ファミリアのレビュー・感想・評価
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絶望と憎しみの連鎖を断ち切るものは
ラスト直前まで思った以上に救いがなく、観ていて苦しかった。
マルコスの抱えたトラブルはこじれてゆき、海斗の八つ当たり的暴走は収まらず、誠治は幸福の絶頂にあった息子をナディアとともに亡くす。
大切なことを描いた作品なのは分かるのだが、吉沢亮演じる学が亡くなったあたりで、きつすぎて心が一歩引いてしまった。スクリーン越しのことなのにたじろいでしまうような絶望。
物語に登場するブラジル人の多く住む団地には、一見おだやかな雰囲気があった。しかし、モデルとなった豊田市の保見団地では、特にブラジル人住民が増加した90年代に、周辺の日本人との軋轢が深刻な時期があったようだ。
私はそのような環境に住んだことがないので想像でしかないが、文化や慣習の違う者どうしがほぼ半々の割合で共存するというのは、双方にかなり苦労があるように思う。
本作では海斗が過去にブラジル人の事故で妻と子供を亡くしたエピソードを織り込み、差別をする側を愉快犯的な単純悪としないことで問題の複雑さを暗示している。
そして、やはり役所広司の醸し出す雰囲気が素晴らしい。昔やんちゃだったという言及が一言あったとはいえ、いかにも陶芸家らしい寡黙な壮年男性が、終盤で突然半グレを殴り倒して首を絞めても、キャラがブレたような印象が全くないのは彼の力量だと思う。序盤で家に転がり込んだマルコスを受け入れる時に見せた胆力も効いている。
ただ、誠治が最後に解決手段として暴力を使ったことはちょっと引っかかりもあった。刑事の駒田に根回しした上で行動に及んでいて、事後にお咎めがあった様子もない。綺麗事を言うつもりはないが、半グレの暴力が散々悪として描写された後なので余計気になった。
それと、誠治が軽トラでいきなり首相官邸に行く場面やテロ対策室関係者などの人物描写は、製作者側の思想が透けて見える気がしてちょっと萎えた。プラントでのテロ勃発直後に誠治宅を訪れた政府関係者、東京で面会したテロ対策室長、学の棺の側にいた担当者、おしなべて「役人のお役所仕事」を絵に描いたようなキャラクターで少々うんざりした。
国籍という属性で一括りにするのではなく一人の人間として相手を見ようよ、という映画なのに、公務員の描写は見事に類型的で一括りにされているので、そこだけ浮いているような印象だった。こういうちょっとした描写で作品が一気に薄っぺらくなるので非常に残念。
ラストにはようやくかすかな希望が見える。
「話す言葉も、育った環境も違うのにさ、俺たち家族になるんだよ」学が遺した言葉を、誠治が継ぐ。そうすることでマルコスは絶望から抜け出し、息子を失った誠治の心も少しずつ癒されてゆくのだろう。
多様な出演者陣と巧みに呼吸を合わせてシーンを成立させる役所広司の凄さ
”家族”とは社会の最小単位だとよく言われるが、本作にはそのタイトルが象徴する通り多種多様な家族が登場する。血の繋がった父子、夫婦になろうとしている国籍や肌の色の違う男女、ブラジルからやってきて生き抜こうとする若者、かつて養護施設で育った大人たち、さらにはヤクザや半グレ連中もそれはある意味で家族。そして登場人物の誰もがそれぞれ”愛する者の不在”という心の傷を抱えており、喪った心の欠片を埋め合わせるかのように主人公の陶芸家とブラジル人の若者とが結びついていく過程は静かな見応えを生む。役所広司の役柄は口数こそ少ないが、体に染み付いた陶芸家としての所作の一つ一つが生き様を謳っている。また彼はタイプの異なる俳優たちを繋ぐ結節点のような存在でもあり、名優たちとのシーンはもちろんだが、オーディションで選ばれたブラジル系の若者たちとも絶妙に呼吸を合わせシーンを成立させている点が彼の凄さなのだと思い知った。
日本の新しい現実
日本に暮らす在日ブラジル人たちの現実を描く作品。日本はすでに移民大国であり、地方ではこの映画に描かれるような場所は確実に増えている。もはや、彼らのような存在は日本社会を構成する上で不可欠な存在になっているが、インビジブルな状態に置かれ、差別もある。
本作が貴重なのは、こうした現実を、実際の当事者たちを起用して描いた点だ。主要キャストには演技初挑戦の在日ブラジル人たちが多数参加していて、当事者だから表現できるリアリティを持ち込んでいる。エピソードにも彼らの経験が反映されているようだ。
物語は、彼ら在日ブラジル人たちが巻き込まれるトラブルと、息子夫婦に訪れる悲劇を同時に描く。遠いアルジェリアで難民女性と結婚した主人公の息子は、異国の地でテロに巻き込まれる。国外でも国内でも、日本人は外国人とつながりを持って生きているし、世界に起きている出来事は決して無関係ではない。世界の大きな変化の流れの中に、確実に日本もかかわっているのだと実感させる良作だ。
この題材を取り上げたのは高評価。要素過多が惜しい
“瀬戸物”で知られる愛知県瀬戸市で代々窯業に従事していた家に生まれ育った脚本家・いながききよたかは、①斜陽化する地場産業、②瀬戸市に隣接する豊田市にある保見団地に出稼ぎで多く住むようになったブラジル人コミュニティーと地域の人々との衝突(高校生だった1990年代によく騒動が起きていたという)、③2013年にアルジェリアの天然ガス精製プラントにアルカイダ系武装勢力が立てこもり日本人を含む職員らを人質にした事件、といった実際の出来事に基づく3つの要素を1本のシナリオに盛り込んだ。
技能実習制度下の搾取的な労働環境から逃げ出したベトナム人女性たちの苦難を描いた藤元明緒監督作「海辺の彼女たち」(2021)、在日クルド人の女子高生とその家族が難民申請を認められず在留資格を失ってしまう川和田恵真監督・嵐莉菜主演作「マイスモールランド」(2022)など、日本で暮らす外国人の生きづらさを題材にした秀作は近年増えてきたが、この「ファミリア」もそうした系譜に連なる。北アフリカの地で外国人が現地の人間から理不尽な暴力を受けるという点で、やはり役所広司が出演した「バベル」(2006)を想起させるが、役所が演じる陶器職人とブラジル人青年マルコスとの関係性は、「グラン・トリノ」(2008)でクリント・イーストウッドが演じた元自動車組立工と隣家のモン族の少年の関係に近い。
俳優たちの演技、成島出監督の演出も決して悪くないのだが、それぞれに根深くて重い題材を3つも盛り込んだことで、各トピックの掘り下げが不十分になり、トピックどうしの有機的な連動性も弱いのが惜しい。団地のブラジル人コミュニティーと周辺住民との関係は、メインストリームのメディアで滅多に扱われない題材であることからも、この要素にもっとフォーカスしたストーリー構成だったらなお良かったのにと思う。
役所広司ってほんとにすごい
個人評価:3.0
どのタイプの映画でも、真に迫る演技で、役所広司が出ているだけで、その作品を見たくなる。
本作は思っていた感じではなかったが、あの演技を見れるだけで価値がある。
MIYAVIは少し可哀想な演出ではあったが・・。
気が休まらない心底危うい展開
役所広司扮する陶芸家神谷誠治は吉沢亮扮する息子学がアルジェリアから連れて来た孤児の嫁のナディアを迎えに行った。
やっぱり得体の知れない外人は物騒で恐いね。また外人を使いシャブを売ろうとする日本の組織。役所広司主演作なのにヤクザ映画の展開だね。ちょっと残念かな。いかにも日本がブラジル人を虐待しているかのような話だね。まあブラジル人に恨みを持つ者の八つ当たりの様だね。
一方、誠治の息子もアルジェリアでテロにあった。心底危うい展開で気が休まらないな。文化が違う人類には平和は無さそうだな。
ストーリー展開があまりにも陳腐
在日外国人支援をする団体のメンバーでもあるので、とても興味深く、期待をもって見た。
しかしそれはものの見事に裏切られる。
そもそも宣伝のリード文からしておかしい。主観的な見方の違いもあるだろうけれど、南米系移民が古い公団/公営住宅に居住するのは東海地区の郊外がほとんどで、画面に名鉄の駅が映ってもいる。『山あい』の訳ないじゃん!とまず思う。そもそも陶芸だって山にこもらなきゃできない訳ではないし。宣伝のステレオタイプがそもそも悪い予感を感じさせる。
また、アルジェリアの難民キャンプ出身だという長男のパートナーがどう見ても南アジア系。彼の地の難民はモロッコ周辺の西サハラ政変で生じた人々で、風貌はアラビックのはず。こんなの報道写真みればすぐわかることなのに、手抜きが見え見えだ。
そして何より移民青年との「家族」関係を築くのに、何で半グレ集団との命を賭けた抗争が必要なのだろう。
話の中で語られる移民青年の父親の死、裏切られた「ジャパニーズ・ドリーム」、配偶者に死なれ、息子も定職に就けない母親の気持ち、それらはどんなものだろう。他にもただ台詞の中で語られるだけのことがらの方が、ずっと現実の移民社会の闇を表していて、バカバカしい半グレの不毛な喧嘩のシーンなんかより、よっぽど現実の深刻さを表しているはずなのに、と見ていてほんとうに苛々させられた。
最後の役所広司の突っ込みも何だかなぁ、と思う。素人が録音した自白テープなんて、法廷では何の効力も無い。そもそも幼馴染の警官が彼の行為を黙認した形で、ある意味囮捜査を仕掛けることなんてあり得ない。
こうまで過激にならずとも、彼らにはとても重たい現実があるということを作る側に知っておいて欲しかった。
半グレ達に追われているブラジル人マルコスを助けた誠治たちは ブラジル人たちとかかわりを持つことになった。 ブラジル人たちは榎本(MIYAVI)達から目の敵にされていた。
動画配信で映画「ファミリア」を見た。
2022年製作/121分/PG12/日本
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2023年1月6日
役所広司
吉沢亮
佐藤浩市
MIYAVI
室井滋
松重豊
成島出は「八日目の蝉」「ソロモンの偽証」などの監督。
神谷誠治(役所広司)は陶芸家。
息子、神谷学(吉沢亮)はアルジェリアから外国人の妻を娶って帰国していた。
半グレ達に追われているブラジル人マルコスを助けた誠治たちは
ブラジル人たちとかかわりを持つことになった。
ブラジル人たちは榎本(MIYAVI)達から目の敵にされていた。
榎本は覚醒剤を売ることをマルコスたちに強要し、
そしてそれを奪い、追い込んだ。
ブラジル人たちはひとり二人と榎本達に殺されていく。
マルコスは知っている唯一の日本人、誠治を頼るしかなかった。
誠治は半グレ達に反撃を始める。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
考えると、粗探しになってしまう
英語のファミリアは、「よく知られた」「ありふれた」という意味でつかわれるが、ポルトガル語では「家族の絆」という意味があるようだ。
この作品は、その家族にまつわる交錯した関係から、人間本来の家族の姿を捉えようとしているのだろう。
「ゴッドファーザー」でもそうだが、自分の家族は絶対だが、他人はゴミ扱いするのが私が勝手に持つ外国人のイメージだ。
この物語は逆に、日本人の半ぐれエノモトが、かつて酔ったブラジル人の車に妻子をひき殺されたことで、ブラジル人全部を目の敵にしているという設定だ。
この概念は、復讐であり、アルジェリアの多国籍テロリストとの関係はわからないが、世界各地で起きている紛争と似ているのだろう。
アルジェリアの事件も外国人が子供たちが歩く歩道に突っ込んだ事件も実際の事件をモチーフにしている。
主人公誠治の息子学の妻がアルジェリア人ナディアという設定は、この作品が人種や民族の枠を超えていることを示唆している。
冒頭に登場するブラジル人たちの集まる場所での大音量でのバカ騒ぎは、日本との文化的な齟齬を感じざるを得ず、この作品が伝えたい部分でもあるように思った。それでいて、人種関係なく「家族の絆」について描こうとしているのだろう。
しかし、
多国籍テロリストは金が目的
この邪な目的のためのテロであり殺人について、何も問うてないところが気になる点だ。
エノモトの動機はわからないわけではないが、日本人としてわかりにくく共感できない。しかしここは日本人以外の設定はできない。
最後は警察が踏み込み全員逃げ出すが、誰一人エノモトを顧みる者はいない。
彼らはシャブという名の金づるのつながりしかないと言いたいのだろうが、河原でのBBQのシーンもその他のシーンも、お金や主従関係というより「北斗の拳」に出てくる「その他のワル」程度の人格しか与えられてないところが、細部のアラになってしまっている。
エノモト以外その他のワルたちの動機が金とはいえ描かれ方に厚みがない。
さて、
かき集めたお金も政府は受け取らず、息子夫婦が殺され、その金でマルコスらを救うという手段を取らなかったのはよかった。
これはお金では何も解決しないことを描いている。
その通りだろう。
しかし、
マルコスが暴行されて心臓が止まったが、病院に駆け付けた誠治が半ぐれを襲撃する展開は少々急ぎ過ぎてはいないだろうか?
誠治には復讐という概念はないが、事前にタカシにエノモトのところに踏み込むことを伝えているので、捨て身だったのは間違いないだろう。
息子夫婦もいなくなったことがそうさせたのはわからないではない。
さて、
日本人嫌いのマルコスが徐々に誠治に惹かれていく。自分の父に風貌が似ているのだろうが、この設定は心と心の絆という概念を薄めてしまうように思う。
キャバクラで働かざるを得ないエリカが日本人を、誠治をよくわかっているような設定も若干不自然だ。
最後にマルコスとエリカが陶芸窯の仕事を教えてくれと来るが、彼らが将来のファミリアになるように描いている。
そこにこの作品の思いが込められている。つまりこの作品のタイトルは「家族」よりも「絆」の方によりウエイトが置かれていて、「絆」とは日本人どうしでなければならないことはなく、師弟関係でも一般的にある。それはまるで家族のように強いのだ。とこの作品は言いたいのだろう。
しかし、
アルジェリアの事件が起きなければ、誠治にはそこまで彼らに付き合う気はないだろう。誠治の大きな心の喪失があってこの物語が起きたのだとすれば、人はみなそんなことがなければ分かり合えないということだろうかと受け取ってしまう。
考えるとどうしても粗探しにならざるを得ないところが惜しかった。
恨んでもしょうがない
主人公(役所広司)は焼き物師、一人息子(吉沢亮)はエンジニアとしてアルジェリアで働いていたが、現地の嫁さんを連れて一時帰国してくる。
一方、近くの団地ではブラジル人コミューンが、半グレ集団と反目していた。
半グレのボスは以前、ブラジル人の酔っぱらい運転で妻子を亡くし、恨みの感情がくすぶっていた。
とても悲しい話で、家族のカタチにも色々あるよ、ということかな。
豪華キャストと重厚な題材に期待が膨らむも、まとまりのないストーリーが残念
役所広司、佐藤浩市、吉沢亮といった豪華な俳優陣が共演し、移民やテロという重厚な題材を扱った作品です。鑑賞前には大いに期待を寄せたものの、残念ながらストーリーが支離滅裂で、何を伝えたいのかが掴めず、終始モヤモヤが残る結果となりました。
映画が描こうとしている血の繋がりのない家族の絆、命の尊さ、文化の違いによる葛藤といったテーマは非常に興味深いものですが、全体的に話が散漫で、それぞれの要素が中途半端に終わってしまっています。特に、マルコスの過去やテロ事件との関わりが十分に掘り下げられておらず、観客を置き去りにしている印象を受けました。
それでも、血の繋がりを超えた家族の絆や命の尊さといった普遍的なテーマは心に響きました。俳優陣の演技力や、テーマそのものの力強さは感じられるだけに、もう少しストーリーがまとまっていれば、さらに深い感動を得られたのではないかと思います。
残念!後半失速、沸き起こる感情がバラバラになって上手く繋がらない~
正月もアッという間に過ぎ去って
最後の砦の如く3連休。
今日は 「ファミリア」 観ましたわ。
ちょっと TVCMが良い感じでやってたんで
気に成ってた次第。
観た結論から言うと、
前半は 流れ的には まあまあ良かったかな。
在日してるブラジル人の今の現状とか、思いは分かったかな。
後半の息子のアルジェリアの会社(海外プラント)が
反政府テロ組織に占拠される辺りから 全く流れがオカシクなって
感情がバラバラに・・・残念と感じました。
最後は 最初から薄々展開ネタに気づいてましたが、
半グレ輩に絡まれたブラジルカップルの2人が
神谷の弟子?的な感じで 息子夫婦の代わりに
成って行く~て話ですかね。
何処となく、”ドライブマイカ-”を意識してたんじゃねぇ?
て思われる所もあったりで。
その点が殆ど報われていない気がしますネ。
何処に感情の視点を持っていきたいのか、
色々急激に詰めたため
右往左往感あり惜しい限りです。
監督:成島出さん
脚本:いながききよたかさん
---CAST
神谷誠治(主人公、陶器職人):役所広司さん
神谷学(息子、プラントエンジニアで海外赴任):吉沢亮さん
ナディア(息子の嫁、会社の出会い):アリまらい果さん
マルコス(ケガした在日ブラジル人):サガエルカスさん
エリカ(マルコスの恋人):ワケドファジレさん
榎本海斗(在日ブラジル人に憎む半グレ長):MIYAVIさん
駒田隆(主人公の友人、刑事):佐藤浩市さん
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(何でかな~と思う点)ツッコミオンパレ-ドっすわ。
・息子の帰国、外人嫁の紹介。あと3か月でプラント完成したら
日本帰国で実家に戻り 親の稼業継ぐ~ 話。
陶芸家になる夢 ⇒ 父親反対。
在り来たりですよ。 わくわく感ゼロ。
挙句に 子供出来ました??
あんた(息子)現実観てもっとしっかりせにゃ いかんでしょ!
の思いが出ちゃう。
・子供出来た! 嬉しさのビデオ撮りの不思議。
スグ親に電話しないの? 何で録画。
しかも、亡くなってから 遺品のタブレットを
説明書見ながら操作の父。見事に一発で
子供が出来た~ビデオを再生する流れ。 有り得ないゾ!
・反政府組織がプラント占拠で、一早く 身代金要求?
これもあり得んな。日本企業の金目当て?ソコかよ。
父親が権利証売って 有りっ丈お金集めて約2千万円。
しかも何で外務省へ直で行くのかよ
馬鹿タレか。連絡位 最初に話するやろぉ。
お前の家族だけが不幸なのかよ。事件全体を考えろよ。
企業の保険金とか普通あるやろし、テロ対策の
プロの交渉あるでしょ。
勝手に人質をバンバン殺すアフォな犯人。
事件後 彼らがどうなったかも分らんぞ。
・在日朝鮮人の半グレ? MIYAVI様ですが
自分の子供、妻が ブラジル人酔っぱらいの車に
跳ねられて・・・何でそこまで執拗に暴力を。
しかも当の犯人は帰国して自殺して。
復讐のやり場を向けるのも ちょっと場当たり的かな。
(NHK紅白で、もっと前出てアピ-ル出来なかったのは残念っすわ)
・マルコスとエリカやけど、友人は川で溺れて殺されて、
マルコス自身は酷く殴られて殺されそうになって帰ってきて
その流れで いきなり団地の屋上で抱き合うかな?。
大きい毛布はどっから持ってきた??
新人さんやけどエリカの胸晒すの狙いの演出は
アカンのちゃうかな? それ在りきで撮ってるの?
二人の心の安心感を表現入れたかったかもやが
ココで使うのはレベル低いと思うわ。
・あと500万円で 何とかなる時に
息子がテロで亡くなった神谷の元へ 彼ら二人で行くけど
マジで 使う予定無くなった金を出すのかと思ったわ。
なぜ そこまで彼ら二人に してやれる?
ちょっとしたパーティ-にお礼で呼ばれた位で・・・と思う。
ココの説明と 深い関わりの感情表現が
著しく欠けている様に感じますね。
観ていて 浅い繋がりしか存在してない様に思う。
深さが無いのが残念。
・最後、半グレ集団の所へ行く、父 神谷。
ココの 初めての2人顔の引き合わせやけども
演出おかしいぞ。
もっと ビニ-ルシートまくって入ってきたら
”おっさん何や コラ~” とか言うやろ、普通。
丁寧な会釈的挨拶してへんかったかな。
ココへの入り方、集団と神谷の対峙始まりが
何か変に思えましたね。
・陶器職人として
もっと深い視点、神谷の焼き物に対しての目線が欲しいかな。
それがあんまり感じられない。
外人2人が神谷の焼き窯に惹きつけられる~
思いが もっともっと出ていたらと思う。
暴力事件視点じゃなく、違う視点の話流れで
まとめ上げた方が この作品の質は上向いたんではと
感じました。
興味ある方は、劇場へどうぞ。
つかみどころがない
難民移民受け入れ問題。差別問題。外国人犯罪、外国人移住者の問題などをりあるな人たちを使って、今実際にある問題を表しているのかと思ったが、なんか息子の外国での問題とか、半グレの家族の問題とか、何か定まらずにボヤッとした感じで終わってしまった感。何の前知識もなく見たが、んーって感じ。でした。役者は良かった。シナリオの問題。
東京国際映画祭で見損ねたがWOWOWで放送とあって楽しみにしていた...
東京国際映画祭で見損ねたがWOWOWで放送とあって楽しみにしていたのだが、期待には遠く及ばなかった。
役所さんはやはり良い俳優であるし、在日ブラジル人の話らしくリアルかはわからないが、ハーフ系の俳優が多数出演し、演技も非常に良かった。窯焼きがそんなにも大変なことだということもわかり良かった。
しかし、激しくないとはいえPG12よりR指定だろうと思うシーンもあり、そこは甘いと思った。
吉沢さんはやつれ感は出ていたが、陰キャな役はよくはまるのに対し、今回の役ではこんなに下手だったかと驚いてしまった。大げさで相手役のアルジェリア人役の女優との演技は恋愛感情があるように感じず、冷めてしまった。
孤独のグルメがはまり役の松重さんも以前他の作品での強面役はしっかりはまっていたのに対し、今回は上っ面な感じがしてしまった。
逆に意外にも俳優ではないMIYAVIさんが上手く1番良かったように感じた。
この話はどこまでリアルに近づけたかはわからない。出稼ぎに来て、郷に入っては郷に従わないブラジル人と簡単かはわからないが切りやすい外国人労働者を切る企業とそこに端を発する問題と心の交流を描いているのだが、治安の悪い地域にありがちな内容とも言えるし、アメリカのギャングを日本版にしたとも言える感じ。正直、こういう人達がいる地域に住んでいないため反社映画のそれなのかこれに近い現状があるからなのかわからないが、日本を舞台にしては無理があるような感じもする。フィクションにしては現実にあるであろう社会問題を軽く混ぜすぎているように感じる。
気持ちはわかるが、息子があんな状況で他の問題にまで関われるのか?逆に冷静になって関われるのか?この辺りも想像しがたい。
リアルさをどこまでするかについてではあるが、川のシーンはやり過ぎで見ていて俳優の心配をしてしまって内容に集中出来なかった。
役所さんがすごいのに、なんか惜しいなあ。
在日ブラジル人たちの苦難を描いた作品。前半から最後まで、暗く、重苦しい
雰囲気に包まれた映画だと感じました。
悪い予感でいっぱいというか、役所さんがああいう行動を取るということは
中盤あたりで読めましたね(笑)。最後は、ホッとする終わり方でしたが、
あまりいい気分になれる映画ではないですね。リアルを追求するなら、
息子のサイドストーリーみたいなものは不要じゃないかな。テーマがボケるし、
息子一家、おまけに生まれようとしてた孫まで失って、他人を助けようなんて
気持ちになるのだろうか? 半グレのボスの動機もそうだが、少し作りすぎな
気がしました。役所さんの演技は、いうまでもなく満点ですけどね。刺されてる時の
笑顔がすごい!
繋がり
思わぬ異国の若者との繋がり。
最愛の家族を失い、
人生の最後に何ができるか、
その方法が正しいとも思えないが、
思わぬ繋がらりから始まる新たなストーリー。
その物語には血の繋がりを超える幸せな物語であって欲しい。
在日外国人は意外と大変
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とある団地に、何千人もの在日ブラジル人が住んでた。
そのうち1人の若者が、半グレグループの金を盗んで追われる。
それを助けようとしたマルコスらも目をつけられる。
で追われてる時に偶然、陶器職人の役所の所へ逃げ込む。
その縁で役所らとマルコスらの交流が始まる。
半グレのボスの青髪は、ブラジル人に事故で家族を殺されてた。
それでブラジル人全体を憎んでたのだった。
こうしてマルコスらに500万円を代わりに賠償するよう強要。
で覚せい剤を渡して売りさばかせようとする。
でないとマルコスの彼女をシャブ漬けにして売るとか脅す。
70万をかき集めて持って行った仲間は青髪らに殺される。
もちろん最初に金を盗んだ者も殺されてた。
マルコスは青髪を殺そうとするが失敗、逆にボコられる。
役所には警察官の友人がいて、青髪が釈放となったことを知る。
巧みに証拠を消したり正当防衛を主張するためだった。
役所は青髪の手下の赤髪をボコにして青髪が主犯と供述させる。
その音声を持って青髪のもとへ。キレた青髪に刺される。
それは役所の計算通りだった。役所は青髪に抱き着いて拘束。
そこへ警察が踏み込んで、青髪はついに現行犯で逮捕される。
この行動を起こす直前、役所は息子を失っていた。
アルジェリア勤務中に、テロに巻き込まれたのだった。
その失意もあって、刺し違えるような行動に出たのだろう。
1年後、マルクスらは平穏を取り戻し、お礼に来る。
そして役所の技術を継ぎたいような話をして来た。
こうして弟子のような形で教えて行くことになるのだろう。
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普段あまり考えないけど、在日外国人って大変なんやな。
マルコスの父がリーダーとなって仲間と共に日本に来た。
当時は3年働けば家が買えるって信じられてたそうな。
でもリーマンショックでみんな仕事をクビになりまくり。
責任を感じた父親は自殺、という過去があった。
なのでマルコスは日本人をどこか好きになれずにいた。
青髪が上述の通りブラジル人を憎んでたのと似たパターン。
まあどちらも大袈裟というか、何かピンと来んけどな。
個人を憎んでも、民族全体まで憎むものなのか・・・。
半グレに苦しめられながらも、警察には言えないらしい。
何故なら強制送還されるから。それより今の方がマシなのか??
景気が悪くなると最初に首になるし、ホンマに大変やな。
まあマルクスらは不器用で無愛想な部分こそあるが、
根がすごく真面目やから応援したくなる。
でも実際にはそうでない在日外国人も多いんやろけどな。
あとちょっとシナリオに雑さを感じたかな。
何故マルコスの仲間は平気で青髪に殺されてるのに、
マルコスは青髪を殺すのに失敗してもボコられで済むの?
あと高齢の役所が強過ぎ。チンピラの赤髪をボコにするw
ナンボ赤髪が酔ってたからって、ほぼタイマンで勝利!
それに青髪に刺されるシーンも、さすがに都合よくないか?
警察の来るタイミングが絶妙過ぎるんよな。
あれってつまり刺されたタイミングを狙って来たわけやろ?
民間人を使ったオトリ捜査もいいところよな。
しかも青髪だけが襲って来たから良かったけど、
横にいた10人くらいの仲間がふつーは手出しするよね??
まあこれはダメ出ししてるわけじゃないけどね。
そういう穴を見つけるのを楽しんでるだけなんで。
色々考えさせられる、いい映画やったと思うよ。
許されざる者‼️
これは日本版「グラン・トリノ」やりたかったんでしょうね‼️まぁ、今の日本でイーストウッドに匹敵する演技力があるのは役所広司さんくらいでしょう‼️10年くらい前に同じくイーストウッド監督の名作「許されざる者」の日本リメイク版がありましたけど、その時の主演俳優はひどかったですから‼️役所さん扮する神谷誠治は早くに妻を亡くし、陶芸家として頑張っている。息子の学は海外のエンジニアとして働いているが、そんな学が妻ナディアを連れて帰郷、自分も陶芸家として働くと誠治に告げる。陶芸家では食っていけんと反対する誠治だったが、内心は嬉しい。一方、ふとしたことから在日ブラジル人の青年マルコスと仲良くなった誠治は、彼らが半グレ集団とトラぶっていることを知る・・・。息子とのエピソードもマルコスとのエピソードもイマイチ掘り下げ不足で何を描きたいのか分からないとのレビューが多々ありましたが、多分描きたかったのは神谷誠治というキャラクターそのものなんじゃないでしょうか⁉️佐藤浩市さん扮する友人の刑事ともども孤児院で育ち、親の愛情も知らないまま一人の女性と結婚、学を授かるも、イマイチ愛嬌表現がうまく出来ない‼️でも学はそんな父親を理解している‼️そして学夫婦が誠治と暮らしたいと言ってくれた矢先の悲劇‼️そんな時、家族ともども親交を深めていたマルコスの危機‼️これ以上大切な人を失いたくない‼️そしてラスト、半グレ集団のボスのナイフが・・・‼️学を失ったことで、マルコスが自分の息子のように思えたということでしょうか⁉️まぁ、マルコスとのエピソードも掘り下げ不足なので、ラストの誠治の行動もそこまでするか?と、腑に落ちないところがあるのですが、まぁ誠治は助かったからいいでしょう‼️これがイーストウッドよろしく、自分の命まで犠牲にしてたら、バカなの?と思ってしまう‼️助かった誠治は初のブラジル人陶芸家マルコスの師匠として、あとチョットは幸せに暮らすんでしょう‼️メデタシ、メデタシ‼️
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