「ユーモラスなクライムムービー、心温まる友情と前向きなれる作品」アムステルダム せんさんの映画レビュー(感想・評価)
ユーモラスなクライムムービー、心温まる友情と前向きなれる作品
クライムミステリー的な物語ですが、シリアスにならず、ユーモラスで台詞一つひとつがニヤッと笑ってしまうようなジョークを交えています。
豪華俳優陣だけでも十分ですが、衣装やセットなどの美術も素晴らしく、見応えありました。エンドクレジットも最高でした!
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主人公の医師のバートは戦争で負傷し片目がなく、コルセットがないと生活ができないが、医師として同じような退役軍人達を治療してNYで暮らしています。
また同じ部隊にいた黒人の弁護士ハロルドと女性で元看護師で今はアーティストのヴァレリーとも固い友情で結ばれています。
舞台である1930年代のNYでは、半分ユダヤ系で裕福ではないバートや黒人のハロルドに対し、父親が医師である妻の家族や街の人達は差別的で冷たい態度でした。
周りに屈する事なく、自由に、ユーモラスに、思いやりを持ちながら誠実に生きる彼らに、見終わった後に前向きになれる、心が温まる作品でした。
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とはいえ感動や悲劇、スリリングを強調するような作品ではないので、思ってたのと違ったと思われる人もいるかも。
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私は大好きな作品なのでパンフレットや作品単独のHPがないのがとても残念です。
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