「ランディーは母親を見てる。カエルの子はカエル」ランディ・ローズ Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)
ランディーは母親を見てる。カエルの子はカエル
このドキュメンタリーでランディーの落ち着いた話し声と大胆なギター・サウンド、それに短命が衝撃的だった。友達や家族やバンド仲間のインタビューが多かったので信憑性があるように感じだ。そして、私の心の中に残る存在の人になった。
まず、無断で小型機を借りた操縦士、アンディ・エイコックの無責任さ、それに、ランディー自体も母親に写真を撮って送りたかったと言うこともあるが、(ほかの情報では当時免許なしだったそうだ)操縦士を信じてしまったことにもよる。1983年の3月18日のナッシュビルでのコンサートが最後のコンサートだ。
酒や薬物でブラック・サバスを追い出された(参考文献:ブラック・サバス ジ・エンド(2017年製作の映画)Black Sabbath the End of the End)、オジー・オズボーンに対して『こんなことやってたら死ぬよ』ー You'll kill yourself, you know, one of these days.と忠告するぐらいである。オジーもランディーのことを麻薬をやらないし、酒もちょっとで、タバコを吸うだけと言ってたけど、こういうのはロックスタートしては希少な存在だろう。それに、ランディーが音を調律している時、「思った音が出ないんだよ」と真剣だが、ケリーは別として、ケビンの態度は自己中でランディーを尊敬しているように思えなかった。
このドキュメンタリーから察すると、ランディーは実力もさることながら、母親や家族(兄、姉)にも恵まれいる。母親の学校で音楽教育を受け、またそこで先生にもなったりして正統派のロックギタリストだったようだ。それに、母親は一人で三人の子供を育て、自分で音楽学校を経営しているくらいだから、力強く、ランディーの手本のようだ。カエルの子はカエル。
彼の初期のギター演奏から察すると、かなりクラシック・ギターの影響があるように思える。オジーのニューバンドThe Blizzard of Ozzのギタリストとして世界的に名声をあげたが (Blizzard of Ozz (1980) と Diary of a Madman (1981)のみに参加)、自分の進む道がクラシックだと信じていたのかもしれない。コンサートの後、何度もクラシックギターの練習をしていたと言っていた(all day, everyday)とオジーが言ってたね。
バンドを辞めるってオジーにいったら殴られたとどこかで聞いたが、知名度の高いオジーのおかげでランディーは自分のスタイルを発揮できて、有名になったとはいえ、プロフェッショナルな仕事への認識が低いオジーとはランディーはマッチしないねと思った。(オジーファンにはごめん)
テキサスでのサウンドチェックのビデオが見つかったので載せておく。
Randy Rhoads - Texas Soundcheck コピペして聞いてね。
私事だがこれを観賞する前は、全くランディーのギターを聴いたこともなかった。 Rhoads と言う家族の姓のスペルが気になっていたぐらいだった。そして、早死にした才能のあるギタリストであるのは知っていたが、そのほかに情報を掴もうとしなかった。でも、なぜ、
25代で亡くなったのか知りたかった。これをみて本当に無念だと思った。
クワイエット・ライオットではランディの親友、ケリーKelly Garni (ランディはケリーにベースを教えて、ランディーはリードギターに)のアルコール中毒、それに、ケビン(リードボーカルKevin DuBrow)のランディーに対する独占欲。ケヴィンの自己中がケリーを追いつめていったような気がするなあ。ランディーは友達のケリーにアルコールをやめて、真面目にやれと言ったけど、聞き入れられなかったようだ。ピストル一発!
スターウッドでクワイエット・ライオットは人気を博しても、プロデビューできなかったんだね。自分たちでやりたいことをやるのも大事だけど、時代に乗ることも大事だったんだね。でも、面白いことに、ロスでレコードを出せないので、日本のCBSレーコードで発売したんだね。こんなことがありえた時代だったんだね。ドリュー(ドラムス)が日本では聞く前に、レコードのカバー写真(静かなる暴動:四人の写真)で買ったと。メンバーの外見が気に入ったから買ったと言うことかな。
Quiet Riot with Randy Rhoads 1979-10-26 The Starwood Los Angeles -このようにクワイエット・ライオットの音源は見つかりやすい。
ムソニアは(ランディーの母親が1948年から経営する、音楽学校(Musonia School of Music )ー今は主に美術館になっているらしい)1970年代ごろには、かなりの有名なミュージシャンがレッスンをうけたらしい。そこで育ち、そこでケリーと親友になり、ボーカルのケビンとドラマーのドリューが加わってバンド結成。このドキュメンタリーにはバンドメンバーだけでなく、ランディの兄(Kelle Rhoads)や母親、ケビンの母親、写真家ロン、ランディーの友達キム・マックネイル、ランディがオズのバンドに引き入れたルディ・サーゾ(ベース)などランディーの身近な人々が出てきて、ランディーについて話している。少し、ケビンがうるさすぎるので引っかかるけど。それに、ランディーの肉性もあり、こう言うのを保存しているので素晴らしい。しかし、ランディーは落ち着いて静かに話す人で言葉の使い方も心得てるね。彼の大胆なかっこいい演奏から想像できないね。初期の段階で、ドリューが公園で演奏するコンサートで三万に集まるよと言ってたけど、ランディーにカリスマ性があると思う。173cmという小柄で、力強い演奏、人を惹きつける魅力がある。最後のドリュー(ドラマー)の言葉が印象的で感激した。
『Randy was light, Everyboy gravitates to the light.』と言って、蛾が光の方向に向かっていくようにと。
この言葉の意味は私流に考えると、品行方正で模範的な行い、自分の行動に情熱を持っているプロのランディはロック界の模範生だと言うことだと思う。彼に惹きつけられる人々は人間的にも模範生を見ながら成長していくだろう。
余録:これが一番、鮮明で、最高! The Blizzard of Ozz
Ozzy Osbourne and Randy Rhoads - Live at After Hours, April 28th, 1981 [Full original broadcast] (コピペして)
Setlist:
I Don't Know - 00:00
Crazy Trian - 04:52
Interview - 10:24
Mr. Crowley - 13:06
Suicide Solution - 19:14
Band:
Ozzy Osbourne - vocals
Randy Rhoads - guitar
Rudy Sarzo - bass guitar
Tommy Alridge - drums
Lindsay Bridgewater - keyboards
(Youtubeより抜粋)