「今を生きている。でも、今しか生きられない。」ちひろさん ダッケさんの映画レビュー(感想・評価)
今を生きている。でも、今しか生きられない。
クリックして本文を読む
猫のような身軽さで日々を生きている女性。掴みどころがなく笑顔が可愛い、でもどこか儚げな魅力を持つちひろさん。
ちひろさんの強さはどこから来るのだろう。同じ星の人がどこかには存在するという確信からだろうか。
彼女の過去については具体的な描写は少なかったけど、母子家庭だったのかな。。その母はきっと何億光年も離れた星の人だったのだろう。
持って生まれた性質と、もしかしたら母との関係性から孤独が寂しさを紛らわしてくれる処方箋になっている。
自然と人との繋がりを作ってしまう魅力溢れる人柄なのに、その繋がりが重しになり、水の底に沈んでしまう。
だからこそ人に対して期待したり、ましてやお願いなんてしないのに、マコトのママには見放すような態度でもどこか救いを懇願する気持ちが出ていた。もしかしたら幼少期の記憶に対する行動だったのかな。
ここではないどこかへ行きたい気持ちはとてもよく分かりますし、そのままのちひろさんを認めそばにいてくれる人こそが救いになるのでしょうが、その側に収まれるかは分かりませんね。
まだまだ先だけど、ちひろさんが年老いたとき、どうかひとりで寂しい死に方をしないで欲しいなと思ってしまうのは私のエゴでしょうか。孤独を好んでいるように見える一方、師匠への距離感からも孤独の寂しさも十二分に実感しているようにも感じました。
有村架純の可愛さから明るい気持ちになった気がするのだけど、観た直後の今すごく暗い気持ちになっているのは、きっと私の気持ちが沈んでいるせいでしょう。
ストレッチしてから寝よう。
コメントする