アムステルダムのレビュー・感想・評価
全193件中、21~40件目を表示
2023 144本目
素晴らしい監督&豪華出演者
つまらないはずがない
と期待しましたが
ん~普通でしたね
いつもながらクリスチャンベールの演技は素晴らしいしマーゴットも綺麗
それなのにどこか退屈を感じてしまう
盛り上りの起伏がないせいか
出演者の演技を堪能するならアリかな
現代にも置き換えられる、歴史サスペンス
まず舞台である1930年代は、第一次世界大戦が終結してまだ十数年しか経っておらずまだその傷が人々に深く残っていながらも、イタリアではムッソリーニがドイツでは少し遅れてヒトラーがそれぞれ独裁者として台頭しており、また世界大恐慌によりアメリカにおいても経済状況が悪化し国家体制への不安が民衆の間で蓄積していた時代。
また、先の大戦では英米仏は共同してドイツと戦い勝利しており、ドイツはそれらの国々にナチスの分子を送り込んでいる。
という知識が前提に無いと、この物語はちゃんと理解出来ない。
日本人で且つ世界史を余り学んでいない人にはハードルがやや高いかも知れない。
只その前提知識さえクリアしていれば描かれる事件の構造としてはそこまで複雑ではないし、事の顛末よりも登場人物達のセリフに込められたメッセージを重視していると見受けられるので、要はその作者によるメッセージが何となくキャッチ出来れば観る意義はあったという事になると思う。
最後の結末にうやむや感が残るのは、恐らく作中で描かれる事の根底にある人類の問題が現代においてもくすぶっている事を強調しているのだと思われ、そういう意味でエンターテインメント性よりも監督の作家性が前面に出ている作品と言える。
という感じで諸々の問題提起はあるが、アムステルダムというキーワードを中心に描かれる主役3人の友情は観ていてとても心温まる物があった。
もうちょっとシリアスタッチでも良かったかも
映像はきれいだし、俳優陣も良い。特にマーゴット・ロビーの自由奔放で気が強く、恐ろしいほどの美人具合がとても目を引く。ただいろいろな場面に散りばめられたコメディチックな話のつなぎ方が、少し雑かな。人生に対する向き合い方での良い言葉も多くあるので、その部分が残念でした。
これはもしかすると、ストーリー的に意外性が少なく、ミステリー的な要素も弱いので、そのような演出でアクセントをつけたということかも。
史実にどこまで沿っているのかはわからないが、それであれば話の流れでフィクションを付け足して、面白くしたほうが良かった気がする。
スター勢ぞろいだよ、でもポリコレですか?
クリスチャンベール、マーゴットロビーちゃん
テネット、アニヤテイラージョイちゃん
フレディマーキュリー
それと御大ロバートデニーロ
なかなか名前が覚えきれないお年頃のワタシも
顔と名前が一致する面々。素晴らしい。
ですがセリフ多すぎてワタシの記憶が飛ぶも、
それでもシーンはあまり変化なし、って
それでええの?
それと当時人前でこんなポリコレ演出
ホンマにあったん?
これを突っ込まれるとホントに
白けるんだよな。
洋画の人気が落ちていくのもわかるような。
でも音楽は主題歌、タイトルバックともに
近年では一番の出来。
70点
0
アップリンク京都 20221117
豪華な役者陣と稚拙な編集
特に前知識も入れずに鑑賞。出てくる役者、役者が「え?マジ?え!え!そんなに???」というくらい豪華でした。特に、クリスチャン・ベールですが、最初、誰だっけ?この人?ってくらい、「ヴァイス」や「フォードvsフェラーリ」と全く雰囲気どころか佇まいが別人過ぎてびっくりでした。いや、時々、ウィレム・デフォーか?と錯覚してしまうくらいに「枯れた」演技が素晴らしいものでした。マーゴット・ロビーの影が大きく何でも見通しているような演技、等々、さすがだなあ、マイケル・シャノンもぴったりだなあ、とか役者を褒めると止まらないくらいでした。
が、編集、特に場面転換がちょっと稚拙というか、受け手である自分との相性の問題でしょうが、唐突だったり冗長に過ぎたりというところが結構多くて疲れました。「あれ?こいつ、誰?」とか「ここで時間を遡るの?」とか、音の入れ方とか。
という感じで非常にもったいない作品でした。
1933年、アメリカにも《ファシズム台頭》の危機があった!
実話である。
最初にそうテロップが流れます。
結果的に監督と脚本のデヴィッド・O・ラッセルが言いたかったことは、
アメリカでもヒットラーやムッソリーニのようなファシズム政権を立ち上げようとする
動きがあった。
それを友情の《アムステルダム》3人衆、
クリスチャン・ベール、
マーゴット・ロビー、
ジョン・デヴィッド・ワシントンの3人と
ロバート・デ・ニーロの大演説で阻止した。
そういう映画でした。
デ・ニーロの演説。
それがこの映画一番のハイライト。
つまりアメリカにも、デ・ニーロのような将軍を担ぎ上げて、
ヒットラーやムッソリーニのような独裁国家にしよう。
その動き、それは阻止された。
それが一番言いたかったこと。
古き懐かしき回想的に収められるので、
サスペンスとかミステリー、あるいは、
過去にあった実話の衝撃性は薄いのがやや残念な点です。
しかし独裁者が生まれる土壌に近いことが、
事実ごく直近でありました。
ドナルド・トランプです。
6年前、アメリカ人の半数がトランプを支持したのです。
(人々を扇動して議会を襲わせるような人間で、全く税金を払わない男をです)
その男をアメリカ国民の半数が支持したことは、本当に私には驚きでした。
ファシズムや、独裁者とは、いつ現れるか油断ならないのです。
そして日本だってわずか80年前にはとても危険な国だったのです。
マーゴット・ロビーの看護師ヴァレリーが生き生きしてて、とても魅力的。
クリスチャン・ベールも楽しそうです。
役作りの見た目は、
「バック・トゥ・ザフューチャー」のどドク(クリリストファー・ロイド)
みたいな外見と飄々とした演技。
デ・ニーロの演説はとても説得力があり流石のカリスマ。
この映画は8000万ドルの製作資金で、9700万ドルの損失を
計上したそうです。
そこそこ面白いけれど、アクションもないし、スリルとサスペンスが
皆無なのが致命的です。
美人女優(マーゴット・ロビーやアニヤ・テーラー・ジョイ)も、
美しいだけでお色気シーンもまた、ありません。
全体にパンチ不足は否めませんでした。
(事実、今の世界情勢の方が、ずっと怖いですものね)
よくわからなかったけど不思議
不思議な作品。伝えたいことは明らか。でもストーリーはよくわからない。
じゃ愚作かというと、そんなことはない。
見た甲斐はある。
俳優たちはとても魅力的。
いずれにしろ、おすすめはしないけど、いい時間は過ごせる
二次大戦前夜のなんやら、かんたら・・
第二次世界大戦前夜のアメリカ、財界やらの企て渦巻くどろどろとした・・・など絡めつつ、本筋は人生の先々出合った人々との運命の絡み合いと、青春の心の絡み合い、「あの懐かしい日々」なんてフレーズも流れ出す、約束し合った三人の物語・・・ってな
何とも気持ちの酔い⁉️ラスト
なかなか、魅せてくれました。
それにしても、このキャスト❗️
贅沢‼️
何が面白いのか、全く分からん
実話をベースにしつつ、(製作時期は微妙だが)トランプ信者による議会襲撃を批判する意味も込めた作品だと思う。
コメディだが、笑いを取ろうとするネタがことごとくスベってるように感じたし、
私の気づかなかった本作の「素晴らしさ」があったのかな?名優たちもそれがあったから出演を決めたのだと思うし。
誰か教えて欲しい。
劇場で見たら爆睡するレベル。
「ウトウト」じゃないぞ。
「爆睡」だからな。
金持ちによる金持ちのための
豪華キャストを余す所なく使っている点とそのキャスト陣にそれなりの出番を配って無駄遣い感が無いところがまずすごいなぁというのが第一にの感想。
結果全員がそれなりの主要キャストになってしまいシーン登場人物が多く複雑な映画になっちゃったのかな?
まさに幕内弁当🍱
これを混乱して楽しんで見てほしいっ!って推理エッセンスを入れてまとめて良い感じに仕上げた監督はすごいし苦労してそう。
制作費もどう見てもやたらとかかってそうだし、そうなると金持ちのしたい戦争に騙されるな!って金持ちに言われてもな〜と皮肉屋なんで思ってしまいました。
だって第一次大戦の従軍看護師も黒人兵士の扱いもこんなもんじゃないでしょ?セリフや衣装は好きだったけど色々気になる。これはこれで上流から見た都合の良い戦争の匂いがしてくる。
何度も見返してぐるぐる回って豪華なキャストと物語の構想を楽しんでほしいなリピート需要の狙いも六本木ヒルズと同じだなっ!と思ってしまいちょっと乗り切れなかった。
俳優の演技は見事
医師のバートは恩人が不審な死を遂げたことを聞き…。
実話とフィクションを織り交ぜた作品。真面目なのかコメディなのかはっきりしない部分が好きにはなれないが、ぶん殴りたくなるラミ・マレックの傲慢さや応援したくなるC・ベイルの頼りなさなど俳優の演技は見事でした。
完全なキャステイングミス
若い頃、過酷な戦場で友情を誓った男女3人が、恩人の謎の死を解決していく推理劇、という比較的カンタンな構造にもかかわらず、誰が、何を考えているのか? 何を目指しているのか? 全然伝わってこない迷作。おそらくセリフですべて語ろうとする脚本の悪さと、なによりキャスティングのまずさからだと思う。
正義感あふれる黒人弁護士、自由奔放なアーティスト、傷痍軍人の社会復帰に奔走する隻眼の町医者。それぞれをジョン・デヴィッド・ワシントン、マーゴット・ロビー、クリスチャン・ベイルが熱演しているが、スター3人のオーラが強すぎる。この3人、社会弱者である。設定的には。巨悪に殺されそうになりながら謎を解いていくけれど、なにせ存在感が強く、だれにだって勝てる感がはんぱない。その時点で「名もなき弱き若者」の巨悪への挑戦、という主題がぶれている。
やっと辿り着く最強の黒幕をアニャ・テイラー・ジョイとラミ・マレックが演じているが、どう考えてもこっちが弱者なのだ。アメリカを揺るがした闇の大物とは思えない。たとえばアニャ・テイラー・ジョイとM・ロビーを、 ラミ・マレックとC・ベイルをチェンジするだけでも、役割が正しく見えていたはず。
スター揃いの大作で、広告も多かったし資本もすごく投下されているので、多分キャスティングにも外野から横やりも入ってやりづらかったんだろうとは理解するけど、スターの無駄遣い感は否めない、残念な作品である。
オールスター不発祭
監督はデヴィッド・O・ラッセル。
キャストはクリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントンを筆頭に、クリス・ロック、テイラー・スウィフト、ゾーイ・サルダナ、マイク・マイヤーズ、マイケル・シャノン、アニヤ・テイラー=ジョイ、ラミ・マレック、andロバート・デ・ニーロ…。
画面に誰かしらビッグスターが映っていると言っていいほどのオールスター・ムービー。
史実とフィクションを交錯させたサスペンス、アンサンブルとユーモアと風刺、友情や愛のドラマのエンタメ性。
連続ホームランを飛ばすラッセルが、またまた大ヒット&高評価で、今度のアカデミー賞でも大いに賑わす。
…と、誰もが思っていた。ところが、
大コケ。批評も酷評レベルに鈍い。
どうした、ラッセル!? 7年ぶりの監督で勘が鈍ったか?
とは言え、ラッセルがホームランをかっ飛ばしたのは『ザ・ファイター』『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』までで、前作『ジョイ』はちょいコケ。
それに、見ればまあ納得。
話は面白味はある。
第一次大戦下で出会った医学生のバートと黒人兵のハロルド。野戦病院で看護師のヴァレリーとも出会い、3人は終戦後のアムステルダムで友情を深め合う。
1933年のNY。バートは負傷兵相手の医師に、ハロルドは弁護士となり、親交は続いていたが、ヴァレリーとは疎遠になっていた。
ある日、兵役中の上官であった将軍が不審死。将軍の娘から解剖を依頼されるも、彼女も何者かに殺され、挙げ句にバートとハロルドはその容疑者にされてしまう。
潔白を証明する為に独自に調査を開始。その渦中で芸術家となったヴァレリーと再会。
やがて3人は、世界を揺るがす大陰謀に巻き込まれている事を知る…。
基となったのは、1933年にアメリカで実際にあった政治的陰謀“ビジネス・プロット”。
ナチスに傾倒した財政家たちによる組織(劇中では“五人委員会”)が大物軍人(劇中でデ・ニーロのモデル)を指導者に立て、政府転覆を企てたもの。が、反発した大物軍人に暴露され、クーデターを起こす事もなく失敗…。
民主国家のアメリカを独裁国家へ。何とも前代未聞の陰謀。これが成功してたら歴史的大事件になっていただろう。
歴史に埋もれていた史実だが、何処か都市伝説的な匂いもする。“ミスター都市伝説”なんかは好きそう。
あのドヤ顔がちらつく。いいか、これは本当にあった事だからな。いい加減気付けよ、お前ら。
ラッセルはあくまでこれをエンタメに昇華。
主人公が陰謀に巻き込まれる設定は、ヒッチコックの十八番の巻き込まれスリラーを彷彿。
思っていた以上にユーモアもあり、豪華アンサンブルとアムステルダムや1930年代NYの美術や雰囲気、衣装や凝ったヘアメイクなどが彩りを加える。
しかし、これだけの材料、要素、超一流の映画人が揃いながら…。
今回ばっかりはラッセル、策士策に溺れたようだ。
批評で“複雑なプロット”とあるが、確かに入り組んではいるが、そこまで複雑ではない。
複雑と言うより、いまいち分かり難いプロットと言った方がいいだろう。
妨げてしまったのは、作風。多ジャンルを巧みに捌いたように見えて、巧く捌けていない。つまり、
サスペンスにしたいのか、コメディにしたいのか、歴史劇×メッセージ性のある風刺劇にしたいのか、男二人女一人の友情と数奇なドラマにしたいのか…?
例えばヒッチコック巻き込まれスリラーはサスペンスを主軸にエンタメに徹していた。『シャレード』はサスペンスの中にロマンチックなムードと洒落たセンスが際立っていた。
本作はハラハラドキドキのスリルが盛り上がらない。3人がクライマックスの戦友会にて陰謀を暴く作戦を立てるも、スカッとするようなカタルシスにも欠ける。ユーモアも時々空回り気味。題材は食指そそるが、全体的にちと把握しづらい。
ラッセルは実話を基にサスペンス×コメディ×豪華アンサンブルの『アメリカン・ハッスル』路線を再び狙ったのだろうが、ダラダラ説明的な会話が続き、演出も話の面白味も展開も弾けず。ムードやこの豪華スター共演だけが楽しい作品になってしまった。
この題材、この面子。
クライマックスのデ・ニーロのスピーチも今の世だからこそ響く。
本来面白くなれた筈なのに、成り損ねたような…。
本当に、う~んう~んう~ん…惜しい!
嗚呼、惜しい!
豪華な俳優陣
凄~く豪華な俳優陣。
クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デビッド・ワシントンの主役3人に加え
ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロ、クリス・ロック、ゾーイ・サルダナ、マイク・マイヤーズ等
テイラー・スウィフトまで出演しちゃってる。
3人の関係が気持ちよくって何とも言えない。
事実をベースにストーリーが展開されて
謎が謎呼ぶ国家の裏の話。
義眼の医師役のクリスチャン・ベールがいい味出していました。
説明セリフが多くてあまり面白くなかった。 フランスの病院とアムステ...
説明セリフが多くてあまり面白くなかった。
フランスの病院とアムステルダムの思い出にヨーロッパ映画の残り香を感じた。ダンスホールでのダンスは「はなればなれに」だし。
出演者は豪華。登場人物多すぎ?
デニーロが出てきちゃうといかにも重要人物ですよ!と言ってるようなものでなかなか難しいね。
Disney+で。110分くらいに収めたらまとまったかも。
数奇な運命
時代に翻弄された1人の男の数奇な運命。
史実を絡めてるけど地に足が着いてない感じの悪夢の様な物語。そして起こる出来事がなんとも突拍子なことの連続。
巻き込まれる陰謀の渦の中でもがく姿をどこかコミカルに描いるため悪夢に巻き込まれた様な怖さがなくなり、また時代背景(第二次世界大戦)の閉塞感といった息苦しさもなかったため、なんとも滑稽に感じた。
豪華キャストと個性的すぎるキャラ
面白い風。
歴史コメディースリラーってそもそも謎すぎ。
いや、面白いっちゃ面白かったけどキャストが豪華で個性的なキャラクターが多すぎていかせきれてない感じが勿体なかった。
デニーロは個性的な通り越してヤバいやつやろーって思ったけど、まさかの一番まともなキャラやった😂
"あの"デヴィッド・O・ラッセル帰還!とはならず…?
久しぶりのデヴィッド・O・ラッセル監督による歴史コメディは、賢く興味深い題材かもしれないけど、超豪華キャストをうまく調理しきれず散らかった印象。嫌いじゃないけど、この異常に華やかなメンツからすると弱めな作品。
戦い抜こう、必ずなんとかなる。愛とは誰かを選ぶことであって必要とすることではない。2つの世界大戦の間に隠された独裁者誕生の陰謀に、愛と憎しみ。これもまた男2女1(あるいは逆パターンも)による不思議な"男女3人同居モノ"の類でやはりそこには恋愛と友情が絡み合うのが付き物。『ファイター』『アメリカン・ハッスル』デヴィッド・O・ラッセル作品といったらやっぱりこの人!!『マネー・ショート』に続き義眼のクリスチャン・ベイルに、『ブラッククランズマン』に続き白人どものヤバい陰謀に黒人としてジョン・デヴィッド・ワシントンの死線を共に乗り越えた復員兵コンビ、そして賞レース賑わせるような作品に出ることも多い脂ノリまくりなマーゴット・ロビーの主人公3人の固い絆。アムステルダムを去ると不吉なことが起きる…医者、弁護士、看護師。あと、デヴィッド・O・ラッセル作品の常連と言ったらロバート・デ・ニーロも。けど今回はそれ以上にやっぱりスター達が無駄遣い(?)されまくっている。
豪華すぎるキャスティング
第一次世界大戦の戦地で知り合い深い絆で結ばれた3人が、再会し、自らの冤罪を晴らそうと奔走する話。
主役3人だけでもお腹いっぱいなのに、脇を固めるのもラミ・マレック、アニャ・テーラー・ジョイ、ロバート・デ・ニーロなどなど超豪華。ハリウッドのお祭り映画っぽいけど、今作は意外とこの豪華な配役がうまく機能してるように感じた。
今作は、ナチスのような独裁政権を企む勢力とそれに乗っかって金儲けをたくらむ富裕層や権力に、太刀打ちしていこうとするっていう話。この陰謀に立ち向か歌めに集まる人達が豪華なハリウッドの面々。まるで時代は繰り返せど映画はいつだって独裁政権を許さないし、私達がいつでも立ち向かうという宣言に見えた。
1番わかりやすいのが、戦友会中に企業のトップと面会するシーン。企業側のちょー平凡そうなオジ達と無駄に美しくてイケメンで派手なハリウッドの面々がほぼ同じカットに入らない。さらにヴァレリーはしっかりとビデオを回しているので、映画!って感じ。
芸術は愛を表現する(ヴァレリーが馬鹿っぽく言ってたのはわざとそういう演出だったんかなぁ)だけじゃなくて政治的な主張も大切、という意気込みを感じた。だから、最近政治的発言が多くなったテイラーがキャスティングされてるのも納得。
まぁ、難しいこと考えなくても全員主役級が次々に現れて演技合戦を繰り広げるから見てて飽きない。クリスチャン・ベイルとラミ・マレックもうクセ強ですごい楽しそうだったもんね。
あと、復員兵達が戦争の後遺症を薬で紛らわしていると言う描写が、良いことと悪いことは繰り返すという今作で何度も言われるテーマと被って見えた。薬で一時痛みを和らげてもまた苦しみはやってきて、それの繰り返しで根本の原因は治癒してないよってことかな。
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