劇場公開日 2022年10月28日

アムステルダムのレビュー・感想・評価

全195件中、1~20件目を表示

2.5カタルシスはキャスティングに全振り?

2022年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ほぼ実話というふれこみだが、後で調べてみるとどうやら主役の3人は架空の人物らしい。ロバート・デ・ニーロ演じるギルのモデルであるスメドリー・バトラー将軍を、ルーズベルト政権転覆のためのクーデターに担ぎ上げる計画があった(かも知れない)、という部分が史実のようだ。この計画の背後には大企業や銀行家がいたとも言われている。(計画が事実なら)戦争を金儲けの道具にしようというわけだ。
 彼は1930年代にコネティカット州の在郷軍人会で戦争における企業や銀行などの金儲け主義を批判し、その内容は『War Is A Racket』(邦題『戦争はペテンだ』収録。検索すれば日本語訳で全文を読める。講演の時期を考えるとなかなかインパクトのある内容)という小冊子にもなった。同時期に議会で本作の元ネタとなるクーデターの告発を行っている。

 何しろキャストが豪華だし映像も綺麗なので、目には楽しい。ただ、演出は明らかにコメディタッチなのだが全く笑えるところがなく(英語が十分に聞き取れれば違うかも)、何だかテンポも悪い。前半で3人が仲良くなるあたりまではそれなりに面白く見られたが、その後すごく眠くなってしまった。
 全体的に今ひとつ盛り上がりに欠けた気がする。笑いに乗れなかったことに加え、元ネタの史実を寡聞にして知らずピンと来なかったこと、言葉での説明が多かったこと、そんな状態の中にあってオールスターキャストの布陣が注意力を散漫にさせる方に働いてしまったことなどが原因だろうか。

 物語のテーマも、「必要だからではなく自分で選んだかどうかが大事」などの言葉で示されるメッセージと作品内の出来事との繋がりが薄い気がした。クリス・ロック中心に人種差別への皮肉のようなネタもあったように見えたが、それと物語全体が伝えようとしていることとの繋がりがよく分からなかった。主人公たちが巻き込まれるクーデターの陰謀絡みの話からは、戦争をも利用する金満主義への批判を読み取りたくなる。結果的にどのテーマもぼやけてしまった気がする。

 ではどう楽しめばよかったのかとググってみると、専門家や某映画サイト担当者の座談会記事には、「3人の友情がハリポタみたいで素敵」「女優がみんな美しい」「豪華キャスト」「照明や色彩が綺麗」「テイラー・スゥイフトに注目」といった言葉が並んでいた。うーん、そういうこと……なのか……?
 クリスチャン・ベールの相変わらずの役への馴染みっぷりと、マーゴット・ロビーの美しさには満足した。

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ニコ

3.5面白い、と、面白そう、の狭間。

2022年10月31日
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村山章

3.0監督の想いを最後の最後に汲み取った

2022年10月26日
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鑑賞方法:試写会

笑える

怖い

監督のデヴィッド・O・ラッセルは第2次大戦前のアメリカで実際にあった政治的陰謀に触発されて本作を作ったという。確かに、描かれる出来事は世界が混沌の極みにある今、あっても不思議ではないと感じさせる怖さがある。クリスチャン・ベール演じる医師の義眼が頻繁に外れたり、マーゴット・ロビー扮する看護師が怪我を負った兵士の体内から取り出した破片からアートを作るという風変わりな趣味の持ち主だったりと、随所に配置された肉体フェチ的な演出が冷えた笑いを誘発する。だからこれは単なる歴史の検証劇ではない。

むしろ、テーマはタイトルの『アムステルダム』にあるのだと思う。ベール、ロビー、そして、ジョン・デヴィッド・ワシントンが演じる兵士の主要キャラクター3人が、政治的陰謀に巻き込まれる前、第1次大戦後に移り住んだオランダの首都で紡いだ、自由と友情のひとときに、ラッセルは青春へのオマージュにも似た純粋な想いを捧げていると感じた。

好みは分かれるだろうが、筆者は最後の最後にそんなラッセルの想いをギリギリで汲み取って、心の中でOKを出したのだった。

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清藤秀人

3.5突然殺人の濡れ衣を着せられてしまってから、どのように晴らすのかとい...

2025年2月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

突然殺人の濡れ衣を着せられてしまってから、どのように晴らすのかという展開はハラハラした。
ただ、有力者の力によって容疑が晴らされたのはかなり拍子抜け。

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省二

4.0アプローチの仕方が違っていたらどうだったかな?

2025年1月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

単純

難しい

2022年公開、アメリカ映画。

【監督・脚本】:デヴィッド・O・ラッセル

主な配役

【医師バート・ベレンゼン】:クリスチャン・ベール
【看護師ヴァレリー・ヴォーズ】:マーゴット・ロビー
【弁護士ハロルド・ウッドマン】:ジョン・デヴィッド・ワシントン
【ギル・ディレンベック将軍】:ロバート・デ・ニーロ
【富豪トム・ヴォーズ】:ラミ・マレック
ほかに、
テイラー・スウィフトも出演している!

1.コロナ時代の作品

興行的には大失敗に終わってしまった。
コロナがなかったとしても、製作費を賄えたのかは怪しい。
1930年代を描く作品だが、歴史の流れが脳裡に浮かぶ人たち以外は、背景がスッとは入りにくい。
設定を理解するのに時間が必要だ。

2.半実話?の物語とトランプ政権

ロバート・デ・ニーロが演じたディレンベック将軍にはモデルがいる。
スメドレー・バトラー将軍だ。
米国内にクーデター計画がある、と政府の委員会で告発した。「ビジネスプロット」と呼ばれるスキャンダルだ。

だが、実際のアメリカ社会は彼をほぼ黙殺し、ニューヨーク・タイムズは、デマだと決めつけた。
いまだに、議論が分かれるテーマとなっている。

本作は、このスキャンダルを映画化した。

トランプ大統領の施政下、テイラー・スウィフトが出演した背景を考えれば、
◆反権力
◆反国家主義
を伝えたかったのか。

3.コメディタッチのアプローチ

殺人事件からスタートするストーリーだが、
脚本、演出はあくまでもコメディタッチだ。

国家転覆を狙う陰謀、、、
のはずだが、要所要所でシニカルなセリフの掛け合いが多いため、展開にスピード感や緊迫感はない。

残念ながら、専門家の評価もさほど高くはないようだ。

結果論ではあるが、
やはり、王道の「緊迫感あふれる謎解きアプローチ」だったら、どうだったのだろう?
もっと評価されたのでは?

4.まとめ

JFKほどではなくとも、
国家規模の疑惑なので、映画のテーマにピッタリだ。
だが、一貫してシニカルな笑いを含んでストーリーは進んでいく。

それが、いきなり
ラスト近くになって、唐突に(私はそう感じた)

愛、芸術、国家、富、戦争、欲望…

などのセリフで画面が埋め尽くされる。
「面白いよ〜、楽しいよ〜」と釣っておいて
いきなりガチに布教してくる宗教のような映画だな、
と感じた。
ネガ評価多めだが、テーマの面白さ、釣られた自分を冷静にみて、☆4.0

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Haihai

3.5三人でまた

2025年1月6日
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鑑賞方法:VOD

史実に基づく物語たりなのだろうか?
いつの時代も、金と権力は人を狂わせる。
いつかまた、三人で活躍出来る日が来てほしい。

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上みちる

3.0つまらなくはないんだけど・・・

2024年6月30日
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鑑賞方法:VOD

面白い!というほどではない。つまらなくはないのだが。
キャストやスタッフから、もっとドキドキわくわくハラハラの大どんでん返しを期待していたらそこまでではなかったな。
役者も脚本も悪くはないんだけど。
ちょっと肩透かしな感じ。

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Jax

3.0世界感が好き。 全体的には面白い。 けど実際の事件と脚色と舞台美術...

2024年6月21日
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鑑賞方法:VOD

世界感が好き。
全体的には面白い。
けど実際の事件と脚色と舞台美術?のバランスが良くないのかな...何だか中途半端な感じがした。
途中ちょっとつまらなくなって残り時間が気になっちゃったし。
マーゴット・ロビーがチャーミングで良かった。でもロバート・デニーロはちょっとこの映画には違う感(個人的にR•デニーロが苦手なだけかもしれないけれど)。

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Tamizo

4.0そんなことを言うのか。愛した相手に。

2024年6月2日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

楽しい

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カズユキ

3.5不思議な三角関係

2024年5月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

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映画イノッチ

3.0アメリカの黒歴史でした

2024年4月30日
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鑑賞方法:VOD
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odeonza

5.0アメリカの反戦機運を盛り上げたスメドリー・バトラー将軍の事績を称える映画

2024年3月17日
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最初に不思議に思ったのは、ディープステートに完全に支配されているウォルトディズニーがなぜこの時期にこの映画を配給したのかということ。
スメドリー・バトラーという人物が、1930年代のアメリカで第一次世界大戦から帰還した退役軍人を中心に多くのアメリカ人から熱狂的支持を受け、アメリカ世論を反戦主義で大いに盛り上げた人であるということをほぼ全ての日本人は知らない。ネットで検索しても彼の名を冠した沖縄の米海兵隊基地、キャンプ・バトラーが引っ掛かる程度で、彼本人を紹介したものはほとんど見当たらず、あってもキワモノ的な表現が随所に散りばめられた人物評が散見されるのみ。
戦後の日本人に徹底的に埋め込まれた東京裁判史観や自虐史観。それらの卑屈で腐った島国根性を覆してしまうスメドリー・バトラーの正しい姿は、日本人にだけは絶対に見せてはいけないという何らかの意思が、ネットの世界にもきっちりと組み込まれているのかと思うと背筋が凍る思いがした。
そうした歴史的背景を知らずにこの映画を見ると、いわゆる国際金融資本家たちによるアメリカ国家転覆と自分たちで自在に操ることができる独裁支配国家建設の企みを描いた映画にしか見えないが、裏に潜む史実については非常に深いところをさらりとさりげなく描いた映画だと思う。だから、ディープステートに支配されているディズニーが配給したというのは大きな謎でしかない。
ちなみに二度と戦争をしないことを公約として大統領となったフランクリン・ルーズベルト。本心では戦争がやりたくてやりたくて仕方がなかった彼。しかしスメドリー・バトラーが築き上げた反戦主義というアメリカ世論は、ルーズベルトやその背後で彼を操る死の商人にも決して突き崩すことができない状況だった。そしてその世論を一気に覆し、アメリカを第二次世界大戦の泥沼に一気に突き進ませたのは、誰あろうかつてハーバード大学に留学し、ディープステートの恩恵をたっぷりと受けていた日本人、海軍軍令部総長永野修身と連合艦隊司令長官山本五十六、その二人であった。

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酒呑童子

3.5マーゴット・ロビーは反則

2024年3月14日
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鑑賞方法:その他

知的

難しい

だと思うわ。出てくるだけで全部持ってくやん。

カメレオン俳優のクリスチャン・ベイル扮する医師のパートが第一次大戦に従軍、そこで出会ったアフリカ系アメリカ人のハロルドとお互いの命を守り合う約束を交わし、交わした約束通りに瀕死の重傷を負いながらも互いを助け合い病院に収容される。

その病院で出会った自由奔放な看護師ヴァレリーの献身的な看護で命を取り留めた二人がヴァレリーも加えて友情を、ハロルドとヴァレリーは更に愛情も深めていく。
そんな3人が束の間の自由を謳歌した街、そこはアムステルダムだった。

時は流れて地元アメリカに戻り、退役軍人たちの怪我の手当てをしているバートと同じく地元に戻り弁護士となったハロルドの元に、かつて世話になったミーキンズ将軍の解剖を、将軍の娘に頼まれる。娘はその死に不自然なものを感じると言う。

そこからどんどんバートとハロルドが事件に巻き込まれていき、意外な形でヴァレリーと再開することになる。

舞台が第一次大戦の直後で、色々なものが混沌としている中で、退役軍人たちの扱いの酷さや人種問題など複雑な社会問題が絡み合いつつ、更に謎の組織の話が関わってくるので、若干物語の全容が掴みにくいかも。

出てくる人たちが良い人なのか悪い人なのかは話が進んでいってもなかなか把握できず、それに加えて抽象的な会話の数々で益々煙に巻かれていく。どちら側についている?この人は信じて良いの?というのが会話の中からは理解し難い。

それから、登場人物も曲者ばかりでまともに会話してくれるのは実はハロルドぐらい。あとの人はなんか回りくどくて、主人公のバートでさえなんでそういう描写?と思うシーンもしばしば。

ただ、映像はどれも美しくて、特にアムステルダムのパラダイス感は浮遊感溢れる映像で、3人にとっての自由を謳歌した時間だって理解できる。

役者さんたちも熱演。クリスチャン・ベイルはいつ見ても元はどんな顔やったっけ?って分からなくなるカメレオン振りだし、マーゴット・ロビーはもう出てきた瞬間から美しい。顔からスタイルからもう全てが美しさの塊で、目を奪われるとはこのことだと改めて思った。

映画としては星二つ半、マーゴット・ロビーのどんなシーンでも魅せる美貌にプラス一個。

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ハルクマール

3.0豪華絢爛

2024年2月24日
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豪華な俳優陣を見ているだけで満足する。もちろんそこそこな映画のレベルも保ってくれてるし。マイク・マイヤーズの変な踊り見れただけでもう大満足。アニャ・テイラー=ジョイって美人なんだけどちょっと人間離れしてる感じなので完ぺきなヒロイン役よりこういう役が似合う。

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三毛猫泣太郎

3.0自分なりのタペストリー

2024年2月16日
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お洒落な雰囲気だが話しとしては分かりにくくどこまで史実にそっているのか。ウイットにとんでいるという所までいかず、ちよっと小馬鹿にした笑い。アートもグロテスクでうーん趣味でない。マーゴットロビーだけ年取ってない感じも??だった。

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GAB I

4.0トリオが魅力

2024年1月22日
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鑑賞方法:VOD

徹頭徹尾、主役のトリオが魅力的
じいさん将軍の清らかさも胸アツだし。
豪華キャストの演技合戦って感じで面白かった。

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mar

3.5ファシズムの抬頭

2024年1月15日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

主人公(クリスチャン・ベール)は第一次世界大戦で負傷、片目を失う。
フランスで戦友(ジョン・デビッド・ワシントン)を得、アメリカ人の看護婦(マーゴット・ロビー)と知り合う。
アメリカに戻り、医者をしていたが、世話になった将軍の不審な死を調べることに。
第二次世界大戦とつながるファシズムの抬頭だが、ほとんど実話、というのが驚く。
これだけの俳優が集まると壮観だった。

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いやよセブン

4.5喜劇…愛ゆえに

2024年1月12日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

史実に基づいてとありましたが。
グロく!可笑しく!美しく!
出来事をサスペンス仕立て
音楽効果も素晴らしくて
ひきこまれて~いく~
先が読めない展開で
惹きこまれます

火薬や銃弾でアート
"自分が愛するも何かを知って
愛することを楽しむの"
素敵な台詞

自由で平和な時代になっても戦争は…
[新たな指導者が生まれ
歴史は繰り返される]

…自由に生きる…
マーゴット・ロビーの
生き生きとした声が響き渡ります
どんな時代でも
自由に生きていけたら
…しあわせ
というメッセージ
とてつもなくパワーを感じます

アムステルダムで
過ごした楽しい日々
三人の絆と友情は強い
ほどよいドキドキ感と…ヒリヒリ感

…真の愛とは…
人として選んでいるか
そこに惰性がなかったか
妻を本当に愛していたのだろうか
愛していると思っていただけなのか
果たして…
…👁️は口ほどにものを言う
片目で見ると真実が見えてくる?
個性的なキャスト陣で楽しかったです。
★エンドロールの
歌っている曲がすごく素敵で
聴き惚れてしまいます♡
そのあとに作品の中でも
流れている軽やかなメロディに
元気をもらえま~す♪

perfectなる作品

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しろくろぱんだ

3.0豪華キャストだが…

2024年1月11日
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豪華キャストだっただけに、期待し過ぎたか。思ったよりもまったりというか、無用に複雑だったというか…
何だかんだと楽しく観れたのだが、個人的には特に刺さるとこは無かったかな。

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いけい

3.0役者は楽しんでそう

2024年1月9日
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鑑賞方法:VOD

笑える

寝られる

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ぱ