「大事な所でさぁ・・・」アムステルダム MARさんの映画レビュー(感想・評価)
大事な所でさぁ・・・
第一次世界大戦中に出会い、友情を深めた3人が、国家を揺るがしかねない陰謀に巻き込まれ解決に奔走する物語。
「解剖よろしく‼私、レストランで待ってるから‼」
「やっぱりヤバそうだからこの件から降りるわ‼」
・・・という、序盤も序盤からイライラさせられてと思ったら次の瞬間スカッとして今度は主人公らが犯人扱いされてさぁ大変といった所から物語はスタートする(雑)。
その後はコメディ感も含みながら、時系列を行ったり来たり。
そして、まざまざと見せつけるかのように豪華キャストが次々出てきて、やや物語を見失いがちに。。
それでも、自身らの潔白を晴らそうと巨大な陰謀に近づいていく様は見応えがあったし、難解な中でも少しづつ真実が見え始めてからはガッツリのめり込ませられたが。。
何と言うか、終始散りばめられたコメディ感はらしくて良いんだけど、ここだけはシリアスに行ってよって所でよくわからんボーっとしたような演出が・・・個人的に凄く拍子抜けしてしまったかな。。
まぁアレを打ったことによる作用なんだろうけど。。
クライマックスに向けての緊張感のなさが残念だったけど、130分越えのやや長尺を感じさせないストーリー展開は面白かった。
キャラクターとしては、ギル将軍がお気に入り。まったく動じない所が滅茶苦茶カッコ良い‼本作のベストシーン!!
しかしあの落ち着き様だと、ワタクシが実際にその場にいたなら絶対に「これヤラセだ‼、パフォーマンスだ‼」と思うだろうなぁw
本作は史実を元にしているとのことだが、奴らの悪巧みがもし成功していたらと思うと…
改めて背筋が凍るような話ですね…。
あと、どうでも良いけど、3人が良い時を過ごした場所ってのはわかるけど、タイトルにするほどアムステルダムに大きな意味はあったかなぁ・・・。