「PSYCHO-PASSシリーズとしては楽しめる作品」劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE スキピオさんの映画レビュー(感想・評価)
PSYCHO-PASSシリーズとしては楽しめる作品
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サイコパスシリーズの新作で、TVシリーズで言うと2と3の間のお話。
目新しいストーリー展開ではなかったですが、良くも悪くもPSYCHO-PASSシリーズの作品として楽しめました。
サブタイトルにあるプロビデンスはキリスト教用語ですね。日本語訳では摂理ですが、さっぱり意味がわかりません。大雑把にいうと「神は全てを予見している」という感じ?
PSYCHO-PASSの世界における神はシビュラ。その神に愛されたのが慎導篤志本部長。シビュラによる神の国の建設のため、手を汚してきた慎導の人生の清算が、本作のメインプロットなのだろうな〜と思います。もう少し慎導と雑賀、トナミあたりが、シビュラ創世期に取り組んだ、後ろ暗い過去を前にもってくると、厚みのある話になったのですがね〜。
ドミネーターを捨てて実弾戦に振り切っていましたね。「出島」に「北端」って、設定も思いっきり「攻殻機動隊のパクリですが、何か?」と開き直りました。犯罪係数で裁けない、という大きな設定も「脳内チップ」でスルー。最後には常守朱自身が「は?私も免罪体質でよくない?」ってか、、、でも、SFなんぞ長く続ければ設定に矛盾が出てくるもので、そこをツッコんでも楽しめない。だから、これはこれで良い。
常守朱がヒロインで彼女が魅力的に描けていた部分は良かったです。狡噛との「互いに謝らない電話」のシーンなんか、萌えました〜。
PSYCHO-PASSは大好きなシリーズです。が、やっぱ最初のシーズンの斬新さがベストでしたね。だいたいが警察って設定は「状況を作れない」もの。やっぱパトレーバーぐらいの長さが限界だし、それで良いのかな、と。
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