「ミステリーとしてもラブストーリーとしても不完全燃焼だが、友情物語としては楽しめる」アムステルダム tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーとしてもラブストーリーとしても不完全燃焼だが、友情物語としては楽しめる
殺人犯としての濡れ衣を着せられながら、真犯人を探していく導入部分は、それなりに引き込まれるが、濡れ衣があっさり晴れてからは、話がもたついてなかなか進展せず、退屈してしまった。
主人公たちが巻き込まれる陰謀も、実話という割には現実味がなく、その巨大さや奥深さが全く感じられない。
そもそも、将軍を利用しようとする敵の策略も、間が抜けていて、とても成功するとは思えないし、何よりも、クライマックスの前に黒幕が分かってしまい、結末に何のサプライズもないのは、ミステリーとして致命的だろう。
ラブストーリーとしても、早い時点でそうなるんだろうなと予想したとおりに着地して、心を揺さぶるような展開にはならなかった。
ただ、十数年を隔てて青春を甦らせる男女3人の友情物語としては、「こんな話があったらいいな」と思わせるような魅力があり、その微笑ましさを楽しむことができた。
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