「本年度ベスト1はこれ!」ペルシャン・レッスン 戦場の教室 ごまめ堂さんの映画レビュー(感想・評価)
本年度ベスト1はこれ!
本年度のベスト1決まり! 残り1ヶ月でいい作品に出会っても、この映画をベスト1にする。
全編ハラハラし通しの面白さ。権力むき出しのドイツ将校の人間性がやがて見えて来て、所長や兵長らの人間的卑小さも描かれ、ビクビクしていた主人公が人間として将校らを凌駕していく中盤以降、物語は深みを増す。
ラストの2つのシークエンスも良い。特に、この映画が語る戦争の記憶というテーマが理解できれば、最後のシーンで深く感動するだろう。ドイツ・ロシア・ベラルーシ合作でこういう映画を作ったということも、歴史的に感慨深いし、ベラルーシという国のイメージも変わって見えてくるようだ。
東京では、立川のキノシネマ1館だけの上映では、あまりにも、惜しい佳作だ。
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