光の指す方へのレビュー・感想・評価
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お姉さんを応援したくなりますね。
お姉さんが明るいんですよ。
だけど、能天気な感じの明るさではないの。
おおらかだけど、繊細さは持っていそうに感じさせるんです。
そして、この映画自体の印象もおおらかだけど繊細な感じがしました。
主役は弟なので、お姉さんの事はそこまで掘り下げられてはいないです。
それでも、小さな映画館を運営するのが大変な事は、想像がつきますよね。
そんな中で、笑顔を絶やさない彼女の強さを守りたくなります。
もう、彼女を応援しながら映画を観てました。
なので、圭吾と縒りを戻さないかなと期待して観ていたんだけど、そんなに甘くはなかった。
さすがに彼女も少し元気がない。
そんな姉に繊細な弟は寄り添う。
あの夜だけは晴斗はまどかを守ったと思うの、本人にどれ位自覚が有るのかは分からないけど。
誰かに寄り添える様になったのは、しっかり前に進めたからなのでしょうね。
それから、パンフレットに監督が書いたちょっとした小説みたいなのが載っているんです。
まどかの傷心旅行の話なんだけど、釣られそうになって必死に逃げる魚を見て、精一杯生きているだろうかと自分に問いかけるの。
読んでいて、充分頑張ってるよって言ってあげたくなっちゃった。
もしかすると、今西監督自身も自分に厳しい人なのかな。
準備をする時
いつもと違う状況に弱く大学受験を失敗した浪人生が、映画館でみたフィルム映写機の光に魅せられる話。
受験まであと3ヵ月、不眠症に陥り気味の主人公が、少し歳の離れた姉ちゃんが作った映画館を訪れて巻き起こって行くストーリー。
心配した姉ちゃんに強制的にバイトを言い渡される中、企画としてフィルム上映をすることになっていくけれど、そうね今の10代はフイルムなんてあまり知らないよね…フィルムの切り替えを知っていたのは大したもんだけど。
映画とか映写技師の仕事に目覚めていく話しかと思ったけれどそういう感じでは無く、メンタルの弱いところとどう考えて向き合いましょうということで、これだけで成長しました!というにはちょっと物語として弱いけれど、コミカルな訳ではないけれど暗さや重さを感じることもない空気感とか、現代の若者らしい主人公の感じとか機微とか、なかなか面白かった。
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