ちひろさんのレビュー・感想・評価
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鑑賞後も、じわじわ心に残る映画
今泉監督作品とゆうことで、鑑賞。
漫画原作で、ファンタジーを残しつつ、対人関係のフラストレーションもリアルに描かれていて、心揺さぶられた。
家族だと、うまくいかなくても、他人同士だと優しくなれることがある。一期一会の出逢いでも、少し誰かに優しくしたり、優しくされたりする、それだけでいいと思うと、ちょっと気持ちが楽になります。
それにしても、お弁当、美味しそうでしたね!対照的に、オカジの家族の食卓は豪華なのに、息苦しい。。「みんなで食べると美味しい」は、真実であり、真実でない。
お弁当食べてる有村架純をずっと観ていたい。
はて?
ちひろさん…
有村架純さん演じる「ちひろさん」が色んな人達と通じる中でそれぞれ抱えている悲しみや寂しさを上手く表現されてる作品だと感じました。
物語は、元風俗嬢という女性が弁当屋で働きながら、色んな人と会話して、行動して、そこでそれぞれの人が抱えている闇に向き合うきっかけを優しく教えてくれる。
どこかほのぼのとした雰囲気があるけど、その中でも悲しい気持ちと前を向こうする希望があるなと感じた。
有村架純さんが演じる女性がこれほどまでにアンニュイな感じと物事を達観した様子がすごいと感じた。
個人的には、店長のセリフが好きでした。
「沈む所まで沈め!そしたらあとは、勝手に浮いてくるから。変にもがけばもがくほどあがれなくなる。」
少し違っていたらすみません。
この言葉だけでもいい映画を観たなと感じるくらい良かったです。
ちひろさんのキャラクターは魅力的だが、100パーセント共感することはできない
人と人とは基本的に理解し合えないと思っていて、心から孤独を愛しているのに、かといって、人を拒絶したり、人との間に壁を作ったりする訳ではなく、むしろ、極めてオープンに人に接する「ちひろさん」のキャラクターが、なんとも独特である。
しかも、そんなちひろさんが、孤独や疎外感を感じている周囲の人々を互いに結び付け、彼らに居場所を与えていく展開は、どこか「寅さん」的で面白い。
有村架純も、人との距離を保ちたいのに、決して「人嫌い」ではないという、どこか矛盾した役柄を、とても魅力的に演じている。
ただし、ちひろさんに、100パーセント共感して感情移入できるかと言えば、それは難しかった。
「孤独を手離さないこと」が幸せなことだとは、どうしても思えないのである。
彼女の人格形成の背景には、子供の頃からの壮絶な人生経験があるということは容易に想像がつくのであるが、それがもう少し具体的に語られたならば、彼女への理解も深まったのではないだろうか?
いずれにしても、彼女が早く3人目の「同じ星の人」に巡り合い、それが未婚の男性であれば良いのになぁと願うばかりであるが、余計なお世話というものか・・・
進む有村架純!
『前科者』『月の満ち欠け』あたりから彼女への見方が変わりつつありました
そしてこの作品で決定的に
昔ね、秋吉久美子さんや『スローなブギにしてくれ』の頃の浅野温子さんとかね
そんなつかみどころのない人に惹かれた時期がありましてね、何だかその頃を懐かしく思い出しました
あの頃の作品達は今よりももっと自由で色々な種類の映画があったような気がします
驚くほど未来が絶望的だったり人を心底恨んだり大声を出したくなったりと熱い熱い映画が多かった
今は何だかみんな優しい
内容も立場も違うけど終わる頃には何となく心が温かくなるようなそんな作品が多いようです
もっともっとこちら側、見る側にそう願う人達が増えているからその様な作品ばかりが多くなる事もあるでしょうけどね
昔も今も楽しい、とても楽しい映画でした。
矛盾だらけのストーリー。もはや、アイドル映画でもない
上村一夫先生の作品に『サチコの幸』と言う作品があって、映画化もされたが、この映画はその作品をリスペクトしてるんじゃないかなぁ?僕は『ビックコミッ○』で読んたが、映画は未見だ。
俯瞰した目で見られている事にみんな気付かないのかなぁ?
『色即是空』のある者は、そんなタトゥーを体に彫らない…
感情の流れや出来事の起承転結が滅茶苦茶のアイドル映画。
こんな表現しなくとも、充分カワイイ子なのだろうから、役に合わせて、汚れた演技をさせた方が、彼女の演技人生の糧になったのではないかと感じた。
この主人公のイメージが、この女優について回り、CMとか他の映画にもこのイメージで、この女優は演技していく。それが日本の映画界の現状。
髭をはやした頭の禿げたオヤジ役の俳優が出てくるが、全く同じ様な役で『万引○家族』に出ていた事を思い出した。この俳優はこんな役しか回って来ない。衣装から小道具のメガネまで、『万○き家族』とまったく同じ。
登場人物が『善人ばかり』は良いが、言うまでもなく、貧困や裏社会や障害が、こんな甘ったるい現状ではない。
『アイネクライネ』と同じ監督とは!やっぱり、脚本(原作?)が悪いんだろうなぁ。
追記 死体遺棄と誘拐で、執行猶予が付かない実刑になると思うが。つまり、ハートウォーミングなコメディにするのは無責任だと思うし、『フーテ○の寅』じゃないんだから『ただの弁当屋(セリフにあった。弁当屋さんに失礼だ!)』が、いきなり『ただの』酪農家なんか出来るわけが無い。
追記 日本映画の終わり方のパターンなのだろうか?酪農やって、子牛が生まれて大団円。よくあるパターン。辟易する。まぁ、この映画そこまで無かったが。
自分らしく生きる大事さ。
こういう作品大好きです。
派手ではなく大きな展開などはなく現実生活の一部を切り取ったような映画。
人の生活の一部を覗き見しているような感覚がこの作品の良さだと思います。
ちひろさんのような生き方は正解や不正解などではなくこういった生き方の選択肢もあるよとフッと心を軽くしてくれるようなメッセージを感じました。
世の中には『こうであるべき枠』が無数に存在します。例えば男らしさや女らしさ、進学や就職や結婚など数えればキリがないです。
他社の目を気にして生きている人が多い現代社会でこうした生き方もあるよと提案しているのがちひろさんのような生き方だと思います。
枠で物事考えるのではなく自分の目線で生きていける人。
決して他者を否定せず自分を否定せず優しさの包容力で包み込むちひろさん。
でも彼女の奥深くには孤独と闇が広がっています。
この孤独と闇の部分については何があったか?などの背景は描かれていません。
映画などではそうした背景は描かれやすい傾向だが、あえて描かないというのがよかったと思っています。
だって現実世界でもそうじゃないですか。
みんなそれぞれ孤独や闇の部分を抱えて生きているわけで、そこには本当の意味で他者は絶対に理解できないわけですから。
全てを理解する必要なんてないんです。
そのリアルさがよかったです。
表と裏、光と闇、それらが表裏一体となって自分を作っているのだからそれでいいじゃないか。みんな何かを抱えて生きているけど、だからこそ今の自分がいるわけでプラスもマイナスも全部含めて自分が好きと言えるような生き方は素敵だなと思いました。
なんか、ちひろさんみたいな人って昔居たな〜なんて思い出しました。
もう完璧
原作の漫画を読んでみたくなった
有村架純を最初に見た時、國村隼とキスする宇宙人の役だった(主演が広末涼子で福士蒼汰もこの時初めて見た)ので、我が家では未だに宇宙人の子と呼んでいる。
その後 いろいろなドラマで見かけるようになった。
直近では大河の家康の正妻。
あまり評判のよろしくない築山殿(瀬名)をこんなに魅力的に演じられては、この先どうしようか、というくらい。
いい女優さんになられたな、と思う。
この ちひろさん も どこか影を背負う感じがとても良い。
そう言えばリリーフランキーも
いい役者さんになられましたこと。
全体のストーリーは 漫画原作 だろうなあというところで
原作に興味が行ってしまったことは 成功のうちか。
子役たち 特に高校生の子がとても良かった。
あの女の子のお母さんの料理
見かけが素晴らしいのに味がしないというのがリアルだった。
たぶん インスタに載せてるようなやつなのかなあっていう想像をしながら。
男の子の演技については、もはや 彼の未来さえ見えて来るようだ。
最近 子役上がりの俳優さんたちの活躍が目立つから
いい傾向なのかな と思う。
令和のフーテンの寅
今泉力哉監督もNetflixで映画を撮り出したよ。今、映画館でも上映しているようですが、私は家で観させて貰いました。
コミックが原作という事らしいですが、未読での鑑賞です。
今泉監督も主演の有村架純も今一番脂が乗ってる時期なので、どう考えても駄作にはならない筈と思いながらも、あまり期待し過ぎてノレなかったら困るので淡々とした気持ちで鑑賞しましたが、思いのほか良かったです。
しかし本作、かなりの曲者作品ですよ。一筋縄ではいかない作品と言った方が良いのかな。
モノには何にでも“表裏”があり、更に分かり易い表裏と分かり難い表裏があり、更に表裏が見える人と見えない人がいて、本作などはとても複雑な表裏がありました。
それに気づかない人は表面だけを見て「良い映画だったなぁ」と思った人が沢山いると思います。(それはそれでいいんだけどね)
でも、裏側も少し覗いてみようと思ったとたんかなり厄介な作品である事に気づくのではないかなぁ~。その事を話し出すと長くなるのでここでは止めますが、そういう種類の作品の様に思います。
表面だけを眺めているとまるで令和の『男はつらいよ』シリーズの様な趣があります。というか、完全にあのシリーズの構造を意識して作られていましたね。
主人公のちひろはまるで寅さんとマンドンナを両方一緒にしたようなキャラで、周りの人に影響を与えながらラストに去っていく。それだけを見ているとホント楽で良い映画なんですよ。
しかしちひろの内面を少しでも覗き見ようとすると、色々な闇(病み)が蠢いているのが垣間見えるので敢えて見ない方が良いのかも知れませんけどね。
自分事しながら観て欲しい作品
同じ星に生まれたと信じる気持ち
※断定的な表現がありますが感想です。
この物語は表面と中身の二面性で作られている。
ちひろさんは元風俗嬢という肩書き(表面)を恥じらいなく周りに伝えていく。
肩書きだけで判断されることには慣れているが、たまにいる肩書に惑わされず中身を好いてくれる人がいると嬉しくなる。そして「この人は私と同じ星に生まれたのかもしれない」と期待する。
そのたまにいる人たちは「あなたを見ればわかるから、名前とか職業なんてどうでも良い」という価値観に共感している人たちだ。
ここでキーになってくるのが風吹ジュン演じるお弁当屋店長の奥さん。彼女は目が見えなくなってしまい、入院先でちひろさんと交流を深める。
彼女は目が見えなくなってからもちひろさんを感じる。ここで「あなたを見る」という意味は目だけではないことがわかるのではないだろうか。
この映画を観ても、最後までほっこりすることはなかった。
常に緊張感を持ちながら見ていた気がする。
理由はいつまで経ってもちひろさんにとっての幸せの形が見えなかったから。
信じてくれる人にはちひろさんは愛を込めて接する。そしてその人が幸せになることを願っている。
一方でちひろさん自身は表面を上手く取り繕って見せるのが得意でも、中身や裏にある過去を表に出そうとしない。
結局物語の最後まで、ちひろさんの過去に何があったのか曖昧な描写はあるものの事細かに知ることはできなかった。それは一緒に過ごした仲間たちも視聴者もである。
そしてちひろさんは弁当屋を去り、新しい地に旅立った。彼女は影を隠し、同じ星に生まれた人を孤独に探し続けるのだ。
この映画は肩書きなどに惑わされず中身を見ろという心強いメッセージと、本当に分かり合える人はいないという冷たい現実を突きつけてくる。
それでも生きてゆく。
私はこの映画が好きだ。
作り手の名前を覚えることはほとんどなくて 感想を書こうとした今さっ...
作り手の名前を覚えることはほとんどなくて
感想を書こうとした今さっき
監督にオレンジ丸マークを付けていたのに気づいた
調べてみたら
「愛なのに」のあの人
どうりで、ちひろさんも良かった訳だ
有村架純さんは
これからがますます楽しみですね
風吹ジュンと有村架純は相性抜群
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