ちひろさんのレビュー・感想・評価
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今の自分でもいいんだぞ的な自己肯定映画。
「孤独を手放さずに生きていける」。 主人公ちひろは今までは孤独を外に置いていたけど、まちの人々との関係性を築いていく中で、孤独を内に置けるようになっていく。その変容が今回のストーリーの肝であるような印象を持ちました。孤独を内に置くということは、自分の心をしっかり持つという事。今の自分を自己肯定してあげること。病気で目が見えなくなった女性がちひろを上記のような言葉をかけて前を向かせていきます。孤独=悪い事ではなく、それを内包することで強く生きていく、っていう前向きな言葉だと私は捉えました。 ちひろの過去を想像させるアイテムはところどころ出てきて、伏線回収もある程度してくれます。バイト面接のエピソードの下りはちょっと安易でいただけませんでした。バイト面接場面であんなのリアリティーなさすぎでしょう笑 捉えどころがない主人公を有村架純が演じていますが、なかなか共感しにくいキャラクターでしょう。そこがこの映画を楽しめるかどうかのポイントだと思いました。 そっと今の自分でもいいんだぞ、って自己肯定してくれるような優しい映画でした。
有村架純は違うかな
まず、有村架純はキャスティングミスだと思う。
正直彼女からは原作のような風俗嬢の匂いがしない。
やはり有村架純には清楚な役の方が向いていると思う。
物語はちひろさんを取り巻く人々の様々な小さな問題を描いている。
どれも誰もが持っているような、持っていないような取るに足らない問題ばかりを
浅く描いている。どれも深掘りをされることはない。それはちひろさんについても
同様にだ。
これの意味するところは何なのか?
人は誰でも大なり小なり悩みを抱えて生きているのと言いたいのか?
それとも、見ている側に人々の裏側を想像させるためなのか?
そしてちひろさんの抱える悩みとは?
何故、出て行ったのか?語られることなく物語は終わっていく。
ぼくの好きな雰囲気ではあるが面白いかどうかはかなり微妙ではある。
悩みは解決されることなく人々の心に深く抱きながら生きていくのだと
言いたいのか?
ちひろさんは本当は愛情深いのだけど、それゆえ
その気持ちを深く沈め自分自身を偽って生きている。
親しい人と深くなりすぎないよう一定の距離を置けなくなりそうと
感じた時に去って行ったのか?
こういった明確な回答が得られないドラマは苦手とするところなので
面白みが自分としてはやや落ちてしまうかなと。
深く考えられない自分は単純明快なドラマが相応しいなと思った。
嶋田鉄太の演技が秀逸
作品の中に流れる独特の空気感がとても気持ち良く、とても良い作品でした。 劇中に出てくる俳優さんの演技もとても良かったです。 中でもマコト役の嶋田鉄太さんの演技は、今まで見た子役の中でも1番上手だと思いました。 演技が上手いのはもちろんでしたが、私が驚いたのは自然体な演技です。 子役独特の嘘くさい芝居や、棒読みに近い台詞回しが全くなく、本当にその作品の中に存在しているような感覚を覚えて、衝撃でした。 是非、一度見て欲しいと思います。
肩肘張らず、ながら観で
これ途中から始まったの? と、思うくらいに奔放なちひろさんを映すシーンから始まり、そんなちひろさんと町の人々の交流を描いている。 ゆっくりと時間が流れていく空気を味わえる割にテンポ良く感じるので観ていて退屈な気分になりませんでした。 奔放で傍から見たら変わり者だけど身近にいてもおかしくない、そんな人を想像してた私は、開始30分くらいのシーンでちひろさんがとった行動に違和感を感じ映画だしな〜とそこからモード切替。 孤独というか独りというか、ひとりの時間みたいなそういうものがテーマにあるのかな?ちひろさんだからこそ明暗が際立って見える気がしました。 主人公のちひろさんみたいに掴み所のない雰囲気映画かなと。
謎の埋める女
原作を見ていないので、私はこの映画にこんなタイトルをつけました。ところどころ、ほっこりもしたし、 グッとくる場面もあるのだけど、(有村かすみ、かわいいし、演技よしなんだが)私には合わない。 途中で見るのやめようかなと思っちゃった。 原作おもしろくて、映画で失敗のパターン?
「私と同じ星の人」!!
あまりそうは見えませんが、主人公は孤独を抱えていて、「私と同じ星の人」という表現を使うさまが印象的でした。主人公のキャラ紹介だけのような気がするので、何かピンチや問題解決があったら良かったかも知れません。
今夜はひとりでしっとりと…
居心地のいい場所ほど、長居できない。 ちひろさんは、きっとそういう人なのだ。 別にハードボイルドを気取ってるわけでもない。 ウエットな人間関係が苦手なわけでもない。 何かの理屈や信念があって、私は誰にも頼らずひとりで生きていくのだ、と決めてるわけでもない。 そんなちひろさんが、なぜか出会う人たちに居場所を与えたり、少し踏み出す勇気を与えていく。 あなたなら、どこでも孤独を手放さないで生きていける。 そんなようなことを、多恵さんが言ってましたが、 ちひろは孤独を手放さない。 そういう人なのだ。 ネット社会になり、有名人でなくても何千、何万の人と繋がることができるようになったのに、寂しさを抱えている人はむしろ増えているようにも思えます。 肩肘を張ることなく、何かを劇的に変えるわけでもないけど、たまに素足になって海に入るだけで、なんだかこの世界もそんなに悪くないのかもしれないと思える。 今夜はひとりで淋しく過ごすのも悪くない。 不思議な余韻の残る映画です。 【以下、ネタバレ】 (エンドロール後のラーメン屋さんのシーン。ストーリーには関係しませんが、もしかしたら、劇場版だけのサービスかもしれません) ラーメン屋さんでクレーマーを追っ払った後。 店主がガテン系のお兄さんに、さっきのお礼です、と餃子を一皿(6個)サービスします。ちひろさんが、「食べきれなかったら、半分もらいますよ』と自分の皿に3個取り分けします。 その餃子が結構大きいので、ちひろさんが店主に言います。 「餃子、大きいですよ(注文前に聞いた時は、普通ですと言ってたのに)」 店主「ありがとうございます」 ちひろ「餃子、普通じゃないですよね」 店主「ありがとうございます」 ちひろ「そのありがとうは、何に対して?」 (ややふくれっ面で、ハア、分かってないなぁ、という表情) 店主「???…」 ガテン系のお兄さんが見るに見かねて思わず口を挟みます。「(ちひろさんは)たぶん、褒めてません」
プロットに一本筋があれば…
原作ファンです。今泉力哉も有村架純も好きなのでまさに俺得の組み合わせ。 ちひろさんが持っている質感、ニュアンス、心の機微、今泉力哉監督とたいへん相性がよかった。ナチュラルな存在感はもちろんだけど匂わせ演技も、昔いろいろありました演技もしっかり出来る有村架純は適役。 が、うーん話は間延び感があって退屈だったなぁ。もちろん、元が連載もので、ちひろさんの周りでいろんなことがあります、という話だから、バラバラといろんなことがある構成になるのは致し方ないんだけど、その中で本筋というか徐々に積み上がっていく伏線のようなものがあってほしかったのが本音。ここはちょっと遠慮したかな。 続き物のドラマで見たい!そう思いました。やってくれないかなネトフリ。
ちひろさんは聖母なのか
ちひろさんにはちひろさんの時間がない 何故か人々を癒やし続ける。修行のように。 彼女は優しくされたから優しくするのか 優しくされなかったから優しくするのか 彼女に与えられてしまった枷なのか この映画全体に取り巻く 名言連発感が苦手だった 台詞回しは上手いと思ったのだが、 ビジュビジュうるせー。 若者言葉と思って使ってんか分からんが ちょっとうるさかった。
やさぐれトトロに憧れて
海辺の街の弁当屋で働く開けっぴろげな元風俗嬢の話。 人懐っこくて躱すのも特にガテン系な客達の人気者。 風つながりか!?風太郎のおっちゃんとも仲良くなるし、ワンフーJKにワンパク小学生と来る者拒まずw そんなちひろさんにも過去は有る訳で…。 穴を掘っちゃうのはちょとやり過ぎで、はぁっ!?っとなったけれど、そんなことの為だけの振りですか…。 しかしながらそれ以外は持ち直し、誰しも抱える孤独を感じる部分とか、肯定されたい部分とか、そんな感情を優雅にくすぐるなかなか面白い話しだった。 原作があるらしいので省かれてしまうのは仕方ないけれど、おかじはもうちょい拾ってあげて欲しかったかな。
うん??
う〜ん、結果どういうお話なんだろう 何を伝えたかったんだろう 映画だからねって言われたらそれまでだけどリアルティが無さすぎて、う〜ん う〜んって感じ ネコと有村架純は可愛いって事は充分に伝わった
お弁当が食べたくなった!
ハンバーグや唐揚げ出ていたけど、梅干しが印象的で、和食弁当とおにぎりが食べたくなった! そして、お弁当屋さんで働きたくなった。(笑) 何を思いながら観ていたんだろ(笑) 浮浪者に弁当あげたり自宅で体洗ってあげたり、誰にでも隔てなく正直で、こんな人間になりたいな、って思いました。
心の込もった温かみがあるお弁当
ささやかな幸せを感じながら、美味しそうに 食べる有村架純さんの姿が印象に残りました。入院していた風吹ジュンさんが 目が不自由になっても、ちひろさんの気配を感じ取り母親のような愛情で包んでいました。 久仁子とマコトが兄妹に見えて微笑ましく思いました。孤独を抱えながら自分の居場所を探しているように見えました。 前職の仕事を口外したり、ホームレスの男性との関わりは実際には無いことかなと思いました。原作がレディースコミックとあったので それらしく描かれていました。 Netflixにて観ました。
心が満たされる食事が何よりのごちそう
ヤンキーママのつくった焼きそばを食べて泣き出した女のコの気持ちわかります。 食事って食材とか豪華さとかそうゆうんじゃないもんね 現代はお金さえ出せば、何でも食べられるけど、個人的には子供の頃食べた、何気ないおふくろの作ってくれた料理が何より美味しかったのを思い出しました。
ところどころの??
有村架純さん、演技も、佇まいも好きです。雰囲気はいい作品です Netflixで見ました ところどころで、??がありました いい意味で?発生ならいいと思うのですが、風俗嬢になった経緯とか、お母さんが亡くなった時に行かないと言ったのはなぜ?お墓参りはお母さんの?あと2人姉弟?なぜ、ゲイの友達はあんなに怒ったのに、直ぐ?店長との飲みにちひろを誘おうとしたのか?他も?ありました… 端折っていい作品もあると思いますが、原作未読の人は置いて行かれるかな、ドラマの方が向いてる作品な気がしました 言い方失礼でごめんなさい、いつもの低予算な邦画感が少し残念
雰囲気映画。
早々に鑑賞したけど特段の感情も感想もなく。 ちょっと何が言いたいのかよくわからず、貴重な有村架純の露出演出ぐらいがみどころか。 漫画原作があるとのことで読んでみて、ようやく作品のテイストを知ると同時に、実写映像版は結構残念な出来だったのだと理解した。 どちらかと言うとアニメで観たい。
原作のイメージを引きずると…
無駄なエロ演出。ちひろの魅力はエロを全開にしつつ、エロさを感じさせない所では?映画のちひろは普通にエロいし、エロで観客の気を引こうとしているとしか思えない。
つかみどころのない人物描写は良いがセリフに力がない。マコトの母に花束を突き返すシーンなど、随所に胸打たれる場面はあるが、原作のイメージでみると迫力に欠けると思ってしまう。
原作読まずに観たら素直に感動出来たのかも。それにしても過剰なエロ演出が映画全体の質を下げている事は間違いない。
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