比較的カンタンな構造にもかかわらず、誰が、何を考えているのか? 何を目指しているのか? 全然伝わってこない迷作。おそらくセリフですべて語ろうとする脚本の悪さと、なによりキャスティングのまずさからだと思う。
正義感あふれる黒人弁護士、自由奔放なアーティスト、傷痍軍人の社会復帰に奔走する隻眼の町医者。それぞれをジョン・デヴィッド・ワシントン、マーゴット・ロビー、クリスチャン・ベイルが熱演しているが、スター3人のオーラが強すぎる。この3人、社会弱者である。設定的には。巨悪に殺されそうになりながら謎を解いていくけれど、なにせ存在感が強く、だれにだって勝てる感がはんぱない。その時点で「名もなき弱き若者」の巨悪への挑戦、という主題がぶれている。
やっと辿り着く最強の黒幕をアニャ・テイラー・ジョイとラミ・マレックが演じているが、どう考えてもこっちが弱者なのだ。アメリカを揺るがした闇の大物とは思えない。たとえばアニャ・テイラー・ジョイとM・ロビーを、 ラミ・マレックとC・ベイルをチェンジするだけでも、役割が正しく見えていたはず。
スター揃いの大作で、広告も多かったし資本もすごく投下されているので、多分キャスティングにも外野から横やりも入ってやりづらかったんだろうとは理解するけど、スターの無駄遣い感は否めない、残念な作品である。
数奇な運命
時代に翻弄された1人の男の数奇な運命。
史実を絡めてるけど地に足が着いてない感じの悪夢の様な物語。そして起こる出来事がなんとも突拍子なことの連続。
巻き込まれる陰謀の渦の中でもがく姿をどこかコミカルに描いるため悪夢に巻き込まれた様な怖さがなくなり、また時代背景(第二次世界大戦)の閉塞感といった息苦しさもなかったため、なんとも滑稽に感じた。
豪華キャストと個性的すぎるキャラ
面白い風。
歴史コメディースリラーってそもそも謎すぎ。
いや、面白いっちゃ面白かったけどキャストが豪華で個性的なキャラクターが多すぎていかせきれてない感じが勿体なかった。
デニーロは個性的な通り越してヤバいやつやろーって思ったけど、まさかの一番まともなキャラやった😂
とてもつまらない
デビッド・O・ラッセル監督作品はこれまでとても面白かったし、特に『世界に一つのプレイブック』は大好きだ。キャストも豪華でどう考えても必見作品なのだけど、とてもつまらない。やたらと会話が長くて会話の内容がつまらない。アムステルダムは室内での描写のみ。見どころは最近やる気のない出番ばかりのデ・ニーロが重要な役どころだったくらいかな。
この流れのなかに刻まれていた言葉をひろいたい
劇場での予告にぎゅうっと惹かれて持ってかれ、公開を心待ちにしていた。
死体を前に、第一次世界対戦中に出会って再会した義眼の医師のバートが弁護士ハロルドと看護師ヴァレリーに言う。
「楽観的に考えよう。」
冒頭から衝撃的で、アメリカ史上にある陰謀事件にのっとったほぼ事実ときてる。
殺人がベースにあるし国が絡んでいるようだし、
これはこの先どんなにシリアスさが進んでいくかとおもっていたが、ユーモラスさとコミカルさが随所にたたみこまれて次々と飛び出してくる。
荘厳で華麗に美しい美術館の中を歩いてるが、しかけにニヤリとするようなポップなびっくり箱がそこら中からたくさん出てくる感じ。
色や形に惹かれる私は映像の絶妙な色合いや、衣装、ニュアンスありのセットにぴったりな音楽をたっぷりふりかけたような世界観に痺れながらすぐに圧倒された。
しかし、そこに夢中になりすぎると、時代背景や場面の切り替えにスピード感があるので、危うく頭がすっきり整理できず、正直、あわてて何度か気合いの入れなおしをした。
そう、コミカルだがシリアスだから楽ちんには観てられない。
だけど、その間、さっきのバートのセリフが、あたまにずっとこびりついたまま…どっちよーという感じ笑
主役男女3人は貫禄のうまさで画面にせまってくる。隙もそつも全くない。しかし、戦時中の縁からの友情を感じさせるシーンでは、ほのぼのとしたあたたかさと青春の淡いにおいも滲んでいて何か言い表せない愛おしさすらある。
その関係をみているとどんな時代や状況下でも、人類の持つ心に通ずる普遍的なものも感じるのだ。某国の指導者にもそれが残っているとしたら、それを思いださせる相手は誰か?もはやそれが唯一の光なのではとふと感じたりしつつ。。。
脇役の演者たちもそろって個性に満ち魅力的にすばらしく存在している。メイクなどの仕事、演出もあわせて、ここに全てのプロ感が満ちているTHEエンターテイメント!であるのがわかる。
スピード感、スロー感、ハードさ、甘さ、切なさなど感情のすべてが映画を見ながら混ぜられ、場内の空気にもってかれてスクリーンにはねていって奏でられてブーメラン的に戻ってくる。その繰りかえすこと。非常に贅沢だ。
戦争がふたたび身近にある今、深刻だからこそ、幅広く伝えるためなのかな。振り切ったような演出は。あえてなのではないかなー。と感じた。
賛否両論あるようだが私はそう受けた。
そして、刻まれていた意味深い言葉をかみしめている。
愛とは必要でなく、選択。
間違った神を追うな。
そうだ。
「楽観的に考えてばかりではいけない」こともある。
もう一度観たらもっとはっきり胸に落とし込めるものがある気がしていてうずうずする。
きっと足を運びます。
よく寝て頭がさっぱりしてる日に〜。
騒がしく呪わしい時代や社会に立ち向かった青春の話
第一次世界大戦後の世界で始まって、ひとまず落着をみたこの物語の後に、まだ第二次世界大戦が起こるのだと気づいた時の胸騒ぎ感が良かったです。まぁ、歴史の辿った道通りな訳ですが。
私たちは結局、巻き込まれながら生きている。世界の重みの下で、潰されまいとあがく人の生をテーマにしたと言うより、「僕ら3人が組めば、解けない問題はない」みたいな勢いで、ニューヨークの暗部に切り込んでいった話。
◉さて、三人組の青春
筋書きの骨格は、社会や政治、経済を牛耳ろうと暗躍する五人委員会の正体を、医師バート・弁護士ハロルド・看護師ヴァレリーが追い詰める。
言わば三対五の物語だが、そのクライムサスペンスに、およそサスペンスらしくない歌や絵画・写真などの芸術、自由や平和が絡んでくる。2組の恋まで生まれて、そちらがむしろ本題であるように、青春讃歌が花開いた。アムステルダムの街路に、歌の花が咲いたようにだ。
◉そして、顔、顔、
バートに顔の皮膚を縫合してもらった傷病兵、ヴァレリーが描くモダンアートの人物像、義眼が右往左往するバートの顔。皆、強烈かつ熱っぽい存在感に満ちていた。激しく揺れる世界の中で、ここにいる、これからも生きていくと、エキセントリックに叫び続けているように感じました。
義眼が転がっても、思考を止めないバートの顔は可笑しくもあり、怖くもあり。
アニャ・テイラー=ジョイのファニーフェイスも蠱惑的だったし、ゾーイ・サルダナの慎ましやかな恋心を見せる表情も良かったですが、とにかくマーゴット・ロビーが綺麗でした。
ハーレクインの時は常軌を逸した世界で煌めいていたし、今回のヴァレリーは常軌と非常軌のギリの境で、男たちを艶然と誘っていた。クスリによって壊された後も、その微笑みだけは残っていましたね。
◉ところで、サスペンスのはずが…
しかし観終わって、クライムサスペンスと青春ストーリーと、ノスタルジックな歴史の文脈から芸術、豪華すぎる俳優陣までが入り乱れて、いや私的には、香り高い飽和状態を愉しんだりもしていたのですが、やっぱり少々、混み過ぎだったかなと思いました。
結局、サスペンスの緊迫はなかった。五人委員会の首脳部の実体は見えなかったし、解剖シーンと道路に突き飛ばすシーンで見せたエグい感じが、その後は登場しなかった。
この作品に「ありえないけど、ほぼ事実」のキャッチを付けるならば、荒唐無稽を荒唐無稽と思わせない展開も乗せてくれたら……いや、更に話がカオスになったのでしょうね。
よくできたストーリーで楽しめる。
史実も反映されたストーリーというが、確かにあの時代、退役軍人の独裁者擁立や人種主義に基づく強制不妊手術はあり得た話で、よくできた脚本である。ヴァレリー、リビー、イルマを演じる女優陣が凄い美人揃いで、その点も楽しめる。黒人兵士も大戦で見られた重要な社会変化だが、ややいい人過ぎて、そこが逆に制作上で意識し過ぎに思えるが、そこは今の時代の産物なのだろう。
戦争の足音
コメディかと思って行ったんだけど、案外シリアスだった。…なのだが、こんな展開が待っているとは。何気にワザアリな脚本だった。
知人の死から物語は始まる。
元軍人で将軍という役職の人だ。彼の死に不審な点があるから解剖してほしいと。
それが、終わってみたら第二次世界大戦を遅らせた人達の物語になってた。
ナチスとヒットラーの単語が出た時にたまげる。
中盤くらいから、妙な組織は出てくるわ、大富豪は絡んでくるわ、話がデカくなっていって訳もわからなくもなるのだが、最後にゃカチッと収まるあたり流石というべきか。
結構シリアスって書いたのは、シリアスにも充分成りうるネタではあって、それなりの描写も用意されてる。将軍の娘が殺害されるトコなんざ衝撃だった。
なのだが、エピソードの取捨選択もあるのだろうが、やはりクリチャン・ベールが曲者だった。
終始ヌボーってしてる彼のおかげで、全くシリアス路線にならない。今にして思えば、ずっと誤魔化されてたというか、術中にハマってたというか…だから、独裁者の名前が出た時の落差は大きかった。クリチャンは目薬のおかげで更にヌボーってしてたのだけど。
だけど、見てしまう。彼を追ってしまう。稀有な魅力を持つ俳優なのである。
それにしても、当時は戦争の足音が市井のすぐそばまで聞こえてきてたのだな。数奇な人生とはいえ、町医者と弁護士が、戦争を遅延させる道筋があったなんて驚きだ。犬も歩けば棒に当たるどころの騒ぎではない。浸透していく思想ってのは、どんな思想であれ疫病みたいなもんだとつくづく思う。
話は逸れるが劇中に「民主主義の崩壊」なんて言葉が出てくる。そんな台詞を聞きながら日本の民主主義は崩壊してるけどね、なんて事を思う俺がいる。
民主主義の体はしているけれど、民意が反映される余地はなく、選挙となると組織票が大半を占める。結果、一部の国民の為の民主主義が出来上がる。
税率は上がるは税金の項目まで増える。
年金受給の年齢は上がるは、額は減らされるわ。
物価は上がり続けるのに、給料は上がらないわ。
新卒の初任給が20万未満なんて、何十年前と全く変わってない。国を運営していく為の犠牲を強いられっぱなしなのである。
円安は止まるとこを知らないし。
何十年と一党が独裁してる国家は独裁国家と何が違うのだろうか?賃金は安いは、滅私奉公には長けてるは、協調性を重んじるはで、このままいけば、世界の奴隷にまっしぐらだ。
民主主義どころか、国家の崩壊の一歩手前くらいまできてんじゃないか?
クリスチャン・ベールとデ・ニーロのツーショットはご褒美だった。何はなくとも何かありそうな期待感にゾクリとする。
タイトルなし(ネタバレ)
【良かった点】
豪華俳優陣の畳み掛ける演技合戦。クスリと笑えてほろっと泣けるそんな作品。クリスチャンベールの一癖ある演技はやっぱり素晴らしい。マーゴットロビーはお人形かってくらい美しい。ジョンデヴィッドワシントンはシリアスめにコメディやる天才か。分かってはいたけど、ラミマレックは悪役顔すぎるって笑。背景や美術、衣装もこだわっていて観ていて飽きない絵作りだった。
【良くなかった点】
終始会話劇なので、集中していないと置いていかれる。疲れ気味な人には酷な映画か。キャラの味がどれも濃いので、感情移入やマリアージュを期待すると肩透かしか。
この映画の評価は難しい
表題通りです。この映画の評価は難しいです。
面白いという人もいると思います。今ひとつだったという人も多いと思います。
私的な感想としては、
①主人公がいまいちで、
②サスペンスものに仕立てているのでしょうが、謎解き及び犯罪組織の落ちがいまいちで、
③題名のアムステルダムという意味も物語関係性が少ないし、
④でも、豪華キャストと皆さんのうまい演技で なんとなく良い映画の雰囲気になっています。
という感じでした。ただ、この映画は映画好きでないと満足できないような気がしました。普通の人にはいまいち感が多そう。。。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
全36件中、1~20件目を表示














