「多様性だと思っていたら・・・悲しすぎる。」ファミリア キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
多様性だと思っていたら・・・悲しすぎる。
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孤児院育ちで陶芸家の誠治、優秀でアルジェリアのプラントで働く学、現地で知り合った妻ナディア、
妻子を酔っ払い運転の事故で亡くした半グレの地元有力者息子、
底辺の生活をする在日ブラジル人たち、
生まれ、国籍、見た目、考え方、全然違うがそれぞれが支え合い、憎しみ合い、同じ町で暮らす。
途中までは多様性がテーマかなと思いながら見ていた。
全然違った。
まさに「グラントリノ」の老人のような結末にびっくりした。
ブラジル人に殺されたとしても、目の前のブラジル人が殺したわけではない。やみくもにブラジル人に危害を加えるのは人してはいただけない。
嫁子を殺された思いと、プラントで武装勢力に襲われて亡くなった息子夫婦(+お腹の子)を殺された思いは相通ずる。でもその生き方は正反対。そこがこの作品のポイントなのかなーと思った。
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