「単純に笑えて面白いです」大名倒産 福島健太さんの映画レビュー(感想・評価)
単純に笑えて面白いです
深く考えずにぼーっと見ていたら、単純に笑えるし、なんとなく感動するっぽいところもあるし、面白いと思います。
娯楽映画としては十分です。
真剣に観ては、ダメだと思います。
僕は江戸時代には詳しくないけれど、例えば、父親が隠居してお茶や書の会を開いているところへ列席していたのが、同じように大阪の両替商に藩の財政をほしいままにされていた大名達だっていうの、いくら江戸の屋敷だからって、不用心にも一国の殿様がお供も連れずに集まれないのでは?
家来を連れたお殿様が5人も10人も同じ屋敷に続々と集まって行ったら、不審だから怪しい動きをしているって噂が立ちますよね?
鼻水を垂らしていた庭師のお兄さんといい仲になっていた女性。
父親に対して、自分の幸せは自分で決めるようなことを言っていたけれど、江戸時代に、武家の娘、しかも殿様の娘が、そんな主張をできるものでしょうか?
お家大事で、政略結婚みたいなことをさせられたっておかしくない時代ではないのですか?
主人公は殿様になって間も無く、借金のことを知って、その返済期限が5ヶ月。
しかも、大名倒産を企てている噂が幕府の耳に入って、その5ヶ月を待たずに呼び出されたはずですよね?
じゃあ、育ての親の元を離れてからほんの数ヶ月しか経っていないはずです。
ところが、手間ばかりかかって利益の少ない鮭はダメだって、役人から言われて故郷が荒れてしまったっていうの、ほんの数ヶ月の荒れ方ではないですよね?
それから、大名倒産の疑いの聴取のために幕府の老中のところへ呼び出されたのでしょう?
お奉行所じゃあるまいに、戸を開けたらすぐに切腹の準備ができてるものなのでしょうか?
そういうことを考え出すと色々と止まらなくなって、お話に集中できなくなります。
ほんと、娯楽映画と思って何も考えずに観ると面白いです。
同感です!
時間経過、特にに終盤は早馬など、
交通手段だけは現代並みに早いんですよね(笑)
越後から船便てのはどのルートを通ったのか…それにしても早すぎるんですよね。