「やや気になる点もあるけど…。」アムステルダム yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
やや気になる点もあるけど…。
今年314本目(合計589本目/今月(2022年11月度)1本目)。
※ 1か月で30本を超えるって簡単ではないのですね…。風邪で寝込んでました。
さて、こちらの映画です。
海外ではこの事件自体が自国史(相当)(=アメリカ自体の歴史なので、あえていえば「自国史」)として深く習いますが、日本では「史実かそれに準じる」としても、扱う話題が結構マニアだし、その「どこを変えたのか」という点はなかなか調べても出てこないし(どうも、一部の主人公の職業等であって、あることないこと全部とっかえひっかえしたわけではない模様)、しかも、映画の枠としてもアメリカ独立~第一次世界大戦~というような結構幅広い知識をスポットで聞いてくるので(日本では、世界史で若干扱う程度に過ぎない)、結構みかけに反して難易度は高いです。
かつ「ほぼ史実」としながら史実との違いについては明示がないので調べるのも難しく(当然、日本語で調べられる範囲には限界がある)、するとこの映画、どういう評価をするか…という点が難しいです。
ただ、明確に…というとパンフレット送りなのだろうし、特に個人の名誉に関すること(特に時代が少し前なので、完全に解決しているか?というと微妙な点もある)もあるので、特に「悪役」側(この映画の「何を」もって「悪役」側というかは微妙ですが…)のそれに関することであり、あまりここはどうこう論じるべき部分ではないのかな…という気がします。
確かに多くの方が書かれていたように、上記のような事情から、どのような解釈でみるのか、「見方が難しい」という点はあると思うのですが、一方で「ほぼ史実」ということで売ったのもこれもまた事実で、その「史実との違い」を厳密に論じるのはこの映画では想定されていないのでは…と思います。
こうした点も考えるとこの映画では(そういう理由もあって)「ストーリーの趣旨がわかりにくい、退屈」という点はありますが、あることないこと勝手に足して個人の名誉に関係するほうがまずい、という点は確実に言えるので、そこは減点なしにしました。
なお多くの方が書かれている通り、スポットで細かい知識(世界史)がないとどうしようもなくハマるので注意です。