ちひろさんのレビュー・感想・評価
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これいいね
やっぱりいいなぁ。
最近
どんな大作見ても
響かなかったんですが
波長が合わなかったのかな。
一年でたまにある出会い。
久々に惹かれて
この時間がもっと続いて欲しいと
思ってしまいました…
今泉監督の作品としってから
会うのを楽しみに。
作品は、
一人の女性が生み出す
優しい日常の話でした。
じっくり相手の目を見て話す。
その後
彼女の口から紡がれる言葉が
沁みた。
彼女がする何気ない仕草や
暖かい行動も
沁みた。
直接は出てこないけど
恐らく
凄い絶望からくる死生観が背景に
あるのはうっすら気付きます。
どんなタイミングで
どんな人に心の扉を開けたら
凍っていた魂が溶けるのか。
あぁってなります。
人生って人との出会いで
沢山の分岐点があることを
思い出す作品。
感情の死線を越えた人であろう
言葉と行動の選択が
とてもいいです。
辛かった時に貰った
ひとときの時間を大切にして
自分の名前にしたセンスが
素敵だなと。
そんな彼女がふりかける
キッカケや優しさの目撃者に
なれたのが極上の時間。
優しい人には、
「自分が死ぬことを考えるくらいなら、
父親を殺せばいい」
って言葉と共に心を通わせるせフレの
ような夜を。
歳下の子たちには仲間の
ありがたさを。
ホームレスのおっちゃんには
お湯と食事と供養を。
心の声で一番すきだったのは
コレかな。
これいいねって言ったらさ、
それいいねって言ってくれて、
そうだよねって言ったら
そうだねって言ってくれて。
なんか、
それだけでよかったんだけどなあ
おすすめ。
最後の餃子のくだりは
なんだろう?
まぁいいか。
今の自分でもいいんだぞ的な自己肯定映画。
「孤独を手放さずに生きていける」。
主人公ちひろは今までは孤独を外に置いていたけど、まちの人々との関係性を築いていく中で、孤独を内に置けるようになっていく。その変容が今回のストーリーの肝であるような印象を持ちました。孤独を内に置くということは、自分の心をしっかり持つという事。今の自分を自己肯定してあげること。病気で目が見えなくなった女性がちひろを上記のような言葉をかけて前を向かせていきます。孤独=悪い事ではなく、それを内包することで強く生きていく、っていう前向きな言葉だと私は捉えました。
ちひろの過去を想像させるアイテムはところどころ出てきて、伏線回収もある程度してくれます。バイト面接のエピソードの下りはちょっと安易でいただけませんでした。バイト面接場面であんなのリアリティーなさすぎでしょう笑
捉えどころがない主人公を有村架純が演じていますが、なかなか共感しにくいキャラクターでしょう。そこがこの映画を楽しめるかどうかのポイントだと思いました。
そっと今の自分でもいいんだぞ、って自己肯定してくれるような優しい映画でした。
有村架純は違うかな
まず、有村架純はキャスティングミスだと思う。
正直彼女からは原作のような風俗嬢の匂いがしない。
やはり有村架純には清楚な役の方が向いていると思う。
物語はちひろさんを取り巻く人々の様々な小さな問題を描いている。
どれも誰もが持っているような、持っていないような取るに足らない問題ばかりを
浅く描いている。どれも深掘りをされることはない。それはちひろさんについても
同様にだ。
これの意味するところは何なのか?
人は誰でも大なり小なり悩みを抱えて生きているのと言いたいのか?
それとも、見ている側に人々の裏側を想像させるためなのか?
そしてちひろさんの抱える悩みとは?
何故、出て行ったのか?語られることなく物語は終わっていく。
ぼくの好きな雰囲気ではあるが面白いかどうかはかなり微妙ではある。
悩みは解決されることなく人々の心に深く抱きながら生きていくのだと
言いたいのか?
ちひろさんは本当は愛情深いのだけど、それゆえ
その気持ちを深く沈め自分自身を偽って生きている。
親しい人と深くなりすぎないよう一定の距離を置けなくなりそうと
感じた時に去って行ったのか?
こういった明確な回答が得られないドラマは苦手とするところなので
面白みが自分としてはやや落ちてしまうかなと。
深く考えられない自分は単純明快なドラマが相応しいなと思った。
嶋田鉄太の演技が秀逸
作品の中に流れる独特の空気感がとても気持ち良く、とても良い作品でした。
劇中に出てくる俳優さんの演技もとても良かったです。
中でもマコト役の嶋田鉄太さんの演技は、今まで見た子役の中でも1番上手だと思いました。
演技が上手いのはもちろんでしたが、私が驚いたのは自然体な演技です。
子役独特の嘘くさい芝居や、棒読みに近い台詞回しが全くなく、本当にその作品の中に存在しているような感覚を覚えて、衝撃でした。
是非、一度見て欲しいと思います。
肩肘張らず、ながら観で
謎の埋める女
「私と同じ星の人」!!
あまりそうは見えませんが、主人公は孤独を抱えていて、「私と同じ星の人」という表現を使うさまが印象的でした。主人公のキャラ紹介だけのような気がするので、何かピンチや問題解決があったら良かったかも知れません。
今夜はひとりでしっとりと…
居心地のいい場所ほど、長居できない。
ちひろさんは、きっとそういう人なのだ。
別にハードボイルドを気取ってるわけでもない。
ウエットな人間関係が苦手なわけでもない。
何かの理屈や信念があって、私は誰にも頼らずひとりで生きていくのだ、と決めてるわけでもない。
そんなちひろさんが、なぜか出会う人たちに居場所を与えたり、少し踏み出す勇気を与えていく。
あなたなら、どこでも孤独を手放さないで生きていける。
そんなようなことを、多恵さんが言ってましたが、
ちひろは孤独を手放さない。
そういう人なのだ。
ネット社会になり、有名人でなくても何千、何万の人と繋がることができるようになったのに、寂しさを抱えている人はむしろ増えているようにも思えます。
肩肘を張ることなく、何かを劇的に変えるわけでもないけど、たまに素足になって海に入るだけで、なんだかこの世界もそんなに悪くないのかもしれないと思える。
今夜はひとりで淋しく過ごすのも悪くない。
不思議な余韻の残る映画です。
【以下、ネタバレ】
(エンドロール後のラーメン屋さんのシーン。ストーリーには関係しませんが、もしかしたら、劇場版だけのサービスかもしれません)
ラーメン屋さんでクレーマーを追っ払った後。
店主がガテン系のお兄さんに、さっきのお礼です、と餃子を一皿(6個)サービスします。ちひろさんが、「食べきれなかったら、半分もらいますよ』と自分の皿に3個取り分けします。
その餃子が結構大きいので、ちひろさんが店主に言います。
「餃子、大きいですよ(注文前に聞いた時は、普通ですと言ってたのに)」
店主「ありがとうございます」
ちひろ「餃子、普通じゃないですよね」
店主「ありがとうございます」
ちひろ「そのありがとうは、何に対して?」
(ややふくれっ面で、ハア、分かってないなぁ、という表情)
店主「???…」
ガテン系のお兄さんが見るに見かねて思わず口を挟みます。「(ちひろさんは)たぶん、褒めてません」
プロットに一本筋があれば…
原作ファンです。今泉力哉も有村架純も好きなのでまさに俺得の組み合わせ。
ちひろさんが持っている質感、ニュアンス、心の機微、今泉力哉監督とたいへん相性がよかった。ナチュラルな存在感はもちろんだけど匂わせ演技も、昔いろいろありました演技もしっかり出来る有村架純は適役。
が、うーん話は間延び感があって退屈だったなぁ。もちろん、元が連載もので、ちひろさんの周りでいろんなことがあります、という話だから、バラバラといろんなことがある構成になるのは致し方ないんだけど、その中で本筋というか徐々に積み上がっていく伏線のようなものがあってほしかったのが本音。ここはちょっと遠慮したかな。
続き物のドラマで見たい!そう思いました。やってくれないかなネトフリ。
ちひろさんは聖母なのか
やさぐれトトロに憧れて
お弁当が食べたくなった!
心の込もった温かみがあるお弁当
心が満たされる食事が何よりのごちそう
ところどころの??
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