「重い映画…⭐︎」ファミリア ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
重い映画…⭐︎
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予告編を何度も見て、お正月明けに楽しみにしていた映画だったが、予告編から抱くイメージとは全く違った内容の作品だった。
陶芸を営む役所広司演じる神谷のとこに息子の学(吉沢亮)が結婚相手のアルジェリアで出会った女性を紹介するために
赴任先のアルジェリアから帰国するところから始まる。
この後が、予告編では思いもよらなかった暴力的なシーンや悲劇が待ち受ける。
愛知県が舞台とのことなので、おそらく豊田市の郊外のブラジル人達が期間工などで多く住んでいると思われる
団地で、妻と子供をブラジル人に殺された(実際は、飲酒運転の事故)MIYAVI演じる榎本海斗の凄まじい憎しみが
彼等に向かっていく。
あるきっかけで、彼等の仲間と関わることになった役所広司と彼等との物語、MIYAVI の物語、そして息子・吉沢亮が
アルジェリアでテロに巻き込まれて、妻と二人とも亡くなってしまうという悲劇。
鑑賞しているうちに、個人的には段々と重苦しい気持ちになって 悲しいとも違う複雑な感情が湧き上がってきた。
息子が亡くなった後、役所広司がMIYAVI 率いる半グレ集団に一矢報いる行動に出るが、それでも何故か救われない
ような気持ちになる。
文化も何もかも異なる人々と分かりあうのはいかに困難なことなのか…
突きつけられているように思う。
昔、ブラジル人の集団と公営のバスに乗り合わせた時に、バスの最後部で彼等が他の乗客がいるにも
かかわらずに大声で皆んなで歌を歌い、楽しそうに騒ぎ始めた姿を突然思い出した。
難しい…答えはわからない。
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