「残念!後半失速、沸き起こる感情がバラバラになって上手く繋がらない~」ファミリア The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
残念!後半失速、沸き起こる感情がバラバラになって上手く繋がらない~
正月もアッという間に過ぎ去って
最後の砦の如く3連休。
今日は 「ファミリア」 観ましたわ。
ちょっと TVCMが良い感じでやってたんで
気に成ってた次第。
観た結論から言うと、
前半は 流れ的には まあまあ良かったかな。
在日してるブラジル人の今の現状とか、思いは分かったかな。
後半の息子のアルジェリアの会社(海外プラント)が
反政府テロ組織に占拠される辺りから 全く流れがオカシクなって
感情がバラバラに・・・残念と感じました。
最後は 最初から薄々展開ネタに気づいてましたが、
半グレ輩に絡まれたブラジルカップルの2人が
神谷の弟子?的な感じで 息子夫婦の代わりに
成って行く~て話ですかね。
何処となく、”ドライブマイカ-”を意識してたんじゃねぇ?
て思われる所もあったりで。
その点が殆ど報われていない気がしますネ。
何処に感情の視点を持っていきたいのか、
色々急激に詰めたため
右往左往感あり惜しい限りです。
監督:成島出さん
脚本:いながききよたかさん
---CAST
神谷誠治(主人公、陶器職人):役所広司さん
神谷学(息子、プラントエンジニアで海外赴任):吉沢亮さん
ナディア(息子の嫁、会社の出会い):アリまらい果さん
マルコス(ケガした在日ブラジル人):サガエルカスさん
エリカ(マルコスの恋人):ワケドファジレさん
榎本海斗(在日ブラジル人に憎む半グレ長):MIYAVIさん
駒田隆(主人公の友人、刑事):佐藤浩市さん
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(何でかな~と思う点)ツッコミオンパレ-ドっすわ。
・息子の帰国、外人嫁の紹介。あと3か月でプラント完成したら
日本帰国で実家に戻り 親の稼業継ぐ~ 話。
陶芸家になる夢 ⇒ 父親反対。
在り来たりですよ。 わくわく感ゼロ。
挙句に 子供出来ました??
あんた(息子)現実観てもっとしっかりせにゃ いかんでしょ!
の思いが出ちゃう。
・子供出来た! 嬉しさのビデオ撮りの不思議。
スグ親に電話しないの? 何で録画。
しかも、亡くなってから 遺品のタブレットを
説明書見ながら操作の父。見事に一発で
子供が出来た~ビデオを再生する流れ。 有り得ないゾ!
・反政府組織がプラント占拠で、一早く 身代金要求?
これもあり得んな。日本企業の金目当て?ソコかよ。
父親が権利証売って 有りっ丈お金集めて約2千万円。
しかも何で外務省へ直で行くのかよ
馬鹿タレか。連絡位 最初に話するやろぉ。
お前の家族だけが不幸なのかよ。事件全体を考えろよ。
企業の保険金とか普通あるやろし、テロ対策の
プロの交渉あるでしょ。
勝手に人質をバンバン殺すアフォな犯人。
事件後 彼らがどうなったかも分らんぞ。
・在日朝鮮人の半グレ? MIYAVI様ですが
自分の子供、妻が ブラジル人酔っぱらいの車に
跳ねられて・・・何でそこまで執拗に暴力を。
しかも当の犯人は帰国して自殺して。
復讐のやり場を向けるのも ちょっと場当たり的かな。
(NHK紅白で、もっと前出てアピ-ル出来なかったのは残念っすわ)
・マルコスとエリカやけど、友人は川で溺れて殺されて、
マルコス自身は酷く殴られて殺されそうになって帰ってきて
その流れで いきなり団地の屋上で抱き合うかな?。
大きい毛布はどっから持ってきた??
新人さんやけどエリカの胸晒すの狙いの演出は
アカンのちゃうかな? それ在りきで撮ってるの?
二人の心の安心感を表現入れたかったかもやが
ココで使うのはレベル低いと思うわ。
・あと500万円で 何とかなる時に
息子がテロで亡くなった神谷の元へ 彼ら二人で行くけど
マジで 使う予定無くなった金を出すのかと思ったわ。
なぜ そこまで彼ら二人に してやれる?
ちょっとしたパーティ-にお礼で呼ばれた位で・・・と思う。
ココの説明と 深い関わりの感情表現が
著しく欠けている様に感じますね。
観ていて 浅い繋がりしか存在してない様に思う。
深さが無いのが残念。
・最後、半グレ集団の所へ行く、父 神谷。
ココの 初めての2人顔の引き合わせやけども
演出おかしいぞ。
もっと ビニ-ルシートまくって入ってきたら
”おっさん何や コラ~” とか言うやろ、普通。
丁寧な会釈的挨拶してへんかったかな。
ココへの入り方、集団と神谷の対峙始まりが
何か変に思えましたね。
・陶器職人として
もっと深い視点、神谷の焼き物に対しての目線が欲しいかな。
それがあんまり感じられない。
外人2人が神谷の焼き窯に惹きつけられる~
思いが もっともっと出ていたらと思う。
暴力事件視点じゃなく、違う視点の話流れで
まとめ上げた方が この作品の質は上向いたんではと
感じました。
興味ある方は、劇場へどうぞ。