大名倒産のレビュー・感想・評価
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熱演は良いのですが!
俳優人の熱演は素晴らしい内容ですが、素人芸人に素人アスリートの演技が棒読みで、もっと頑張って欲しかったし、なぜ採用したのか違和感があった。
元々コメディ映画ですからこの俳優人でも面白かったのですが、もっと面白い俳優陣を入れるか、ほっと本格俳優陣にするか、今回の
中途半端な選定でなかったかと思いました。
楽しめた者勝ちの時代劇のコスプレをしたコメディ
浅田次郎の原作は未読である。江戸時代のコスプレをした現代的なコメディである。言葉遣いや所作など、いずれも現代劇であるので、時代劇を期待して観に行くと肩透かしを喰らわせられる。有名俳優が多数出演しており、概ね面白く見ることができたが、テレビのスペシャルドラマでも十分のような気がした。
江戸時代は米本位制とでも言うべき世界的にユニークな経済制度が行われており、天候に大きく左右されるほか、米を米問屋に売り捌いて現金化することで大名の暮らしは成り立っていたが、参勤交代や幕府の命令による各種普請工事などで出費を強いられ、どの大名も財政は火の車であった。これは家康以降の歴代将軍が大名が蓄財をして反旗を翻すのを防止するための策だったので、大名はどこも時代が下るにつれて貧窮して行った。有名なのは米沢の上杉家や薩摩の島津家などである。
時代設定は 1840 年となっており、明治維新まで 28 年、黒船来航まで 13 年ほどの時である。現在の貨幣価値に換算して 100 億円ほどの借金を抱えた越後の貧乏大名家が舞台である。年収が4億円ほどなので、年収の 25 倍もの借金を抱えている。同様の状態だった上杉家などでは、版籍を幕府に返上しようかと本気で検討していたと記録にある。映画の舞台は丹生山藩という架空の藩になっていたが、どう見ても村上藩である。塩引鮭が名物ということで、その作り方もきちんと再現してある。
借金の原因が慢性的な収入不足というのであれば、上杉鷹山のように質素倹約を旨とし、地場産業を盛り立てて米以外の現金収入を増やすという方法が正攻法であるが、これには時間がかかる。この映画ではタイムリミットが半年ほどなので、この方法は使えない。借金の原因を調べてみたら、御用商人による水増し請求と中抜きが実は主因であることが判明し、という流れが骨格になっている。
まず、時代劇らしさを感じさせてくれる風物や人物がほぼ皆無である。財務書類の検証をする際には「エクセルを持て」とかいう台詞が飛び出してもあまり違和感はないのではと思われた。侍は戦闘が本業であり、手下に命令する際に頼りになるのは自分の地声だけであるので、よく通る硬質な声で喋っていたはずで、それを感じさせてくれたのは唯一、勝村政信だけだった。今作での勝村は、ありがちないじられキャラではなく、武士のあるべき姿を演じていたのが実に新鮮で、こういう演技もできる人だったのかと目から鱗が落ちる思いであった。
佐藤浩市演じる先代藩主が果たしてどちら側の人物なのかという謎が物語を牽引していた。藩を倒産させたら、知行不行跡で家はお取り潰しとなって、藩主は切腹となるのは明らかであり、自分だけさっさと隠居して我が子に腹を切らせて責任逃れというのでは、ダース・ベイダーを上回る悪の権化に思われた。神木隆之介は安定の上手さで、杉咲花は「おちょやん」風味を多分に感じさせた。
ロケはほとんど京都近辺で行われたようで、建仁寺、詩仙堂、彦根城などが目についた。音楽は「あまちゃん」の大友良英で、陰りの一切ない音楽は流石というべきであった。時代劇らしさをほとんどかなぐり捨てた演出は、好みの分かれるところであろうが、楽しめた者の勝ちなのかも知れない。
(映像4+脚本4+役者3+音楽3+演出3)×4= 68 点。
(いい意味で)豪華俳優の無駄遣い
今朝ドラやってるのに、神木隆之介でこの映画の雰囲気、色々大丈夫なのか鑑賞前は不安になってしまった…。
テレビと映画とで媒体違うとはいえ、同タイミングでこれほど色の違う作品に出てるとは。
けど、蓋を開けてみれば楽しさを追求し、かつ時代劇に求める『予定調和』で着地する心地よい作品だった。
主人公がトラブル巻き込まれていく系のストーリーは割と好きなので、先が予測できるのもまぁ時代劇なんだからと思うと全てが許せる。
ただし、原作からはかなり遠ざかった脚本なので、浅田次郎の原作が好きな方にはどうなのかな…。
個人的には、1番面白かったのはエンドロールですw
それにしても松山ケンイチと佐藤浩一の演技が良かった。佐藤浩一は年齢とともに良さが磨かれて深みが出てきて、すごい俳優さんですね。
彦根城に行きたくなりました。
老後の資金がありません!
大河だったら1年間飽きずに見れそうな、そんくらい豪華なキャスト。実力のある俳優ばかり集めて、やることがこれか?ってくらいビミョーな作風だけど、居なきゃ話にならないので結果はいいのか笑 しょーもない予告のまんまなので、予告詐欺が横行している昨今の映画からすると珍しい。いやいや、これは予告詐欺してくれよ。
まあ別に面白いし、全く飽きずに見れる。
でも、ヒューマンドラマがお得意な前田哲監督はお門違いという気が。もっとこの人が輝く映画はあるし、この映画を面白くできる監督はいる。メンツ的にも三谷幸喜がすぐ脳裏によぎったけど、もし監督・脚本担当してたらどうなってたんだろ。というか、そもそも原作もこんな感じなのかな。本筋はそこそこ面白いし、どんな風に話を運んでいくのか気になるんだけど、何にせよギャグが寒くて、いちいちテンポを崩す。そんな無理に笑わせようとしないでください。
今の朝ドラの万太郎がいいキャラ&ハマり役であるために、今回の神木隆之介が残念で仕方なかった。こういう役をする柄じゃないでしょう。かといってこの役をこなせる人は思いつかないけどさ。ああ、あと杉咲花は時代劇やめてほしいですね。おちょやんも無理矢理だったし、杉咲花は「十二人の死にたい子供たち」みたいなダークオーラ放つ役をやって欲しい。せっかくの豪華キャストが生かしきれていないのももどかしい。
寒いギャグで足止めを食らうものの、ストーリーはわりとスムーズで見やすい。宮崎あおいがナレーションに回るってのはすごくいい。でも、このスタイルのせいで朝ドラと比較しちゃうんだけどね笑 今回のベストアクターは小日向文世。演じれる役の広さに驚かされるばかりです。松山ケンイチもロストケアからのギャップが凄くて面白い。2~3年でおよそ5本もの映画を手がけた前田監督ですから、自分の映画のオマージュが所々あってそれもまた面白い。松山ケンイチの役も、あえてでしょうね。
思ってたよりも悪くないけど、CG感がすごいラストだとか、まじで要らないシーンだとか、ツッコミどころが多すぎるが故にこの評価。素材の味を引き出せていない感満載。前田哲監督らしく、嫌な気持ちにはならない映画ではあるけどね。でも、劇中の鮭みたいな映画を頼みますよ!
可もなく不可もなし
とにかく鮭が食べたくてたまらなくなる!
全然いいけど、全然悪いという感じの「万太郎」は、松竹を問いただす!
どう頑張っても、この時期にやっちゃまずいだろう。
朝ドラで「万太郎」出ているわけだし。「おちょやん」も出てきたじゃん。
って、これNHK?
違うよね。
配給って松竹じゃなかった?
え?松竹って、結構「楽ネタ」拾ってきてるん?
って思ってみてしまうスタートだ。
まぁ確かに、松竹って冒険しない典型的な会社だし、それを考えればな〜〜〜〜〜〜〜〜んの期待もしていなかったけど、その期待、普通は、ここでいい意味で期待に反する展開へと持ち込むわけだけど、全然悪い意味での期待どーり。ごっつぁ〜〜〜んです的な鑑賞感ですな。
まぁ、そんなことを言ってみても、
スポーツ報知と「なんとか」という会社の試写会なれば。。。文句など言ってはならないよね。タダだし。。。
そんな試写会の会場。
まぁ、タダ券ゲッツな連中がわんさか、そのone of themが おいらっす。
でも、このフリーライダーの多くは、予想するに全く難くない、そう、ほぼ高齢者。
60overが全体の8割。自分なんか、ぺいぺい扱いっすよ。でも、・・・これって福祉政策なの?
だとすれば、この地域。かなり進歩的やん。などと毒を吐くつつ、始まりを持つ。
まぁ、全体は。。。
まぁ、こんな。。。
もんだろうね。
松竹ってさ、『殿、利息でござる!』的なもの、好きだよね。
「ゆずっち」で味しめたのかな。「ゆずっち」から「万ちゃん」になったのかな?
まぁ、一番の見どころは、エンドロールだけでしたね(ネタバレになるから、ここでは言わないけど)
映画の冒頭、エンドロールにも注目してね!っていう、やばいほど余計な「予告」が出てきたけど、本当に余計でしたね。どうでもいい映画づくりの典型ですね。
いつまで、この会社、こんな映画ばかり。
なぜ最近はこれほどまでに作るんでしょうね。
まじ、やばいよ。
この会社、まさか自分たちが真っ当な、正当な、日本映画の担い手だと思っていないよね。
昔、どう頑張っても『ギララ』しか作れなかった会社なんだよ。
ギララだよ、ギララ。
幻想を追い求めるのはもう、いい加減やめようよ。
正月と盆に「誰もがみたくなる」映画を追求しなくなったら、この会社は真っ当になるよね。www
はっきり言うけど、
こんな会社が、日本映画をダメにしてると思うよ。
武士道とは死ぬことと見つけたり、、?
登場人物が楽しすぎて観ているこっちもニヤけたわ
いくぶん作り込みすぎとも言える振り切ったギャグ(?)の数々に最初こそ若干引いて見てたけど、いつの間にか引き込まれてた120分。
昔観ていた「ザ・時代劇」って感じの石橋蓮司氏の「お主も悪よのぉ〜」は予告でもたっぷり流れていたが、その続きで障子越しのシルエットで悪巧みトリオが映される演出なんて最高。
天元屋の女主人役・キムラ緑子さんが絶対重いに違いないカツラのっけて、のけぞりながらいやらしく笑う絵面がキョーレツ過ぎで夢に出そうだわ。
物語のゆくえは予定調和なハッピーエンドでめでたし、めでたし。これぞザ・時代劇!
セリフが現代語調なのも観やすくっていいじゃない。
その違和感は急に歌い出すミュージカルみたいなものよ。
大御所俳優陣が楽しみながらそらぞれのやりすぎとも思える役を全うしてるのが感じられてニヤニヤしてしまった。大膳・中膳・小膳って…(笑)
どんな気持ちも川柳にして伝えちゃう三男の喜三郎もサイコー!
桜田通くんの色白・切れ長目に紫布はちまき似合い過ぎ!
エンドロール時の出演者ダンスでは、この桜田通くんと元・アミューズの神木隆之介くんが肩組んで仲良く揺れる姿を見て「ハンサムライブ(アミューズの若手による年末ライブ)じゃん!」と思った人他にもいるよね???
安定のオモシロさ
ドタバタシンデレラストーリー
愉快な時代劇
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