「青春時代のワクワク感が再沸!」ビー・ジーズ 栄光の軌跡 いも煮さんの映画レビュー(感想・評価)
青春時代のワクワク感が再沸!
後方の座席で前方観たら観客のほとんどが白髪頭のおじさま・おばさま(私もその1人)でビージーズ世代を感じた。
ビージーズは「小さな恋のメロディ」でその存在を知って、もっとこの映画の曲が登場するかな、と思っていたけど、、。
劇中でも「サントラがヒットするなんて」の台詞もあり、考えて見たら英国映画「小さな恋のメロディ」の大ヒットは日本だけだったんだった、と思い出した。
映画の中で初めてみたギブ兄弟のお母様、サングラスをかけていて目元はよくわからなかったけど垂れた眉毛はそのままロビン!
3人の中でロビンの笑顔はとびっきりで彼の輝く目元を見るたび心がポッとしたのを思い出す。
2003年にモーリスが、2012年にロビンがそれぞれ他界した際には1人追悼ビージーズをして再購入していたCDを聴いておりました。
作曲の才、歌唱の才、ルックスの映えも背丈も頭髪の毛量も最もあった長兄バリーだけが今も1人で歌っている。
遺された彼の孤独が映画ラストで顕になる。
「弟たちが戻ってきてくれたら成功は要らない」
冒頭の若かりし頃のバリーの強い意志(必ず成功して有名になる!)との対比が描かれ、改めて人の幸せとは何だろう?と考えさせられた。
そこには凡人には及びもつかない夢を手にした人の苦しみが確かにあった。
夢を与えられた側の私には感謝しかない。「失われた愛の世界」のLPを予約購入し、学校帰りにレコード店に駆け込んで手にしたときのワクワク感を今も覚えている。
ありがとう、奇跡のハーモニー。
そんな気持ちを思い出させてくれたこの映画にもありがとう。
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