劇場公開日 2024年2月2日

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オスカー・ピーターソンのレビュー・感想・評価

全10件を表示

5.0美しい音楽を奏でるピアノ、大きな身体と笑顔が印象的なオスカー・ピーターソン。

2025年8月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

本人と家族、知人や影響を受けた人達などのインタビューと演奏のドキュメンタリー映画。

カナダ出身、両親の影響で幼少期からピアノを演奏、アート・テイタムを初めて聴いた時のエピソードなど興味深い。
20歳の時にノーマン・グランツと出会いアメリカへ進出、演奏公演の移動バスの中でエラ・フィッツジェラルドの歌声と夕陽の情景は羨ましい。
キング牧師の演説と演奏も感動。
素晴らしい演奏と移動の日々、ホテル暮らしの合間に家族と過ごす生活、結婚と離婚に様々なプレッシャー、大変な事だった事だろう。
演奏の素晴らしさは、著名な方達が語るとおりで、レイ・チャールズな本当に面白い、ジョン・バディステはエンドロール後にも。
若い頃から大きな身体は、歳を重ねるごとに大きくなり続けて、脳梗塞の後も復帰して演奏する姿に涙。
最後の奥様になるケリーは笑顔が魅力的。
愛される人柄と素晴らしいピアノ演奏、大好きだと改めて思える映画でした。

もっとオスカー・ピーターソン演奏を聴きたくて、YouTubeや音楽サブスクを検索してしまう。

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naomi

4.0オスカーがグラミーを!

2025年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

 最近ジャズ音楽にハマっているのですが、オスカーがカナダ出身とは知らなかった。まぁ、音楽は国とか人種とか関係ないからね!レコード聴いても顔はわかんないから。個人的には、ジャズピアニストとしては最も聞きやすいミュージシャンだと思ってる。ピアノトリオが聴きたいなぁと感じたら、とりあえずオスカーピーターソンかけとけ!みたいな感じで。ジャズ初心者でも楽しめるかと思います。

 音楽ドキュメンタリーとしてはまずまずの出来映えなのですが、ストーリーを繋ぐ役目をするミュージシャンたちは全然知らない人。いや、これは要らないだろう。アーカイブネタが足りなかったのかどうかはわからないけど、とにかくオスカーを感じさせてくれなかった。

 インタビュー映像ではビリー・ジョエルやハービー・ハンコックなど有名ミュージシャンも登場するが、ラムゼイ・ルイスは2022年没、クインシー・ジョーンズは2024年没。なぜだか涙が出てきた。ギター弾きとしては、ジョー・パスの映像なんかが嬉しかった。

 ミュージシャンのドキュメンタリーや伝記ドラマは、ドラッグに溺れてしまうかのような波瀾万丈な人生を描いたものが多い。オスカーの場合、結婚に何度も失敗した程度・・・軽く流されてしまいましたが。結構メインで語られているのは「Hymn To Freedom(自由への賛歌)」を作曲したことにより公民権運動を象徴する曲となったことなど、人種問題に焦点を当てているのが特徴。このきょくは多分カナダの学校で歌い続けられているんでしょうね~もう偉人ドキュメンタリーといった感じ。

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kossy

4.0オスカー・ピーターソン、かくも偉大なるジャズマン

2025年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

オスカーピーターソンがカナダの人だと初めて知った。いわずと知れたジャズ界の大御所で数多く名プレーヤーの存在するこの世界で燦然と輝く巨人である事に間違いはない。しかもその業績と軌跡は長きにわたり世界中に影響を与えていたことを改めて知らしめられた作品でもある。ジャズの世界で純粋にジャズ界での功績が認められ、そのジャンルに於いて世界文化賞をその音楽部門で獲得した初めての人でもある。それが如何に偉大な事かと言えば純粋ジャズの世界ではオスカー・ピーターソンを含めて、あとはフリー・ジャズのオーネット・コールマンの二人だけである。このドキュメントは途中🎦グリーン・ブックに極めて近い描写がある。「グリーン・ブック」の元ネタかと思ったが、「グリーン・ブック」のモデルはドン・シャーリーと言うミュージシャンであった。ただドンはオスカーと2歳しか違わずその活躍に於いてオスカーが体験した世界とほぼ同じアメリカを経験していたことは間違いない。同じピアニストでこうした高い評価を得ていた黒人ミュージシャンたちは、その音楽性故一部の専門家や興行主には評価されたものの中々な苦難の連続をそのツアーで味わった事であろう。改めてアメリカの黒歴史を私たちはこの映画で知ることとなる。それにしてもオスカーのピアノはあまりにシンプルで美しく現代社会における規範となっている為、やもするとその偉大さに気が付かないまま通り過ぎてしまうが、この作品で改めてその原点を見た思いがした。

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mark108hello

3.5ピアノ演奏で革命を起こしたジャズピアニスト

2025年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

初めて知ったオスカーピーターソンは世界一のジャズピアニストと称されている。スイングはオスカーピーターソンの代名詞だと言うミュージシャンもいた。

13歳くらいからピアノ演奏でインパクトを与えていたのだから凄いね。オスカーピーターソントリオでヴォーカルもしたことがあるんだね。演奏を聴きながらピアノ演奏で革命を起こしたと語るビリージョエル他ミュージシャンのコメントを聞く展開もいいね。

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重

もう少しピアノの音色ををタップリと

2024年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

頭を空っぽにしてノリノリになりたい時は彼の『We get requests』を聴く僕にとっては待ってました~のドキュメンタリーです。多くのJazz musician の声と共に彼の半生を辿るのですが、人間性を掘り下げるのか、彼の演奏に耳を澄ますのかが中途半端になったのが残念。僕自身は、彼への賛辞は控えめにして、ピアノの音色ををタップリ聞きたかったな。

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La Strada

4.0見応えがあったドキュメント

2024年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

見ごたえがあった。
ジャズ好きならたまらない作品内容。
ビリー・ジョエルなどジャズ好きやジャズ歌手・専門家が
なぜ、オスカー・ピーターソンをこれだけ愛するのかわかる気がした。
オスカーの生涯を彼を尊敬している仲間や若手ジャズ・ピアニストが
彼のヒット曲を演奏しながらスクリーンで振り返るのもまたいい。
ジャズファンならおすすめの作品です。

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ナベウーロンティー

3.5アメリカの黒人jazzミュージシャンとは違うな

2024年3月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

どういう風にミュージシャンとして生まれ育ち、どれだけカナダから称賛を受けたかを追ったドキュメンタリー。なんとなく感じていたアメリカの黒人ミュージシャンとの違いがよく分かった。
もう少し彼の演奏が聴きたかったけど、この手のドキュメンタリーはこういうもんだよね。

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ゆみあり

3.5オスカー・ピーターソンはカナダの誇り

2024年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

カナダ出身のジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソンを育て、支援し、その音楽を愛している人たちによって作られたドキュメンタリー。

彼は、英語を話すモントリオールの黒人労働者街の出身。西インド諸島から来た父親が、兄弟姉妹の上の方から音楽を教えた。彼は、よほど才能に恵まれていたのだろう。すぐに人前でピアノを弾くようになる。驚いたのは、基本的にクラシック音楽を習っていたこと。本当に好きなのはジャズだったようだが。弾き方が早いので気づかなかったけれど、彼の技術はクラシックの練習曲と音階練習の賜物だったのだ。映画の中で、モントリオールの音楽学校(コンセルヴァトワール)に通っていたと告げていた。ジャズを教えてくれないので、すぐやめたとも。

映画の中で、彼の最初の挨拶はフランス語。モントリオールはケベック州(フランス語圏)だから、会話位できないと困ったのだろう。カナダ行きの飛行機には、中国系の人と中南米の人がたくさん乗っていることが多い。中国系の人は、トロントとかに大きな中国人社会があるようだ。一方、中南米の人たちは、カナダを経由して、ふるさとに向かっているように見える。おそらく経由地として、米国よりもカナダの方が出入国管理など、優しいのではないか。

彼は才能を持った黒人として、まずカナダで認められ、暖かく育てられたに違いない。そのことが、のちの米国南部での黒人差別と鋭い対比をなしている。証言に出てきたように、周りの関係者たち、特にノーマン・グランツなどによる暖かい保護・励ましがあって、チャンスをもらうことができたようだ。オスカー・ピーターソンの名前は、特に彼の名前を持つトリオの演奏や、エラフィッツジェラルドや著名な音楽家との共演でよく知られている。

もう一つ、驚いたことは日本へのツアーが出てきて、彼も最愛の奥さんケリーも心から楽しみにしていたことだ。特に1964年来日の時のライブが名盤として伝えられている。その時、彼のトリオは、unique classical jazz group(クラシック・ジャズ・バンド)として紹介され、最後にあの「自由への讃歌」が流れた。アメリカではジャズは、50年代、60年代初頭を過ぎてから、衰退の一途を辿ったから、ヨーロッパや日本での演奏をきっと楽しみにしていたのでは。今でもクラシック音楽ではそうだが、日本人が熱心に音楽を聴く姿は、演奏家の胸を打つ。カラヤンやベームがそうだったように。そう言えば、この映画では、クラシックとジャズもこなすアンドレ・プレヴィンや、ラグタイムを演奏するイツァーク・パールマンの姿も見えた。

ツアーでの演奏こそを一番大事にしたオスカー・ピーターソンが、出身地のカナダで、硬貨になったり、彼の名前を借りた学校があったり、いかに誇りにされていたのか伝わってくる映画だった。

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詠み人知らず

4.0前ノリのジャズだった。

2023年7月7日
iPhoneアプリから投稿

ジャズらしき音楽を聴いたのは16歳の夏だった。そしてそれはオスカー・ピーターソンのピアノだった。不思議な感覚だった。身体の中に3匹の子豚がタキシードを着て軽やかに身体を揺らし、僕を誘った。踊ったことなど今まで一度もなかった。なのに、彼らよりも上手くステップが踏めて頭が空っぽになった。そして、レコードを買った。
あらから何十年経ったのだろう。暫く忘れていた。彼のピアノのことは…。
過ぎ去ってしまった愚にもつかない事ばかりを思い巡らし悔やみ続ける日々が終わった。そんな気持ちが湧き上がるのを感じる。この映画を観ていて…。
失敗を繰り返しては悔やみ。傷つきながら傷付けながらピアノを弾きつづけろ。そんな彼の声が聞こえる。
才能なんていらない。ありのままを指に任せて盤上を走り抜ければいい。

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はる

3.5唯一無二の旋律。

2023年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ジャズジャイアントにしてエンターテイナー、オスカーピーターソン。彼のキャリアを振り返り関係者のコメントも交えて人間性を掘り下げつつ、トリビュート的にアーティストが彼の曲をパフォーマンスを披露する内容。
パワフルでいて繊細。スイング感あふれるキャッチーな旋律。スピード感と粒ダチの良いサウンド。一度聞くと印象が強く刻み込まれる唯一無二な存在。
ただ、多くのジャズマンは時代の変化に合わせて臨機応変にスタイルをアレンジしている中、メンバーや楽器に変化はあれど、いつ何を聴いてもスタイルが一定しているのは、好き嫌いが別れるが、常に一定数以上のニーズがあったピアニストであったことも事実。
ジャズを聴き初めの時に出会ったオスカーのThe Trio。当時聴きたかったジャズがまさにこれだったことを思い出す。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。