「独裁者が出てきた時代に警鐘を鳴らす」アムステルダム 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
独裁者が出てきた時代に警鐘を鳴らす
これだけの豪華キャストだとどうしても期待値が上がってしまうが、ちょっと大掛かりになりすぎて、、、。
一番見せたい、伝えたいのは最後のロバート・デニーロ演じる将軍のスピーチだろうし、とても響くものだった。しかし、実際に独裁者が出ている今の状況では、遊びや笑いを入れたりせず、ストレートに実話をもとにシリアスなサスペンスにした方がよかったのでは。
金持ちの悪い奴らにいっぱい食わせる、ような内容ならこのテイストでも楽しめたのだろうが、時代がきな臭くなりすぎて笑えなくなってしまったのか、遊びや笑いが空回りしているように思えた。
豪華なキャストだったけど、クリスチャン・ベールとマーゴット・ロビー以外はあまりその魅力が活かされていなかったような気がする。根底にあるのが真面目な話なので、真面目に演じたらいいのかコメディ寄りにしたらいいのかどっちつかずのような印象を受けた。
お父さんは大ファンなんだけど、ジョン・デビッド・ワシントンの良さがわからない。
贅沢な映画でした。
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