大名倒産のレビュー・感想・評価
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コミカルで軽快爽快な時代劇!
私は元々コメディベースでバランスの取れた作品が好きなタイプなので、
めちゃめちゃ肌に合って楽しかったです!
キャラクターの振る舞いや演出が徹底して漫画調で、
難しいことを考えすぎず楽しく鑑賞することが出来ました。
さよがちゃきちゃきしてて小気味良かったですね!大好きになりました。
天元屋の女将のキャラデザ(?)はものすごい吹っ切れ方をしていて、
それがまた作品の世界観を丁度良く固めてくれていてよかったです。笑
この他の登場人物達も一人残らずキャラが立っていて、
なんというか重箱の隅まで楽しませてもらえたような気持ちでした。
ほどよい伏線の散りばめがあったりしつつもお話自体大変明快ですし、
シリアス思考の人以外なら老若男女誰にでも
安心して勧められる良作じゃないかなと思います!
追記
冒頭のエンドロール後まで観てね!の案内、めちゃくちゃ有効だったと思います。
今まで観客平均年齢高めの作品だと、エンディングが始まった途端に帰りだす人がびっくりするほど多かったんですが、今作では全員ちゃんと作品が終わり切るまで着席していました。
エンドロール後までちゃんと観る感覚が根付いていない世代も多いことを分かってくれてる親切設計で、そのあたり含めても間口の広い作品なんだなぁと思いました。
主演2人の魅力が詰まっていて、かなり笑えた
とにかく笑えて楽しめる。
テンポよく、笑いもあり、そして何より皆んなで楽しんで映画を創り上げた感が伺える。なので観ているコチラも楽しんで観れました。ストーリーも面白く、めげずに頑張る大名や仲間たちに笑いながら応援してました!時間の制約に無理ある所とか時代劇にあるまじき斬新な色使いとか、細かいことは気にしちゃダメダメ。こういう世界観なんだな(笑)
あと、トンボは勝ち虫って事で着物柄とか風景に出たりしてたのかなー…とか、しゃけむすび食べたいとか感じました。
そして何よりびっくりしたのは前田監督の前作「ロストケア」であんなにシビアな演技をさせていた松山ケンイチさんを「大名倒産」では鼻水を垂らしたアホ兄として起用した前田監督の演出!監督、無茶させるな〜。と、それを見事なまでにやり遂げた松山ケンイチさんの振り幅に感銘を受けました!
とにかく笑えて楽しめる映画だと思います。
ゆるいコメディ時代劇
ゆるく観られる時代劇映画
25万両を5ヶ月で返済できるのかとか
考えたが細かいところを考えると疑問点がでてくるが
軽くみる分にはいい映画だあと思う
小四郎が実はいろいろあって藩主の跡継ぎになってしまうが
藩に莫大な借金があって、それを返せないと
大名倒産をして切腹することなってしまうということで
借金をなんとかするというストーリー
実は裏では幕府の陰謀とかあったりして
主人公の父親は実は味方寄りだったりしたりする
全体的に緩く観られる時代劇コメディ
ただ、コメディ要素はあるが
そこまで多くなく、ゆるいコメディになっている感じ
登場人物の多くはキャラが立っているが
全体的にキャラが多い気がする
あとは『エンドロール後に映像があります』と教えてくれる親切設計
単純に笑えて面白いです
深く考えずにぼーっと見ていたら、単純に笑えるし、なんとなく感動するっぽいところもあるし、面白いと思います。
娯楽映画としては十分です。
真剣に観ては、ダメだと思います。
僕は江戸時代には詳しくないけれど、例えば、父親が隠居してお茶や書の会を開いているところへ列席していたのが、同じように大阪の両替商に藩の財政をほしいままにされていた大名達だっていうの、いくら江戸の屋敷だからって、不用心にも一国の殿様がお供も連れずに集まれないのでは?
家来を連れたお殿様が5人も10人も同じ屋敷に続々と集まって行ったら、不審だから怪しい動きをしているって噂が立ちますよね?
鼻水を垂らしていた庭師のお兄さんといい仲になっていた女性。
父親に対して、自分の幸せは自分で決めるようなことを言っていたけれど、江戸時代に、武家の娘、しかも殿様の娘が、そんな主張をできるものでしょうか?
お家大事で、政略結婚みたいなことをさせられたっておかしくない時代ではないのですか?
主人公は殿様になって間も無く、借金のことを知って、その返済期限が5ヶ月。
しかも、大名倒産を企てている噂が幕府の耳に入って、その5ヶ月を待たずに呼び出されたはずですよね?
じゃあ、育ての親の元を離れてからほんの数ヶ月しか経っていないはずです。
ところが、手間ばかりかかって利益の少ない鮭はダメだって、役人から言われて故郷が荒れてしまったっていうの、ほんの数ヶ月の荒れ方ではないですよね?
それから、大名倒産の疑いの聴取のために幕府の老中のところへ呼び出されたのでしょう?
お奉行所じゃあるまいに、戸を開けたらすぐに切腹の準備ができてるものなのでしょうか?
そういうことを考え出すと色々と止まらなくなって、お話に集中できなくなります。
ほんと、娯楽映画と思って何も考えずに観ると面白いです。
技あり!
コメディ時代劇
泣いて、笑って、楽しみたかった。
予想はできてたんだけど、一番大きなスクリーンで上映してたから(なんで? フラッシュやアリエルしてるのに)
今の時代にのんきに映画館に映画観にきてる年寄りにはこんなの見せとけば満足するやろって思いながら作ってるんだろうな。
まぁのんきなんだから仕方ないか。
こんな映画観にくるやつらにはこんな演技しとけば笑うだろって思いながら演技してるんだろうな。
この映画のラストシーンはエンドロールの後にありますって、ラストシーンの後にあるからエンドロールだろ。
神木隆之介と杉咲花と佐藤浩一はさすが主役張るだけあって、どんな作品のどんな役でも輝いてるね。
コメディのセンスのある人とない人がはっきりしてよかった。(俳優だけじゃなく)
素人なんか出さずに、ふざけるなら、もっと真剣にふざけてほしかったな。
神社で首吊る? そこは切腹でしょ。
昔のお正月映画みたいでにぎやかでよかったね。
忍たま乱太郎的な造りがあざといな
この系列の時代劇は映画館で見ていたので、今回はどんなもんかなと、誕生日割引クーポンもあり、映画館にて拝聴。
んんんん、前半、退屈じゃああああ。。。とはいえ杉咲花が思いのほか光っていて寝るまでには至らないのでしばらく視聴。
なんだか忍たま乱太郎的なコメディー作品を目指しているのか?
悪人の眉の太さとか、頭の弱い兄さんの鼻水垂れとか。
でも、思い切りが悪く、なんだか中途半端ですねえ。
主役の神木隆之介も城主としての威厳が無いのは演出とはいえ申し訳ないが中村晴日的でそんなことないやろーーーって思いました。
極端に言えば、タイムスクープハンターみたいな異物が入り込み歴史に影響をあたえてしまったみたいな落ちならば納得というものです。
コメディに忍ばせた批判精神
幕の内弁当みたいな要素詰め込み型で、けっこう楽しめましたよ。
ストーリーは、時代劇によくあるパターンを踏襲。
悪い商人と、悪い老中などお約束を外さない。
予告編から「こうなるかな」と想像した範疇のことはすべて起こるし、すべて回収される予定調和的なものを超えなかった。
ただ、政府高官と、高官に癒着した中抜き業者によって地方財政が食い物にされるって図式が明確で、明らかに平成以降の我が国政府に対する嫌味ったらしい批判精神が流れていて、未読ではあるがおそらく原作の肝・芯は、そこなんだろうなと推察しました。
時代劇と言いながら現代語劇。
予告編でもわかりますが、「マジっ?」「うっそ〜ん」などのセリフが飛び交い、リアリティラインがギャグ寄りな作品でした。
『超高速!参勤交代』『引っ越し大名!』『アシガール』とかの系譜。
まいっか、と思わせてくれるのは、神木隆之介くんの存在感で、なんか彼がいるだけで旧作の『うる星やつら』みたいな、ファンタジー混じりの空気が醸成されますね。
神木くん以外のキャストが、少し前のフジテレビ+東宝っぽかったけども、本作はテレ東+松竹でした。
そのせいなのか(?)、予算がないのがよくわかるVFXでありました。
え?借金が25万両?
小判は金だから柔らかい
花ちゃん最高
WONDERFUL
この手の作品、当たりでも外れでもない、無難な仕上げになってる作品が多いのと、インパクト不足なのもあってヒットしないせいなのか、コロナ禍以降歴史系の作品はかなり減った印象です。ここまでの王道歴史コメディは久々な気がします。
突然大名の隠し子の事実が明かされ、潘を収める大名になったものの、その藩は借金まみれでその借金を返済しないと切腹させられるため、どうにかこうにかして借金を返す手立てを考え奮闘する…というのが今作のメインストーリーです。
展開は全体的にスムーズでポンポン進むので、キャラクターも多く登場しますが整理がつきやすいですし、勧善懲悪、多くの味方が守ってくれて一件落着、ばら撒いていた伏線をささっと回収してくれるのも良かったです。
借金を減らすためにいらない武器を売却したり、季節のしきたりや献上品を無くしてみたり、生活スペースをまとめてみたり、宿代を浮かしてみたりと節約に節約を重ねて過ごす人たちの様子が大変そうだけれどコミカルに描いているのでとても楽しいです。
前田監督は前作の「水は海に向かって流れる」でも食べ物の描写が素晴らしかったんですが、それは今作でも健在で、特にホカホカのシャケが抜群に美味しそうでした。こういう食事周りの描写を魅力的に描いてくれるだけでもとても嬉しく思います。あと全員美味しそうに食べるのもこれまた良いです。これだけで幸せな気分になれます。
意見が合致して、大人数で行動を共にしていくシーンが今作でも特に良かった部分だと思います。野宿と言いつつも、布などを広げてキャンプの先駆け的な事をするシーンは和気藹々としていましたし、全員で帳簿をひとつひとつ確認するシーンも続々と帳簿の確認に参加していくシーンは忠誠心が強く見れて良かったです。
黒幕までたどり着いたらそこからはトントン拍子で事が進み、お金を押収していたマダムをまずひっ捕らえて、父親が裏切ったかと思いきやハッタリで、真の黒幕を明かして退治するという流れは雑っちゃ雑ですがスッキリはするので良かったかなと思います。2人で話した会話の中での視線や言動から父親のへそくりを見つけて、借金返済の足りない分に埋め合わせるという力技には笑っちゃいました。ここまでに登場した人物が総登場するラストもハッピーでなんだか嬉しかったです。
不満点を挙げるとテレビドラマ的なテロップをドーンと画面に映す演出は寒いだけなので好きではなかったです。どうしてこういうのをやって集中力を削ぐんだろうなと毎度毎度思ってしまいます。そのテロップに役者が不自然に目を向けるというのも寒かったです。
音楽も現代的なものが多く、世界観には合っていないなと思いました。前田監督の音楽のナンセンスは今に始まったものではないので、誰か指摘する人が出てこないかなとずっと願っています。
多少気になった部分はありつつも、しっかりと2時間楽しめるコメディに仕上がっていて面白かったです。エンドロールのおぼつかないダンスもなんだか可愛らしくてニヤニヤして観ていられました。まさにワンダフル!
鑑賞日 6/25
鑑賞時間 10:55〜13:05
座席 I-4
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