劇場公開日 2023年1月6日 PROMOTION

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ファミリア : 特集

2022年12月26日更新

【役所広司×吉沢亮、親子役初共演】日本代表の豪華
俳優陣が“惚れ込んだ”物語という事実…涙が頬を
濡らし、家族が愛おしくなる…いま観るべき必見作!

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2023年1月6日から公開される映画「ファミリア」。キャスト陣とスタッフの名を見れば、否応なしに「これは観にいきたい」と鑑賞意欲が刺激されるだろう。

主演は日本を代表する俳優・役所広司が務め、若手ではトップクラスの人気を誇る吉沢亮も出演。2人は親子役に扮し、初共演を飾っている。さらにMIYAVI、佐藤浩市、松重豊ら……。

そして監督は、日本アカデミー賞最優秀作品賞「八日目の蝉」などで知られる、ヒューマンドラマの巨匠・成島出。特筆すべきは、この演技力と演出力を持つ面々が全力を注ぎ、ひとつの“感動作”を創出したという点だ。

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描かれるは、話す言葉の違いも、育った環境の違いもこえて、家族になろうとする人々の物語。目頭が熱くなり、大切な人に会いたくなる、そんな映画――。

本記事では、出演する俳優陣、物語の魅力、そして役所広司という偉大な俳優について解説する。


【予告編】その願い、絶望よりも深く、憎しみよりも強靭

【目次】

[豪華俳優陣×名匠]ファン歓喜“超主役級”が共感を寄せ、創出した野心作

[じんと染みる物語]“あなたに地続き”の感動の展開に注目

[殿堂入り俳優・役所広司]その受賞歴&実績を振り返る


【豪華俳優陣×名匠】期待しない、わけがない!
ファン歓喜“超主役級”が共感を寄せ、創出した野心作

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まずはキャスト&スタッフ陣の魅力を語っていこう。


●豪華キャスト:役所広司×吉沢亮×MIYAVI×佐藤浩市×松重豊 最高峰のスタッフ:成島出監督
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まさに1人1人が超主役級とも言える、豪華な面々が結集した。

主人公である陶器職人・神谷誠治役は、「Shall we ダンス?」をはじめ、カンヌ国際映画祭パルムドール「うなぎ」、ブラッド・ピット主演「バベル」などの役所広司。日本のみならずアジアやハリウッドでも輝きを放ち、紫綬褒章を受章した名優だ。今作では、親の愛を知らずに育ち、不器用だが家族を深く愛する男の“複雑な心情”を体現している。

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その息子・学役には、NHK大河ドラマ「青天を衝け」で主演し、渋沢栄一役を担った吉沢亮。主人公らと敵対する半グレのリーダー役は、世界を股にかけるサムライギタリスト・MIYAVI(「ヘルドッグス」最高だった!)が強烈に演じる。ほか佐藤浩市、松重豊、中原丈雄、室井滋ら多彩な面々が顔をそろえた。

そこにきて、成島出監督ら日本最高峰のスタッフだ。実際、映画.comが最も「観たい」と感じた今作の要素が、このキャスト&スタッフ陣の豪華さと、融合への期待感だった。そして実際に観ると、期待に違わないどころか、感動すら覚えるシーンが非常に多かった……特に役所広司と、親友役・佐藤浩市の共演は必見!

さらに物語の中核となる、在日ブラジル人役の俳優たちの素晴らしさにも触れておきたい。実際に日本で暮らすブラジル人の若者らをオーディションで抜擢。いわば“当事者”でもある彼・彼女らの熱演は、衝撃的なまでの力強さに満ちている。


●役所広司が惚れ込んだ“物語の力”…芝居の域を超える全力を注ぎ、実現させた野心作
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実際に起きた事件などをヒントにした、いながききよたかのオリジナル脚本。描かれるのは、普遍的な家族の物語(あらすじなどの詳細は次の項目で)だ。その力強さに役所広司が惚れ込んだという事実は、今作への鑑賞意欲をどうしようもなく掻き立てる。

特筆すべきは、移民や差別といったセンシティブなテーマに切り込んでいく点だ。方々に忖度するならば、詳しく描写することは避けて通ることが自然だが、驚くべきことに今作は真っ向から挑むのである。

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そんなチャレンジングな作品を、これほどの豪華キャストとスタッフが全力を注ぎ、実現してみせた。そこで気になるのは「果たしてどのような仕上がりなのか?」ということ……。

ここからは芝居の粋を超えた名演が刻みつけられ、日本映画界最高峰の技術がいくつも盛り込まれた作品内容を、詳しく紐解いていく。


【じんと染みる物語】国や文化を超え、彼らは家族に
なり得るか? “あなたに地続き”の感動の展開に注目

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あらすじをはじめ、胸に染み入ってくるような展開の豊かさ、そして社会的意義に満ちた重要なメッセージを解説しよう。


●あらすじ
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陶器職人の神谷誠治(役所広司)は妻を早くに亡くし、山里で独り暮らし。アルジェリアに赴任中の一人息子の学(吉沢亮)が、難民出身のナディアと結婚し、彼女を連れて一時帰国した。

結婚を機に会社を辞め、焼き物を継ぐと宣言した学。これに反対する誠治。一方、隣町の団地に住む在日ブラジル人青年のマルコスは、半グレに追われたときに助けてくれた誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持つ。

ある日、アルジェリアに戻った学とナディアを悲劇が襲い……。


●国籍と負のスパイラルを通じて「家族」に迫る…観ればきっと“運命に泣く”
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役所広司らが惚れ込んだ作品。その魅力のひとつは、あなたにも無関係ではない社会問題を扱い、それでいて強い感動を覚える物語だろう。

あなたにも無関係ではない問題とは、移民についてだ。国際化社会が当たり前になったいま、外国籍の人々とともに暮らすことは、以前にも増して“普通のこと“である。

そんななか、今作は移民たちの負のスパイラルを中心に据えている。まじめに生きようとしている在日ブラジル人青年も、半グレたちに弱いものいじめのごとく搾取され、追い詰められ、最終的に犯罪に手を染めざるを得なくなる。これにより周辺地域の治安が悪化しているというひとつの現実をも、目を逸らすことなく、ソリッドに描き出しているのだ。

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そこに、在日ブラジル人を助けた“普通の男”誠治(役所広司)と、在日ブラジル人を追い詰める“半グレのリーダー”榎本(MIYAVI)の、意外な共通点が絡み合う。ネタバレになるため詳述しないが、両者はともに“移民・外国籍の人々と、自身の家族”にまつわる大きな心の傷を負っていて……

物語は、移民にまつわる問題を、社会という大きなスケールではなく、誠治や榎本の痛みという“誰もが共感する”視点でとらえ直すことを通じ、「どうすれば解決できるのか」のヒントを提示する。それは、タイトルの「ファミリア」の意味こそが道標なのだ。

中盤からクライマックスにかけては、まさに“運命に泣く”展開へ突入し、涙なしには観ることができない。丁寧に積み重ねられてきた誠治や息子の学、在日ブラジル人たち、そして榎本らの想いが意外な決着をみせる――映画館で、とくとご覧あれ。


【殿堂入り俳優・役所広司】日本映画界をけん引する、
強烈かつ偉大な存在… その受賞歴&実績を振り返る

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1月1日に誕生日を迎える役所広司。もはや彼がメインキャストである時点で、「この映画を観たい」とときめく……そう感じる映画ファンは少なくないのではないだろうか。

特集の最後に、そんな役所広司の圧倒的な実績をご紹介。改めてそのすさまじさに感服するとともに、今度はどんな演技が観られるのか、期待に胸膨らませていただければと思う。


●受賞歴一覧

何も言わず、役所広司にまつわる以下の画像を見てほしい。映画.comの人物情報ページのリストだ。

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これほどの受賞歴……! 彼のすごみが、なによりもダイレクトに“伝わる”だろう。


●映画ファンの心に、役所広司 出演作の底力を確実に引き出す稀有な存在
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では役所広司のなにが“すごい”のか? 善と悪、光と闇、あるいはそれらの中間を自在に演じ分けてみせる、類まれな演技力と存在感が特徴的だ。

筆者が好きな近年の作品でいえば、「すばらしき世界」「孤狼の血」「渇き。」「わが母の記」「キツツキと雨」「日本のいちばん長い日」「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」などなど……。ここでは挙げきれないほど、印象的な役どころのなんと多いことか!

彼は、ただ“うまく演じる”のではない。ときに不器用な人間味にあふれ、ときに震撼するほどの狂気をにじませ、ときに背筋がしゃんとなる威厳を放ち、“人間の奥深さ“を私たち観客にとことん伝える。物語をより魅力的にし、作品全体のクオリティを底上げするのだ。

映画ファンは経験則から、役所広司のすごさを肌でわかっている。だからこそ、彼がメインキャストを担う映画には無条件で期待を寄せてしまう人が後を絶たない。

もはや日本映画界の至宝。今作「ファミリア」では“人間味”と“心温まる”人物像を演じているが、大いに期待して観に行くといい。きっと、満ち足りた気持ちになることができるだろう。

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