ファミリアのレビュー・感想・評価
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深いようでスッカスカな作品
つまらないです、、、すみませんが。
予告編見てかなり期待していましたが、めちゃくちゃがっかりです。社会派の「し」の字もないです。それ風なだけ。そして、家族の何を描きたかったのか?失ったピースにはまりこんでよかったねーって話留まりじゃん・・・もっとさ、内面やら社会背景やら、描かないとならないのではないの?この題材なら。
さらに途中で結末わかっちゃうんだよなぁ、題名と展開で。深みがない物語だから話の筋が読めると一気にさめ始めてしまいました。人種間の問題を描くのかと思いきや、「え?それが理由?」な肩透かし。さらにステレオタイプのキャラがどこかで見たようなストーリーを演じていく。
描きたかった「家族」ってこんなチープなもん????
さらに、あのチャールズブロンソンの名作っぽい展開は何???冷めるんですけど!思いっきり!
役者さんたちは一生懸命なんでしょうが・・・話題作りのため(としか見えない)だけの敵役とか、勘弁してくれよー!って感じ。
さらに火サスの22時またぎのセクシーシーンみたいな不要なシーン差し込むなよ。いる?それ!さらに、そこでする必要ある?そもそも、彼らにそれを演じさせるって、制作サイド自体が人種、民族に偏見持ってない?なんて見方をしちゃいましたよ。
役所さんだけだったな。職人にしかみえないその演技は救いでした。
てんこ盛り!!
予告で期待してずっと見たかった本作。
やっとのことで見れたけど勝手に期待値上げすぎたのかなんか違った。
薄暗い内容だからある程度しゃあない感じはしたけど、とりあえず盛り込みすぎな印象。
せいじさんの最後の行動理由のためにまなぶを、、、?
と思いました。
命をかけた先の希望
毎回のことですが、事前の情報なしで見ました。
もう少し軽くてあったかくて…なのかなという予想はことごとく覆されました。
なかなかハードな内容です。
役所広司、佐藤浩一、もう鉄壁です!
そして、普段はキラキラ主役の吉沢亮が、普通の人をさりげなく普通に演じているのが印象的でした。
「吉沢亮に似てるけど、誰?」と思いながら見てたら、エンドロールで吉沢亮本人と分かり、彼のチカラを感じました。
好みは分かれるかもしれません。でも、いい映画と思います。
いいさじ加減
キノフィルムズの映画といえば、軽妙なコメディ作品が多いが、珍しく性的描写や暴力的場面も盛り込まれたのが本作。ただ、過激というほどでもなく、嫌悪感を抱かせるほどではない。
むしろ、興行的側面を考え、ゴリゴリのメッセージムービーの要素を薄めるために織り交ぜた感じ。
後半部分になって、息子夫婦を国際テロリストに拘束された主人公(役所広司)が首相官邸に全財産を携えて乗り込んだり、それを義兄姉が一緒になって後押ししたり、主人公が自分を慕うブラジル人青年を追い込む半グレ集団のアジトに単身乗り込んだりとか、荒唐無稽に思える場面もあるが、これもエンタメ的側面と捉えれば許容範囲。
陶器作りのシーンを丹念に描いているのも好印象。
冒頭に登場する窯から立ち上がる炎の柱も、登場人物たち各々の熱い想いを象徴しているようでいい。
親子や人種、はたまた国際問題など色々なテーマを盛り込み過ぎてまとまりを欠いているという見方も出来るが、テンポの抑揚のつけ方が良く、うまく中和出来ている。
個人的には、MIYAVIの蹴りがヤクザキックじゃないスマートな感じでイメージを壊さず良かったかな。
まあまあだった
退屈ではないのだけど、いろいろな要素を粘土の菊練りのようにこねくり回して無理矢理くっつけたような感じがする。警察が友達だったらちゃんと話してなんとかしてもらえよと思うし、MIYAVIがかつてないほどしょぼい役だ。
救いが無い中にも、僅かな希望。
思っていたよりもかなり重たく、メッセージ性の強い作品でした。
序盤を観ているときは、ブラジル人の不良少年が陶器作りを通じて更生していく物語がメインかと想像したのですが、、。
半グレ組織と絡む暴力シーンが多く、予測を超えていました。
海外で起きるテロのシーンは、救いがなく重たいと感じました。
外国人労働者の実情や、反社会組織・テロなど社会の闇を描写した風刺映画のよう。
役所広司さんが演じる神谷誠司は口数少ないけど、家族思いのお父さんという感じで良かった。国籍が異なっても、差別することなく接することができる器の広い人柄がよく出ていた。
榎本海斗は、かなりヒールな役柄だったけど、行動にも理由があって、、。演じていたMIYAVIさんはワールドツアーで難民キャンプとかも見て周り、支援とかもしている。人種差別に理解がある方なので、かなりギャップを感じました。
映画では辛い描写が沢山あったけど、
マルコスとエリカには幸せになって欲しい。
最後に出来上がった陶器はどんな物だったのだろう?
家族というより、ヤクザがメインになっちゃったねぇ…
まず感想としては「もっと時間を伸ばしてもいいのでは?」ということ。
映画として90分という平均的な尺の中で何を伝えたいのか。「ファミリア」という名前負けしないものか。
父は陶芸に惹かれ、悪い意味で盲目だった。
息子は多国籍の女性と結婚し、お腹の子と共に殺された。
知り合ったブラジル人の方々は、家族を持ちながらも過酷過ぎる環境に身を置かれた。
そしてヤクザ。何があってもバックにヤクザ。
とあるブラジル国籍のグループがヤクザに殺され、殺されかける展開を軸に進んでいき、「家族とは何か」を問う物語。
…なんだけど、暴力シーンが目立ち過ぎて他が霞むんだよなぁ。勿体無さ過ぎた。
お父さんは息子を愛し、身を追われるマルコス君とその恋人の身を案じる聖人…とは言えないかもしれないが、少なくとも正義感は強い。
マルコス君達も何とか金を稼ぎ、謝罪をしながら必死に藻掻くも、皆様御想像通りのヤクザですよえぇ。
普通にシャブとお酒の嵐。タイトル通り、むしろこっちがメインになっちゃったね。想像するヤクザの恐怖感・支配力をメインにしちゃった影響で、もっと描けたものが描けていない。
例えば。
お父さんに関しては、陶器を通して失った奥さんとの思い出。
息子さん夫婦は、奥さんのバックボーンを描き、息子さんとの出会いを通して「この人となら…」と思えた経緯。
マルコス君とそのお仲間さんは終始、ヤクザに蹴られ殴られ果にはワイン瓶でぶん殴られ…。
そこじゃないよね?
「ヤクザの恐怖」を伝えるんじゃなくて、「家族とは何か」を伝えたいんじゃないの?
若頭君も「ブラジル人に大事な人を殺された」ってだけの描写。だから単にブラジル人に八つ当たりして行き場の無さを出しているとしか言えない。
全体的に失ったものが多いのに、バックボーンが余りに描けていない所為で、如何しても暴力シーンが目立つ。
この映画の記事を見る感じ、「あーマルコス君って子が陶器に惹かれていきながら、その生い立ちに迫り、お父さんの過去も掘り下げるのかな?」と期待したんだけどなぁ…。
因みに上の事は最後にチョロっと描写されて終わります。
…なんてこった、それじゃ意味ないじゃないか!
ちょっとお手伝いしただけになってるぞ!いいのか!!
もっと尺伸ばすかヤクザのシーンカットでいいよ…家族じゃなくて、八つ当たりとその一味達何よ…。
あーあとモザイク無しでセックスシーンあったね。
女性の乳房バリバリ映るし、「あっれ規制あったか?」と思ったね。
僕が目を背けたのは人差し指が曲がっちゃいけない方に曲がったシーン。
お父さんGJ。でも突撃シーンはあっさり過ぎたよ。
やっぱり背景が足りないからかな。
んー、アバターもそうだけど家族のシーンを描くのは大変なのもなぁ。
今回はタイトル負けした内容だったので下げたけど、演出は素晴らしかった。
無駄に音響に頼らず、自然な描写で収められていたと思う
CRY BABY
成島監督の前作「いのちの停車場」がかなり苦手で、今作も少しだけ観るかどうか迷ったんですが、観たい時間帯に丁度あったので鑑賞。
良いところはとてもあったんですが、やはりこの監督の作品苦手だなというのも同時にあった作品でした。
役者陣は素晴らしかったです。役所さんを筆頭に魂のぶつけ合いが展開され、それに応えるように後半はますます加速していく、怒鳴り声も暴力も、哀愁も優しさも全部が濃密でした。
ただどうにも中盤のテロに学が巻き込まれてから、規模が大きくなりすぎているというか、綺麗事にしてしまっているなという印象を強く受けました。暴力に最終的にしてしまうのも物語の根本から逃げているようにも思えましたし、どの展開も唐突かつ泣かせにかかっているような演出も引っ掛かりました。映画としての完成を目指したが故に、そこが冗長にも思えてしまいました。
日本人と外国人との接し方について強く考えさせられましたし、家族としてのあり方もまた考えされる作品でした。手がける人が違えばな…と少しモヤモヤしましたが、良い作品でした。
鑑賞日 1/13
鑑賞時間 18:45〜20:55
座席 G-4
やわらかい光を感じた作品
今更だが、役所広司という人はすごい俳優だ。彼がスクリーンの中に一人佇んでいるだけで何かを語っているように見える。この作品ではそんな風に思うシーンがいくつかあった。それがもし監督の意図しているカットだとしたら素晴らしい。
この映画はもしかしたら見る人によっては、あまり身近な題材ではないかもしれない。でも、随所にインパクトのある役者さんが出てきて、見ごたえというより、共感できるような作品に出来上がっている。多分低予算じゃないかな?と感じるのだが、弱い立場の人にやわらかい光をあてるような、良い作品でした。
とにかく役所さんと吉沢さんが素晴らしい
役所さんが流石という演技力で、自然と感情移入させられました。吉沢さんも子供役としてしっかり応えており、ファミリアというタイトルにあった親子愛を表現していた。
一方ブラジルの部分、アルジェリアの部分は微妙。
もう少し現実的に沿った方が良かったのでは?
中弛みまでは行かないが少し冷めたところがあった。
しかし全体的には流れもよく、見やすかった。
多様性だと思っていたら・・・悲しすぎる。
孤児院育ちで陶芸家の誠治、優秀でアルジェリアのプラントで働く学、現地で知り合った妻ナディア、
妻子を酔っ払い運転の事故で亡くした半グレの地元有力者息子、
底辺の生活をする在日ブラジル人たち、
生まれ、国籍、見た目、考え方、全然違うがそれぞれが支え合い、憎しみ合い、同じ町で暮らす。
途中までは多様性がテーマかなと思いながら見ていた。
全然違った。
まさに「グラントリノ」の老人のような結末にびっくりした。
ブラジル人に殺されたとしても、目の前のブラジル人が殺したわけではない。やみくもにブラジル人に危害を加えるのは人してはいただけない。
嫁子を殺された思いと、プラントで武装勢力に襲われて亡くなった息子夫婦(+お腹の子)を殺された思いは相通ずる。でもその生き方は正反対。そこがこの作品のポイントなのかなーと思った。
なんだよ これ 役所広司に謝れ
名優役所広司の作品にハズレなし… だったけどね それを監督や他の演者がだらしなくガッカリさせる。 壮大に風呂敷広げ過ぎたから雑で粗ばかり目立つ脚本と演出。
外国人やMIYAVIを含む半グレたちはエキストラ並みの下手な芝居。 ひどいな。
役所広司がいつも通り真摯に取り組んでいるのにそれを壊すだけの共演者たちは罪深い。
愛知県の山間部の街。 ここにはブラジルからの移民が多数暮らしている...
愛知県の山間部の街。
ここにはブラジルからの移民が多数暮らしている。
駅前の商店では、ブラジル人客と日本人商店主がにこやかに喋っている。
が、それは街の一面。
ブラジル人たちは非正規雇用で、雇用の調整弁でしかない。
憂さ晴らしに集まるクラブは、彼らの熱気がムンムン。
そんな中、ひとりのブラジル人青年が、日本人の半グレグループに襲われた。
ブラジル人青年は、彼らの売上金500万円を持ち逃げしたのだった・・・
といったところから始まる物語で、心温まるヒューマンドラマを期待した身としては、ノッケから「えええ」。
ひと昔前の東映映画みたいだ。
一方、焼き物職人としてひとりで山里に暮らす誠治(役所広司)。
若い頃に妻と死別、ひとり息子の学(吉沢亮)はアルジェリアで大型プラントの建設に携わっている。
誠治にとっては自慢の息子である。
そんな学が久しぶりに帰国する。
学は現地で知り合った娘・ナディアと結婚したのだ。
その結婚休暇としての一時帰国だった・・・
ブラジル人側と誠治側とは接点はないが、先の現金持ち逃げ青年をかばったことで半グレグループに狙われることになった青年マルコスが偶然、誠治のもとに逃げ込んできたことから、接点ができ・・・
と展開するが、どことなく最近のクリント・イーストウッド作品(『グラン・トリノ』『クライ・マッチョ』)に似た雰囲気。
まぁ悪くはないのだけれど、半グレグループの暴力描写がすさまじく、かつ、どことなく古く臭い雰囲気も漂わせているので、ちょっと観ていて困ってしまう。
そうこうするうちに学はナディアとともに再びアルジェリアへ旅立ち、現地で反政府組織のテロに巻き込まれてしまう・・・
うーむ、間口広げすぎだな。
が、世界は暴力で満ち溢れている。
そういうこと。
そういうことなんだろう。
一般市民は暴力世界に近づきたくないが、なんだかんだといっても巻き込まれてしまう可能性もある。
いやぁコワイコワイ。
国籍・文化を超えてのグローバル世界は、暴力と平和の壁も容易く越えてしまうのかもしれません。
終幕は誠治が身を呈してマルコスを助けるというもの。
ここはほとんどイーストウッドだねぇ。
というわけで、観る前に期待していたのとは全然別テイストの作品でした。
まるっきりツマラナイわけではないのだけれど、盛り込み過ぎで、とっ散らかったままになった感がありました。
ファンタジーとして興味深い
予告編から、現代日本の地方都市でのブラジル移民たちの葛藤と共生を描く作品かと想像していたら、シリアスなヒューマンドラマに寄せたファンタジーだった。外国映画ならこういう立て付けに抵抗ないが、日本語で日本を舞台にやられると、現実との差異が目について最初は違和感がある。頭を切り替えてからは、(ツッコミもしつつ)話に集中できた。
うまい演者たちに助けられて、喪失と再生というストーリーの核は分かりやすい(役所広司はどういう役でも説得力がある)。マルコスとその家族の生き様にももう少しフォーカスされるとよかった。
個別のエピソードの強引さ(半グレ殺しすぎとか警察無能とか)はそういうものと割り切れたが、息子夫婦の使い捨て感は映画のラストを導き出すためにシナリオの犠牲にされたようで残念だった。
映画はフィクションでも、背景にある外国人移民の社会的包摂の問題、特に初期の日系人コミュニティが世代が変わっても取り残されたままである点が否応なしに想起される。憧れの地だった時代から30年たってもビジョンがないままのこの国のあり様を考えさせられる。
鑑賞後は温かい気持ちに
この映画を観て、「遠くの親戚より近くの他人」という言葉を連想しました。コミュニティが違うと排除しがちですが、共に生活圏を共有する共同体として、ある意味ファミリアなのだということに気付きました。映画には色々なメッセージが込められており、見る人によって様々な受け取り方があると思います。角度を変えて何度か観てみたい映画です。
まぁ良い映画だが
題材も良く、シナリオも理にかなっているのだが、普通の映画。グラン・トリノのパクリなのかは分からないが日本であのオチはないだろう。シャブ製造してるなら警察踏み込めばいいだろうって思う。
この題材をやるのであればもう少し人種問題をやったほうがいいと思う。
消化不良の感じが。
役所広司の演技はいつもながら脱帽。
ウ~ンって感じ。
さすがは役所広司さん、どんな映画もすべて重厚にまとめる演技力、深い言葉
国際的観点からの家族の絆をテーマにした新しい物語。
最初から最後まで悲しい展開で物語が進められているところは自分はあまり好きな構成ではなかったかな。また勧善懲悪を求める自分にはスッキリしない内容。
でもさすがは役所広司さん、どんな映画もすべて重厚にまとめる演技力、深い言葉、素晴らしい。
全体としては質も高く感動的でした
まさにタイトルを主題としてダイナミックに展開していく良作だったように思います。グローバルな時代を反映したストーリーと、混迷の時代を共に生きていくための希望みたいなものを感じられて、感動的だったと思います。
分かりやすくて見やすかったのですが、あまりに短絡的なところが目に付いた印象です。名優・役所さんを見ているだけでもいいというのは分かるのですが、あそこまで絶対的かつ主観的な思いを作品の核にしなくても・・・とも思いました。
設定がかなり複雑に絡み合っていたので、演出やストーリーはシンプルにしたということなのでしょう。そこをシンプルにしたぶん、映像や音響に拘ったと─、よく捉えるとそんな印象─、誠に勝手ながら・・・。
人の縁(えん)の不思議は感じたけど、「家族」ってとこまでは…
家庭を知らず施設で育った誠治は
妻となる明子と出会ったことで
家族を持ち、陶器職人の道を歩むことになる
両親を内乱で殺され
難民キャンプで成長したナディアは
そんな誠治のひとり息子学(まなぶ)と
アルジェリアで出会い、妻となる
半グレグループに追われ
たまたま誠治の家へ逃げ込んだ
ブラジル人のマルコスは
誠治に亡き父の面影を見て、慕うようになる
人の縁って不思議だ
1つの出逢いが、次の出逢いへと繋がっていく…
そして、「家族」になってくって話…?
もう少し、ここに深みがあってもよかった
役所広司の演技はさすが!
まさに、日本を代表する俳優だと思う
この人が演じたからこそ、
脚本のぎこちなさをあまり感じずにすんだのかも…
やっぱり終盤で誠治が、
いくら息子と重ねて見てたとしても
マルコスのためにあそこまでするのは
不自然に思えた
誠治親子とナディアの話と
在日ブラジル人労働者たちの話の
絡み方もなんか違和感
しっくりこない
…役所広司、バンザイ!な映画かな
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