劇場公開日 2023年5月12日

「そうだったのか。」劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE ベッラさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0そうだったのか。

2023年5月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

PSYCHO-PASS、このアニメが始まった10年前はまだ遠いミライで、アニメの世界に過ぎなかった。
人が思い描くことができることはたいてい実現可能といわれるとおり、世の中は思ったより速く変化していると思う。
PSYCHO-PASSでは人の感情や心理状態が数値で表され機械に最適な解を導くことを全面的に委ねている。
正義か真実か。正義は「側」によって揺らぐし、真実は「人」によって揺らぐと思う。その揺らぎこそが人、たらしめるもの、本質のような気がしてます。反していろいろなことを二者択一で考えられるのがシステム。それを丸呑みできる人とできない人。私はできない側なので、あかねちゃん達と同じスタンスでストーリーを楽しんできた。
今回はその流れの中で??だったところを美しく回収してくれたので本当に良かった。
アキラ・イグナトフの闘う姿に涙がとまらなかった。機械には哀しみはないのだろうし。
アニメの世界に過ぎなかったAIと寄り添う世界が身近になってきたのでますますPSYCHO-PASSが面白くなると思うので早く4期がみたい。
個人的にはとにかく法斑静火が気になるし。あかねちゃんがどんな真実をみてどんな正義を貫くのか見守りたい。
今年5月に東大法学部がAI法廷の模擬裁判、裁判官が人間ではなく機械たったら?民主主義を支える三権の一つ司法権をAIに委ねるべきか?そんな問題提起の機会だった。開催した東大の人たちもPSYCHO-PASS観てるのかな?アニメの世界をそのまま現実にあてはめてしまう人もいそう。怖い怖い。それくらいじっくりつくられた映画でした。
私はもちろんアニメとして楽しみました!

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ベッラ