「信頼と憎しみの間で」ファミリア(2022) ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
信頼と憎しみの間で
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養護施設出身者である誠治と在アルジェリア日本人の息子、アルジェリア人の難民ナディア。在日ブラジル人と半グレ達。幼い時に辛い思いをした誠治、ナディアやマルコスがどうやって人を信頼することができたのか。そして半グレやテロリストはどうして暴力に訴えるのか。この全く逆の感情が物語の肝なのかと思いました。息子をテロリストに殺されるも半グレからマルコスを助ける誠治が答えなのかもしれないですね。
1990年イラクにクェートが侵攻した時に知人が人質になっていたのですが、政治家で助けにきたのは本当にアントニオ猪木さんだけだったと聞きました。誠治の様に身内が政治家に救助を訴えて、動いてくれた政治家がアントニオ猪木さんだけだったとのこと。それを聞いていたので、劇中の政府の対応にリアリティがありました。
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レントさんのコメント
2025年6月25日
知人の方が人質だったんですね。驚きました。猪木さんは北朝鮮でのプロレス興業を企画したりして拉致被害者を取り返そうと北とのパイプをつなぎとめようとされてましたね。
小泉政権で拉致被害者を連れ戻した後、安倍政権が北への制裁を強めたがためにせっかく開かれそうだった扉が固く閉ざされてしまい、あれから拉致被害者が戻ることもなく、政府も何らパイプを築くこともしませんでしたね。
猪木さんは自分への批判はどんどんしてくれとおっしゃってました。批判する者はテレビを降板させる器の小さい誰かさんとはえらい違いでしたね。