「比較文化論」フィリピンパブ嬢の社会学 確さんの映画レビュー(感想・評価)
比較文化論
ゴルフの全米女子オープンで笹生優花選手が優勝した。スポーツ界芸能界でフィリピンハーフの活躍がジワジワ広がっている。
その訳がこの映画を観て納得。
生きていればなんとかなる。
ヒロインのこの言葉の背景にはフィリピンの地政学的なものと、映画で描かれた濃いファミリーの絆があるんでしょうね。
泥にまみれることがあっても、明るく前向きにエネルギッシュなのは帰る場所「ファミリー」があるから。守るべき「ファミリー」があるから。
大学も出たのに異国の地に偽装結婚までし裏の社会との繋がりも飲み込んで来日した彼女と、ぬるま湯でそだった男子との対比。
彼女のことを可哀想境遇な女の子と片付けるのはおこがましく、逆に追い込まれて頑張らざるをえなくなった彼が大人になっていく過程が楽しい映画。
コメントする