奈落のマイホームのレビュー・感想・評価
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CよりのB級映画と予想(予想は外れる)
深刻な感じかと思いきや普通に笑えた。
災害のシーンはそんなに悪くないし、普通に見れた。
面白かった。
23.1.3 映画館トーラス
ドタバタ
なんというか…特異なシチュエーションの割には、案外既定路線の展開だった。
シリアスな部分が少なかったように思う。
終始、けたたましい。
画面も明るいし。
ひき絵の孤独感というか、絶望感がもっと欲しかったかなあ…。
予定調和のオンパレードだったようにも思う。
地下数百メートルがどんな環境かは分からないのだけれど、暑かったり寒かったりはせんのだろうか?
なんかリアリティの味付けが薄い印象で、そのあたりがのめり込めなかった要因なのかもしれない。
全体的ににしつこい。
浮上していくラストは好きだけど…あんな大量の水が貯まる危機感をどこに置き忘れてきたのだろうと萎える。
Sinkhole
また韓国映画は面白いものを作りやがって…!と楽しみにしながら鑑賞。
思っていた以上にコメディで面白く、思った以上にドラマ的演出が目立って少し苦手な部分もある作品でした。こういう感じの作品でコメディが話の要素をゴチャッとさせるのは珍しいなと思いました。
今作の良いところは登場人物が危機に陥ってから、すぐに団結して行動をするところです。こういう場面ではどこの国の映画でもギャーギャー喚くやつがいたり、身勝手な行動をしたりする奴らがいて、それが笑いにつながってくれれば究極良いんですが、基本的にはイライラさせられっぱなしで終わります。今作ではすぐに必要なものを探したり、暖を取ったり、SOSを呼ぼうとしたりと、とでスピーディーに行動に移してくれます。お陰で危機的状況下でも焦らずに対処していて好感が持てます。時折笑いをぶち込んでくるスタイルもここでは良かったです。
途中救い切れなかった子供とお婆さんがいましたが、唐突に重いストーリーになったのはいただけませんでした。ここまでとその先、基本的にやかましいくらいふざけながら進んでいるのに、ここで救いの手を出さないというのはかなり謎な采配だなと思いました。
買った家がシンクホールの中へと沈んでいくというワンアイデアを110分以上にしながらもまとめきれていたのはとても評価のできる作品です。主題歌とともに流れる花火の映像は美しかったです。
鑑賞日 11/13
鑑賞時間 17:40〜19:45
座席 G-8
ソウルの陥没事情(?)への皮肉を込めたコメディ&パニック映画
東京23区並の人口密度であるソウルには実際シンクホールが多く、その半数以上は地下鉄沿線に存在していて、人災と言われているという。2010年代には直径120mのシンクホールなんてのもあったそうだ。陥没を予測できる「道路陥没管理システム」が作られるほど、いわばポピュラーな災害なのだ。
本作に出てくる、「漂流教室」冒頭を連想するような深さ500メートルの荒唐無稽なシンクホールは、そういった人災への強烈な皮肉とも受け取れる。登場人物の設定などからソウルの住宅事情も垣間見えて、親近感の湧く部分も多くなかなか興味深かった。
とはいえ、基本的に社会派作品というより、生活密着型ディザスタームービーだ。相応の気楽な楽しみ方をするのが正解だろう。
個人的に好感を持ったのは、冒頭から不穏さを煽った癖つよ隣人のマンスなど、いかにも穴に落ちた後にTPOを考えない揉め事を起こしそうなキャラがそのようなムーブをせず、イラッとくるストレスが少なかったことだ。それでいてみんな適度に人間臭いので、彼らに死んでほしくない気持ちが湧いて、つい応援したくなった。
陥没する前後を中心に、実際の地震や台風災害を連想させるシーンがあり、妙に現実と結びついた恐怖感を覚えた。韓国映画の雨は、湿気を肌で感じる。その湿気と一緒に不安も伝わってくるような気がした。穴に沈む前のキャラ紹介パートはちょっとかったるい感じもあるが、全体的には尻上がりにテンポがよくなる。
登場人物が全員助かる展開は、普段はご都合主義だなーと思うことが多いのだが、本作の少年とおばあさんはご都合でいいので助かってほしかった。せっかくコメディタッチで荒唐無稽なんだから、悲しくなるリアリティはいらない。
パニックの現場で悪意に基づいて足を引っ張るストレスフルなキャラがいないので、「こいついなくなればいいのに」というネガティブな感情が湧かず、最後はみんなに笑顔が戻って(ベタだけど本作はそれでいい)、スッキリとした後味。安心感があって嫌いじゃない。
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