配信開始日 2022年9月23日

「隣の大家の寡黙な老女は超武闘派‼  娘を攫われた母親が恐るべき一家の宿業を知る孤島アクション映画」LOU ルー O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5隣の大家の寡黙な老女は超武闘派‼  娘を攫われた母親が恐るべき一家の宿業を知る孤島アクション映画

2022年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 簡単に言うと主人公の老女が"実はとんでもなく強かった"系のアクション映画なのですが、普段アクション作品には出演されないような俳優さんがキャストとして配されていて一風変わった味わいが特徴です。
 ワシントンに在する孤島を舞台にしていることもあって、嵐の大雨の山中での泥臭いゲリラ戦が展開され、全体的に寒々としたトーンを作り出しています。
 "シングルマザーのハンナは大家の気難しい老女ルーに家賃を催促されながらも幼い愛娘ヴィーとともに孤島で静かに暮らしていた。
 ところがある嵐の夜に何者かにハンナの友人のクリスが殺され、停電の隙にヴィーが攫われてしまう。
 何かを思い詰めて銃で自殺しようとしていたルーの元にハンナが駆け込んで事情を話すと彼女はハンナを連れ、山中に逃げ込んだ事件の黒幕であるハンナの元夫フィリップと彼の仲間たちを追って死闘を繰り広げる…。"
 とどのつまり、女性の強かさを描きたかった作品だと思うので、多少アクションシーンの尺を犠牲にしてでもそのへんのドラマを濃縮して描くべきだったかも。せっかく三人の女性が揃っているので娘のヴィーも幼いながらに毅然と父親への思慕の情を捨てて拒否する意思を描ければより重層的になったかも。

O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)